歌伴の時心がけてること22 | 保坂修平のピアノ音楽

保坂修平のピアノ音楽

東京藝術大学楽理科卒業。ジャズピアニスト、作曲家。

ジャズの歌伴で、「エンディング」が怖いってありませんか?一緒に解決していきましょう!


今日はエンディングの「締めくくりのパターン」第二回目。


過去記事はこちらです。念のためね。↓

歌伴の時心がけていること【過去記事】



下の譜例のように、こういう長いパターンもあります。(22-1)

こてこてなやつですね。

こてこてがいい時があるのです。



「何かしら、誰かしらフィル」のところは、前の記事の「締めくくりフレーズ」でもいいし、もっとテクニカルなサムシングだったり、バンドならドラムかベースがブレイクとして演奏したり。色々可能性があるところ。



そしてマイナー曲のエンディング補足。

前の記事のようにリズムパターンの最後のフェルマータのとこにIV7をバーンと。

Cm ならF7

22-2

これ、とってもカッコいい。





そしてもう一つのお話は、前の記事に書いたテッパンフレーズの直前のII Vが大事という話。


このII Vに「終わり感」が出ていることで、安全に締めのフレーズに突入できる。


ではどうやって「終わり感」を出すか?

これはですね、なかなか言葉では言い表しにくいんだけど、上手なプレーヤーは、聞き間違いようのない「最後のII V」フレーズを絶対にパスしてくれるんだよね。


例えば、パッと思いつくフレーズを4つほど

。(22-3


でも、これ弾いときゃいいってものではないのです。その時々の空気感、アイコンタクト、うまい感じの偶数小節感(4816)などなどの条件が重なってキャッチするんだな。


あと、ピアニスト一人で伴奏しているとき、左手でこれをガシガシ弾くとかなり「終わり感」でますね。

22-4


ボーカリストにとっては、エンディングが逆循に突入してエックス・タイムに突入した時なんかに(これついてはまた記事書きます)、では最後のII Vをどう伝えるか、ということになってきますね。


アイコンタクトや合図ということであれば、「最後のII Vの直前」が最高の場所かな。

22-5

最後までありがとう。


ピアニスト/作曲家 保坂修平

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