昆布焼酎が思いのほか昆布だった件。 | 我楽苦多通信

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なんやかんやつらつらと。

 去年用事で出掛けた時、デパートでたまたま北海道展がやっていてふらりと入ってみた。北海道展といっても、催し物広場等でする大々的なものではなくて、小さなスペースで特産品を置いている、デパートというよりスーパー規模のもの。

 で、ラーメンやら味噌やらを購入したんだけど、そのときに目についた昆布焼酎というのを買ってみた。芋だとか麦だとかすだちのような柑橘類の焼酎は飲んだことがあったけれど、昆布というのは飲むのもみるのも初めてで、一本買ってみたのだった。

 帰ってから早速開けてみたわけだけど、これがその何というか、本当に昆布だった。昆布を匂わせる何かではなく、昆布。まるで、昆布出汁を飲んでいるような。いや、昆布出汁よりも昆布。とはいえ、そう言い切るほど昆布出汁を飲んだ訳ではないが。

 とにかく昆布昆布しすぎていて、いっぱい飲んだだけでやめてしまった。そのまますっかり忘れていたんだけど、先日棚の奥にあるのを見つけて思い出した。我が家でお酒を飲むのは私一人。どうにかして処理をしなければならない。一度開けたものを誰かにあげるのもどうかと思うし、もらってくれそうな人はいなくもないが、自分が美味しくないと思うものを人にあげるのもどうかと思う。やはり自分でなんとかしなければならない。

 で、酒は酒屋ということで、なじみの酒屋の兄さんに聞いてみた。

「昆布の焼酎を美味しく飲む方法あるますか」と。

 渋い顔をして兄さん入った。

「ないです」

 な、ないですと?!

 兄さんも飲んだことがあるらしく、そして飲みきるのがしんどかったと。同士だった。

 水割りにすると量が増えるので、辛くなるとのこと。ロックでちびちび減らしていくしかないと。

 何かで、例えばレモンとかで割ったりはどうですかね。と訪ねてみたところ、再び渋い顔をして首を横に振った。

 試したのか……。

 はぁぁ~。ため息。

 すでに半年は放置しているし、このまま放置するのも何だし、食べ物を粗末にするのは良くない。なので、覚悟を決めてちびりちびりと飲むしかあるまい。

 とはいえ、今の時期ロックは寒いから、もう少し暖かくなるまで待つことにしよう。

 

 

 

 ん!?すごく昆布なんだから、料理に使えるのでは?

 今まで全く思いもしなかった、いけるんじゃないか?

 検索したら出てきた。

 正確にはブタと昆布を焼酎で煮るという料理なんだけど、焼酎に昆布がはいっているんだから大丈夫じゃなかろうか。

 というわけで、久しぶりに飲んでみてやはりダメだったら、ブタを煮よう。

 うむ、そうしよう。

 

 

 

 ちなみに、この昆布焼酎、昆布過ぎて口に合わなかっただけで、まずい訳ではないと思う。自家製昆布焼酎の作り方も検索したら出てきたし、どうやら梅干しと落して飲むと美味しいらしいから、そちらも一応試してみようと思う。