ついにこういうニュースが増えてきたか…
近畿日本ツーリストなどを傘下に持つ
NT―CTホールディングス(HD)、
希望退職などで人員を3分の1減らすそうだ
近畿日本ツーリスト、従業員3分の1削減へ…店舗も3分の2閉鎖
現在グループ全体で7千人。
その3分の1といったら、2300人
相当な規模だ…
コロナが蔓延して以来、
こういう事態はいつか起こってくるだろうと
思っていたが、やはり…
狙いは当然、固定費削減だろう。
会社が継続していくエネルギーは
利益(そこから生まれるキャッシュ)だ。
会社はキャッシュの枯渇で倒産する。
利益=キャッシュではないが、
キャッシュを生み出すためには利益が
出せる状態にすることが必要だ。
ずっとお金を借り続けるわけにもいかないしね。
ちなみにこの会社のキャッシュは
6月末の四半期報告書を見ると
386億円ほど。
結構あるじゃん、と思えそうだが、
その資金の出所は貸借対照表の
右側から見ることができる。
その右側を見ると…
預り金 :175億円
旅行等前受金:176億円
ほとんどがお客様から預かったお金。
(預り金の詳細は分からないけど、通常の旅行業だとお客様からの事前預り金だと思うので)
そう楽な状態ではないだろう。
そんな中、利益が見えない状態に
しておくわけにはいかないだろう。
だから人件費を削減する、
固定費を削減する。
ただ、人を減らすだけではなく、
店舗も3分の2を閉め、
ネットに力を入れていくようだ
利益が出るということは…
粗利益>固定費
になっていないとダメだ。
これまでは実店舗を多数持って、
多くの社員がお客様と直接対応することで、
利益を上げることができていた。
粗利益を十分稼ぐことができた。
コロナ後はこれまでよりも
ネットが強くなってくるのは
間違いないだろう。
しかし、今の売上を作っているのは
当然今店舗に来ているお客様だ。
急に変わることができるのだろうか
店舗に来ていた、店舗での接客力
それがその会社の重要資源
独自資源だ。
だが、独自資源は逆に
変化がしづらい独自負債に
なる可能性がある。
固定費を下げることを考えるのは良いが、
戦略転換には過去からの積み上げを
忘れないようにしよう。
固定費下げても、
それ以上に粗利益が下がったら意味ないからね
最後まで読んでくれてありがとう
vol.922
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