歌伴の時心がけてること⑨ | 保坂修平のピアノ音楽

保坂修平のピアノ音楽

東京藝術大学楽理科卒業。ジャズピアニスト、作曲家。

(2020/10/14改訂)

音楽の豊かさ、即興性を大切にして!


今回は、バッキングのパターンとしての左手のウォーキング・ベースについて。

 

 

 

僕は左手のウォーキング・ベースが好きだ。

 

ピアノのウォーキング・ベースやってもいいんだ!と知ったのは

ビル・エヴァンスとジム・ホールのデュオのアルバムを聞いた時。

ペトルチアー二も時々やる。

 

僕は数年前からオルガンを弾くようになり、ウォーキング・ベースがさらに好きになった。

 

そしてこれが、ボーカルに限らず、管楽器やギターとデュオで演奏するとき、ま、つまりはベースレスの編成での演奏の時にすごく役立つ。

 

とくにミディアム以上のテンポのスウィングの曲の時。

 

ジャズのライブにおいて中核をなすのが、スウィングの曲だ。だから、このバッキングは、とても重宝するのだ。

 

 

 

が。しかし!!

これは僕の反省と自戒を込めてなのだが、

 

 

この技術に頼り過ぎると、よろしくない。

 

左手ウォーキングベースはデュオの時に、安定した落ち着いたサウンドを作ってくれるが、良くも悪くも、音楽を「決め込んでしまう」。

 

これはジャズが目指すところの「豊かさ」「即興性」と逆の方向に作用することがある。

 

左手ウォーキングベースは、いつでも繰り出せる自分の一面という位置づけまで、

 

「優先順位を下げておく」

ことが大事だ。

 

 

あと、まるまる一曲通してやらない、というのも心がけとしてありかも。

 

「まるまる一曲通して」

つまり、歌の伴奏をし、自分のアドリブの時もやりきり(これが技術的に難しい。僕はオルガンやるようになって、なんとか出来るようになった)、後テーマも、やりきる。

 

これを「コンセプト」としてやるのはいい。


ただ、なんとなく、ダラッとずっとウォーキング・ベース。これはだめ!ぜったい!

 

「歌伴の時…」過去記事はこちらです。↓

歌伴の時心がけていること【過去記事】




最後までありがとう。


ピアニスト/作曲家 保坂修平

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