「重苦しい日々の中での救い」・・・的なd(^O^)b | しゅ~る之助の新々観察ラン日記

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「下京のジョージ・クルーニー」を自称する、坐禅と観察ランで、                                        京都の街をしぶとく生き抜くおじさんの日記です。

 

今季のお寺バイト終了後の2連休が終わった・・・。

 

今朝はしっかりした雨が降ってて、朝ラン歩は休足・・・。

 

それ以上に、今日のS社の出勤が、大雨で大変そ~なのが、いやかも・・・(-_-;)

 

昨日も雨だったので、ランチは七条のラーメン屋「ふくろう」に3回目の訪麺だった・・・。

 

安定の辛みそラーメン↑の美味さを堪能したアト、一人丹波口駅から電車に乗って、二条駅で降り、二条ビビに・・・。

 

お寺バイト終了後の「暗闇の中の、密かで背徳的な愉しみ」復活第一弾として、石原さとみ主演の「ミッシシング」を観賞した。

 

 

以前からネット上で「石原さとみの新境地」とか言われて、けっこう評判になっていたので、楽しみにしていたのだ・・・。

 

幼い女の子が失踪した家族の苦悩を、けっこう掘り下げて描いたハナシで、かと言って、サスペンスものや推理ものではなく、非常に重く暗いハナシだった・・・。

 

同じく吉田恵輔監督の作品で、三年前に観た松坂桃李と古田新太が共演した「空白」って~作品に似たテーマだっと思ふ。

 

 

あの作品のレビューで、僕は「人は人に寄ってしか癒されね~的なハナシ」って~書いたが、今回は、被害者の母親(石原さとみ)が、苦しい日々の中で、徐々に克服し成長していくハナシだった。

 

普段、子育てと仕事で、忙しい日々を送っている若い母親がたまの息抜きで、好きなバンドのライブに行ってた時、娘の失踪事件が発生する。

 

当然母親は「自分を責める」し、世間も、SNS等で母親を責める。

 

そんな重苦しい中で、母親はいらつき、夫や周囲に毒づき、またそんな自分を責めて、負のスパイラルに落ち込んでいく・・・。

 

その様子が延々と描かれるわけやから、ハナシがちっとも進まず、観ているこちら側も、いらいら感が増してくる・・・。

 

微妙に雰囲気が変わってくるのは、同じく失踪した幼女が、無事保護される、って~出来事を境に、その母親(石原さとみ)が、徐々に成長していることを匂わせる・・・。

 

その幼女が無事保護された知らせを聞いて、彼女が心から喜ぶシーンを観て、ハナシの潮目が変わったことを実感した・・・。

 

「なんで、あの子が保護されて、うちの娘はまだ発見されないのか」って~むしろ荒れるやろう、って~観賞者の予想が裏切られるからである。

 

パート仕事のミカン畑で、明るい日差しを浴びながら、空を見上げるシーンや、気を取り直して、登校児童の旗降りおばさんをやる時の、子供たちを見つめる優しいまなざし・・・。

 

そんなこんな、の後半のシーンで、彼女の心境の変化を、観賞者が感じられるように演出されていた・・・。

 

事件としては、何の進展もなくエンディングを迎えるし、終始重苦しい雰囲気が続くので、ストレスが溜まるが、被害者の両親や、母親の弟の、心の機微や成長を感じられる作品であった・・・。

 

「元ヤン」の若い母親、って~役柄を、石原さとみは全力で演じていたし、確かに新境地の演技であったろうと思ふが、わし的には、新垣結衣の最近の演技派への変貌ぶりの方が、インパクトがある。

 

が、石原さとみは元々上手い役者やと思ってたし、これぐらいは彼女なら普通にこなすやろ~と思った・・・。

 

意外によかったのが、夫役の「青木崇高」の素朴な演技や、「中村倫也」の、実直な報道テレビ記者の心の葛藤を表現した演技等、他の役者もよかった・・・。

 

ただ、同じ監督の同じようなテーマの作品なら、やっぱり「空白」の方が好きかな~・・・。

 

って~ことで、お薦めするには、ちょっと微妙な作品であったが、僕自身は観てよかったと思っている。

 

それに、今回はこれまで、映画観賞する時、必ず持ち込んでいたウィスキーのポケット瓶」もなしで、健康的に観賞出来たことも嬉しかったしね・・・。

 

よって、今後は映画鑑賞の事を「暗闇の中の、密かで背徳的な愉しみ」から「暗闇の中の、密かで健康的な愉しみ」って~言い方に変更しよ~かな~・・・って~思った^^;

 

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