歌伴の時心がけてること⑧ | 保坂修平のピアノ音楽

保坂修平のピアノ音楽

東京藝術大学楽理科卒業。ジャズピアニスト、作曲家。

(2020/10/14改訂)


歌のメロディーがルートのとき、やってはいけない伴奏!



さて、今日はトップがルートの時の、ピアノのトップノートの選択についてです。

 

慕情

On green dolphin street

煙が目にしみる

スマイル

 

今あげたものは全て、曲の出だしがルートの曲。

 

上の二つは、わりと高い音域から朗々と歌い出すパターン。

 

下の二つは、落ち着いて歌い始めるパターンかな。

 

いずれにしても、歌い出しは大切。

聴き手の耳も、最も高い期待値で、集中力もマックス。

 

ピアニスト的にはどうつけるのが良いのか?

 

以前に書いた、歌がマイナー3rdトップの時と似ているが、一番良くないのは、何も考えずに(無神経に)メジャー7thトップのボイシングをぶつけること。

 

逆に言えば、狙って、7thを弾くのはありかもしれない。

 

オン・グリーン・ドルフィン・ストリートで、1拍目からパーンと歌が出て、その瞬間はコード弾かずに(ベース音をバーンと弾いて)歌を追いかけるようにメジャー7thトップのコード、そこから繋がるフレーズをバッキングで続ける。こういう行き方は、ぜんぜんありでしょう。

 

しかし、処方箋的な、解答としては、

 

やはり

ルート(1st)トップか5thトップ。

のボイシングで伴奏しましょう!

 

 

これは絶対ぶつかりません。

 

 

むしろ歌を補い、包み込み、お互いの居場所を見つけられます。

 

 

 「歌伴の時…」過去記事はこちらです。↓

歌伴の時心がけていること【過去記事】




最後までありがとう。


ピアニスト/作曲家 保坂修平

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