ぁ。ども…おこんばんは〜〜今日もお疲れさまです
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さて〜〜今日の昔ばなしは![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/614.png)
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騙されたのに、なんかいい感じ![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)
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みたいな話
←なんそれ😅?
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ほんじゃ〜〜![口笛](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
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大分県の昔ばなしです。
https://youtu.be/pFDlj2oLP4c?si=M9PQUBsvnQgrpj3r
昔…九州は大分県の北西の方、長岩屋(ながいわや)というところに、お常(つね)さんという、たいそう人の良いおばあさんが住んでおった。
ある日、そこから峠を1つ超えた真玉(またま)の浜の親戚に、お祭りに招かれていった。
「もう1晩泊まっていきなせえ」
「そうしてもいいんじゃが、嫁や孫も待っておる事じゃし…」
「今からじゃと、白丸(しろまる)峠の辺りで日が暮れてしまうで?」
「なに、慣れた道じゃで…それに、今夜は月夜になりそうじゃ。提灯なしでも歩けますじゃろ」
「それじゃあ、十分気いつけてな」
「それじゃあな」
お常ばあさんはそう言うと、白丸峠目指して歩き始めた。
真玉川べりを、とぼとぼと…常磐(ときわ)も過ぎた辺りでは稲の穂も実り、黄金の波を打っておった。
「白丸峠ももうすぐじゃ。ちょっと休んでいこうかい…」
お常ばあさんはそう言って、田んぼの側に腰を下ろした。
「あ〜〜今年も豊作…真玉祭りも賑やかじゃった。土産物もどっさりと…嫁や孫も、ワシの帰りを待っとる事じゃろう」
じょうの前から、道はだんだんに爪先上がりの道になり、白丸峠にさしかかった。
峠の中ほどで、日が暮れてしもうた。
すると、どこからともなく、祭り太鼓の音が聞こえてきた。
「おや?あの太鼓の音は…真玉の祭りは終わった筈じゃし、この峠にお社…あったかいのう?」
ふと見ると、提灯を持った行列が…
「一体、どこの祭りじゃろう…」
祭り好きのお常ばあさんの心が、うきうきしてきた。
そこでお常ばあさんは、その行列に声を掛けてみた。
「ちょっと、お尋ねしますがのう」
「はいはい、何でございます?」
「この辺りで、祭りがあるんかいのう?」
「あれ?ばあさん、知らないのかね?この峠で、いい芝居がかかっとるので、みんなそれを見に行くんじゃよ」
「へえ…この夜中に、芝居が?そりゃまた珍しい…」
「ばあさんも見に行くといいよ」
お常ばあさんは、芝居も気になったが、家の事も気になっていた。
「じゃがのう…芝居を見ていると遅くなるし…どうしたものかのう?」
そして、暫く考えた末に…
「まあ、一幕ぐらいだけなら、ええじゃろう。そうじゃ、一幕だけ見て帰ろう」
お常ばあさんはそう心に決めて、みんなの後をついていった。
すると、どうじゃろう…
こんな山の中に、芝居小屋が建っておった。
「ありゃ〜〜?いつ頃こんな小屋が出来たんかいのう?」
小屋の中では、ちょうど「忠臣蔵」の判官(はんがん)切腹の場面であった。
「力弥(りきや)、力弥…由良之助(ゆらのすけ)はまだか?」
「未だ参上つかまつりません」
「力弥、力弥…由良之助は…」
「未だ…」
「存生(そんじょう)に対面せで、残念なと申せ…」
すると…
「国家老、大星由良之助とは、その方か?近う近う…」
「は…大星由良之助、参上つかまつってございます!」
「由良之助か…待ちかねた!」
なんとも、驚いた。
田舎芝居では見た事のないほどの、名演技ではあった。
お常ばあさんはすっかり心を奪われ、嫁や孫の事もすっかり忘れて、一幕どころではなくなった。
すると、隣にいた見物人が…
「おばあさん、どうぞ…いなり寿司、食べなされ」
「いやいや…それどころか、もう胸がいっぱいで…」
「遠慮しなんすな」
言われるままに、お常婆さんはいなり寿司をご馳走になった。
「それじゃあひとつ…いや、こりゃ美味しい!」
すると、反対側からも…
「おばあさん、フフフ…ぼた餅も食べなされ」
そしてとうとう、最後の芝居になった。
その芝居というのは、恋人を亡くした侍に助けられた白狐が、恋人の妹…葛の葉姫(くずのはひめ)の姿になり、侍と夫婦(めおと)になるのじゃった。
2人の間には子どもまででき、幸せな日々を送っておったが…
そこへ、本物の葛の葉姫が現れた。
そのため、白狐は子どもと夫を捨てて、別れなくてはならなくなった。
「とても、この家(や)に長居はならず…別れにゃならぬ定めとて…せめて名残にただ一筆…そうじゃそうじゃ…」
と…白狐は、筆を口にくわえて一筆したためた。
「恋しくば たずね来てみよ 和泉なる…篠田の森の うらみ 葛の葉…」
と、芝居がここまで来ると、今まで騒がしかった場内が急に静かになり…
見物人一同、涙をぼろぼろとこぼし、最後には大声でわっと泣き出す者もおるぐらいじゃった。
おばあさんも、それを見て感激して、一緒にもらい泣きしたぐらいじゃった。
芝居が終わった頃には、もう東の空がうっすらと白んでおった。
見物人たちはまた、それぞれ提灯を手にして帰っていった。
「いやあ…こんな素晴らしい芝居が、こんな山の中でかかっているとは驚いた。こりゃ早速、村の衆にも教えてやらなきゃいかん。これで土産話が1つ増えた」
お常ばあさんは疲れも忘れて、足早に長岩屋の家に帰っていった。
家に帰って早速、嫁さんにこの事を話すと…
「おばあちゃん…白丸峠には、そんな芝居などかかるものか?おばあちゃんはきっと、白嬢(しろじょう)に騙されたのじゃ」
「白嬢に…?」
「白嬢」というのは、この地方で有名な狐で…
上真玉(かみまたま)の白丸の「白嬢(しろじょう)」、真玉の赤坂の「赤嬢(あかじょう)」、草地猫石(くさじねこいし)の「猫嬢(ねこじょう)」を「三嬢狐(さんじょうぎつね)」と呼んでいた。
「まさか、そんな事はない。この目でちゃんと見たんじゃから…それじゃあ、あのえろう美味かった、いなし寿司は?」
「馬フンじゃろ?」
「それじゃあ、あのこってり甘かった、ぼた餅は?」
「そりゃきっと、牛のフンに決まっとる」
お常ばあさんは、それでも信じられんかった。
「まさか、馬のフンじゃなんて…」
それでも嫁は、それは狐の仕業に決まっとると言い張った。
それなら、今夜もう一度行って確かめてみようと、日のあるうちに寝床に就いた。
じゃが、なかなか寝つかれるわけがない。
夜はまだかと、待ち続けるうちに…
やがて、白丸峠に月が昇ってきた。
お常ばあさんは早速、白丸峠に向かった。
やがて、月が昨日と同じくらいに昇りきった頃、太鼓の音が聞こえてきた。
「ほれ、やっぱり祭りは本当であったろうが」
昨日と同じように、たくさんの提灯が見えた。
「これ、今夜もゆっくり芝居見物といたしましょう」
と、提灯と思っておったのは…
「ややっ?こりゃ…提灯と思いの外…狐火(きつねび)だ!…という事は…嫁の言うとった事は、本当の事であったか?」
それでも、もしかして芝居だけは本物ではないかと思い、峠の上まで行ってみた。
じゃが、そこには芝居小屋はなかった。
お常ばあさんが、木陰からそっと覗いていると…
なんと、あの「葛の葉」の芝居を演じているのは、狐であった。
それにしても、あまりの上手さに…お常ばあさんは、狐である事もすっかり忘れて、見入ってしもうた。
「一幕だけ見て帰りましょう。そうしましょう…」
狐たちは、お常ばあさんに芝居を見てもらいたかったので、牛のフンや馬のフンなど食べさせはしなかった。
それにしても、道理で…狐の出てくる「葛の葉」の芝居をやっているはずじゃ。
多分、赤坂の赤嬢と猫石の猫嬢が演じて、白丸峠の白嬢が太夫元(たゆうもと)をやっていたのじゃろう。
おしまい。
この話は、大分県に伝わる民話との事で、真玉や長岩屋や猫石などの地名も実在するそうです![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/614.png)
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なんかね…騙されてるのに、何故か幸せな気持ちになる不思議な話やなと思います![ほんわか](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/639.png)
![ほんわか](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/639.png)
狐さんは、もしかしてお常ばあさんが芝居好きなのを知っていて、それでわざわざ芝居を見せてくれていたのかな〜〜とさえ思えてしまいます![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/637.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/637.png)
余談ですが、狐さんが演じていた「葛の葉」の子どもというのは、後の安倍晴明(陰陽師)やね![口笛](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
![口笛](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
ちなみに「太夫元」というのは、劇場の興行責任者…座長よりも位が高いんですね![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/614.png)
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にしても、お嫁さん…「馬フンじゃろ牛のフンじゃろ」って
そんな塩対応な🧂
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/015.png)
まあ昔から、狐や狸は人を騙すや化かすなどと言われていますが![無気力](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/624.png)
![無気力](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/624.png)
まあその…金品を騙し取られるとか、イタズラされるとか命を脅やかされるとか、そんなのは御免被りたいけど![魂が抜ける](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/627.png)
![魂が抜ける](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/627.png)
お芝居見せてくれるんやったら、ちょっと騙されてみたいかも〜〜なんてちょっと思ってしまいました![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
そーいや前回の話も、狐さんが村を救ってくれた話でしたな![ウシシ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/058.png)
![ウシシ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/058.png)
また今回と似たような話で、「おさん狐」とゆー🦊
道行く人に声をかけては、朝まで酒を酌み交わしながら、他愛もない昔話などをして楽しませてくれるような、何とも人情深い狐さんの話もあります
←狐やのに人情っておかしいけど😅
![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/614.png)
そして偶然か、今回と同じ大分県のお話なんよね![指差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/602.png)
![指差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/602.png)
昔ばなしにしては、ちょっと艶っぽい話で…
お子ちゃまやった当時見た時は、イマイチ意味が分からんかったのですけどね![ねー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/075.png)
![ねー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/075.png)
狐さんは決して悪者ではないなと思います…なんせ神社に祀られるくらいやし![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
それ故に、もし狐さんをいじめたりすると、それに対しては復讐される恐れがあるので、要注意かも…そんな怖い昔ばなしもあります![驚き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/619.png)
![驚き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/619.png)
そして昔ばなしには他にも、動物さんがお芝居や祭りをする話がいくつかあって
お寺で飼っている猫さんが、夜な夜な仲間たちと山の中で、お芝居をしたりゆらのすけはまだにゃ?
お盆の頃に、飼い猫がそっと家を抜け出して、暗闇の広場で仲間たちと盆踊りをする話もありますにゃんちゃらにゃん
けど猫さんの場合、狐さんや狸さんとは違って、人を化かすのではなく、あくまでも人知れず自分たちだけで集まって…という感じなんよね![猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/161.png)
![黒猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/462.png)
![三毛猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/461.png)
![猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/161.png)
![黒猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/462.png)
![三毛猫](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/461.png)
そして、その事を人に知られてしまったら、その家に居られなくなるのか、ある時フッと姿を消しちゃう猫さんもいたりしてね![無気力](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/624.png)
![無気力](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/624.png)
なんか、動物さんと人との隔たりというか、どこかしらに一線を越えたらいけない何かがあるのかな〜〜と思うと、やっぱり切ないですね![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/622.png)
![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/622.png)
次回は
ちょっと魔がさしただけで…
とゆーお話
訪問が化かされるほど遅れております…毎度ゴメンやす![絶望](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/642.png)
![絶望](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/642.png)
では〜〜明日もご安全に〜〜![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
おーきにです〜〜ほなね〜〜![バイバイ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/128.png)
![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/029.png)
![笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/664.png)
![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
![バイバイ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/128.png)
![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/029.png)
![笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/664.png)
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