◆交流戦 ソフトバンク７―３巨人（８日・ヤフードーム） これが今の力の差なのか。１５試合ぶりに２ケタ安打をマークした巨人打線だが、３点止まり。投手陣も力尽き、最強の鷹軍団に完敗を喫した。だが…。戦線離脱していた小笠原が２６日ぶりに１軍復帰。今季１号を含む猛打賞で存在感をアピールした。負傷に、そして統一球に苦しむガッツの復活が本物であることを祈るばかり。それにしてもチームは３連敗で借金は今季最多タイの３。ちなみにソフトバンクの貯金は２０になりました。
すべてを出して、戦い抜いた。左ふくらはぎ上部に死球を受けた５月１３日の広島戦（マツダ）以来、２６日ぶりとなる１軍の舞台。試合後の小笠原は打席とは別人の顔だった。ぐったりとした表情で息が荒いまま、試合後の通路に現れた。「勝てれば一番良かったけれど。明日、また全身全霊をかけてやるだけ」。復帰戦で待望の今季１号ソロ。だが、白星には結びつかない。もどかしさが全身を支配した。
２点ビハインドの７回１死。ガッツのフルスイングが、これまで１７試合の登板で無失点だった森福に襲いかかった。２球目の直球を右翼席へ。９９年にレギュラー定着してから最も遅い１０４打席目での１号。「スイングはいつも通り。うまく打てたと思います」。３回２死一、二塁では和田から先取点となる中前適時打を放つなど、今季２度目、通算では現役最多となる１６５回目の猛打賞も記録した。
負傷以前から苦しい打撃が続いていた。飛ばない統一球を飛ばそうとする意識が、体勢やトップの位置など、打撃フォームにズレを生じさせていた。「ボールを飛ばそうとすることで、精神的に力んでしまった」と岡崎ヘッドコーチは代弁する。久しぶりの打席では、余計な気負いと雑念は消え、思い切りの良いフルスイングが戻ってきた。
打線は１２安打。つながりは悪かったが、１５試合ぶりの２ケタ安打をマークした。原監督は「あとは今まで頑張ってきた連中が、もうひと巻き、ふた巻きだね。徐々に（メンバーが）そろいつつある。切り替えてやっていきます」と完敗をあえてポジティブにとらえた。もちろん小笠原はチームを離れた責任を感じている。「みんなに負担をかけてしまった。これからは一丸になってやっていきたい」。敗れはしたが、希望は見えてきたはずだ。（スポーツ報知）
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おはようございます。
完敗・・・そのことについては、ただただホークスに脱帽するしかない。
現実は現実で受け止めよう。しかし、今後には希望が持てる試合にはなったはずだ。
ガッツがきちんと「一発回答」を出した。昨日は、もうそれだけで十分だ。
これから大爆発して出遅れた分は取り返してくれるだろう・・２０００本の重圧も、キャプテン代理の責任も、もはや何もない。昨日は恐らくジャイアンツに来て初めて「自分のため」に打席に立ったはずだ。自分のためだけの仕事をさせれば、キッチリやってくれるのがガッツという男だ。
自分のための仕事をしたその次にチームのため・・そうやって仕事の幅はひろげていくものだ。若手選手は「チームのため」云々を言う前に、まずは「自分のため」に野球をやって欲しい。自分のためにやったことがチームのためになる、そのことを置き去りにしてはいけない。
チームに貢献するとはどういう事か、ガッツがまた教えてくれた、そう思いたい。昨日は思うような結果が出なかったけれど、これならきっとこれから結果が出てくる、そう信じてもいい気がした。
負けたけど、あえてポジティブにいこう。前を向いて行けば道は拓ける。その心意気で行けばホークスに負けたままで終わるはずがない。
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