人員削減のニュースが多い!削減の必要性も分かるけど、戦略転換はここに注意! | 経営戦略で進むべき道を照らす!迷える後継者専門、「福井県後継者軍師」谷川俊太郎のブログ

経営戦略で進むべき道を照らす!迷える後継者専門、「福井県後継者軍師」谷川俊太郎のブログ

先代後継者との間の経営方針の違い、承継した会社の舵取りに迷う、そんな迷える後継者に経営戦略で進むべき道を照らす!福井県の迷える後継者専門軍師の谷川俊太郎です。経営戦略、経営お役立ちブログを毎日更新中!公認会計士・税理士・中小企業診断士の資格も保有してます!

ついにこういうニュースが増えてきたか…

近畿日本ツーリストなどを傘下に持つ

NT―CTホールディングス(HD)、

希望退職などで人員を3分の1減らすそうだガーン

 

 

 

近畿日本ツーリスト、従業員3分の1削減へ…店舗も3分の2閉鎖

 

 

 

 

 

 

 

現在グループ全体で7千人。

その3分の1といったら、2300人!?

相当な規模だ…ガーンガーン

 

 

 

コロナが蔓延して以来、

こういう事態はいつか起こってくるだろうと

思っていたが、やはり…ショボーン

 

 

 

狙いは当然、固定費削減だろう。

会社が継続していくエネルギーは

利益(そこから生まれるキャッシュ)だ。

 

 

 

会社はキャッシュの枯渇で倒産する。

利益=キャッシュではないが、

キャッシュを生み出すためには利益が

出せる状態にすることが必要だ。

ずっとお金を借り続けるわけにもいかないしね。

 

 

 

ちなみにこの会社のキャッシュは

6月末の四半期報告書を見ると

386億円ほど。

 

 

 

結構あるじゃん、と思えそうだが、

その資金の出所は貸借対照表の

右側から見ることができる。

 

 

 

 

 

 

その右側を見ると…

預り金     :175億円

旅行等前受金:176億円

ほとんどがお客様から預かったお金。

(預り金の詳細は分からないけど、通常の旅行業だとお客様からの事前預り金だと思うので)

 

 

 

そう楽な状態ではないだろう。

そんな中、利益が見えない状態に

しておくわけにはいかないだろう。

 

 

 

だから人件費を削減する、

固定費を削減する。

 

 

 

ただ、人を減らすだけではなく、

店舗も3分の2を閉め、

ネットに力を入れていくようだびっくり

 

 

 

利益が出るということは…

 

粗利益>固定費

 

になっていないとダメだ。

 

 

 

 

 

 

これまでは実店舗を多数持って、

多くの社員がお客様と直接対応することで、

利益を上げることができていた。

粗利益を十分稼ぐことができた。

 

 

 

コロナ後はこれまでよりも

ネットが強くなってくるのは

間違いないだろう。

 

 

 

しかし、今の売上を作っているのは

当然今店舗に来ているお客様だ。

 

 

 

急に変わることができるのだろうか?

店舗に来ていた、店舗での接客力

それがその会社の重要資源

独自資源だ。

 

 

 

だが、独自資源は逆に

変化がしづらい独自負債

なる可能性がある。

 

 

 

固定費を下げることを考えるのは良いが、

戦略転換には過去からの積み上げ

忘れないようにしよう。

 

 

 

固定費下げても、

それ以上に粗利益が下がったら意味ないからね!!

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとう!!

 

vol.922

 

経営をシンプルに考えられる理論

・佐藤義典先生の戦略BASiCS

・MG(マネジメントゲーム)

・TOC

この3つのシンプル経営理論を駆使し

劣等感、停滞感、焦燥感、孤独感に悩む

凡才経営者を救う!

凡才の逆襲コンサルタント

FSAコンサルティング株式会社

代表取締役 谷川俊太郎

 

ご質問等ある方は

コチラまで!

上矢印上矢印