最近、保護猫活動の話題を見聞きしたので、昔拾った迷子の子猫の思い出話を書き留めておこうと思います。
※ペット禁止のアパートで猫を飼っていた話が含まれています。もう30年以上前の話ですので、大目に見てください。
前半はこちら。出会いと、保護した日と翌日の話です。
寒空で凍えていた子猫を、ペット禁止のアパートで、一晩だけのつもりで保護した翌朝。
元気になったようなので、外に放さないといけないけど、親も飼い主も居ないこの子は、このまま一人で生きて行けるのだろうか、というのが前半。
今回は、その続きです。
保護(コッソリ継続)
数分悩んだ結果、とりあえず飼い主が現れるまで預かっとこう、と、結論を先送りにしました。
しかし、そのまま部屋に置いておくには、知識も設備も足りません。
1990年は、まだパソコンやインターネットが普及する前。猫を飼っていた知り合いに聞いたり、本屋で猫の飼い方の本を買ったりして、
・ちゃんとした猫用のトイレと猫砂
・子猫用のエサ
・遊び用の小物
を買い揃え、同居生活が始まりました。
名前
当面一緒に住むなら、名前決めなきゃ、という事で、男の子か女の子か見てみたら、何も無い、女の子か。という事で、「みゃーみゃー」鳴くから「みゃーこ」と名付けました。
家猫
ペット禁止なので、とりあえず外には出さず、家猫として暮らしてもらう事にしました。その代わり、ちゃんと遊び相手はしないとね!
当時は一人暮らしで、昼間はこの子だけ部屋に置いておく事になります。水とエサは、朝充分に用意しておきます。
改名
同居し始めてから何か月かして、ふと気付いたら、お腹の下の方に何か有るぞ?えっ?男の子だったの???
※後で知りましたが、子猫のうちは見えないそうです。
男の子で「みゃーこ」は合わないかなぁ。どうしよう。とりあえず「こ」を取って「みゃー」にしよう。って事で、改名しました。
去勢手術
猫を飼っている経験の長い知り合いからのアドバイスで、生涯独身を貫いてもらうなら去勢を薦められて、動物病院の先生にも相談して、1年弱で去勢手術を受けてもらいました。
去勢した男の子は、男性ホルモンが出ないので、いつまでも子供っぽい顔のままになるそうです。また、長寿になる傾向もあるそうです。
これ以降、性別を聞かれた時は「オネェ」と答えていました。
この写真の頃は18歳くらい。童顔でイケメンでしょ?親バカかな??
家猫だから運動不足だし、去勢すると太るんだって。
人見知り
僕以外の人間をほとんど見た事が無い事も有って、メチャメチャ人見知りでした。
宅配便の気配がすると、慌ててソファの裏等に潜り込んで隠れます。
たまに誰かが訪ねて来た日は、ソファの裏から出てきません。お腹がすいたり、トイレに行きたい時は、抜き足差し足忍び足で、壁際を見つからないようにコソコソ移動しますが、たまに目が合うと、しばらく固まったあと、ダッシュで逃げて行きます。
しかし、エサをくれる人には警戒心を解きます。出張の時に、動物病院併設のペットホテルに預ける事が有ったのですが、最初は先生を警戒して逃げ腰だったのが、「エサをくれる人」と認定してからは、懐くようになっていました。
現金なヤツ!
脱走
家猫なので外への出入りはできません。僕が仕事に行っている間は窓も締め切っています。
日当たりが良いアパートなので、夏は温室状態になるのが常。
夏が近づき、急に暑くなったある日、仕事を終えた僕は心配しながら家路を急ぎました。
そして、ドアを開けた瞬間!ドアの隙間から飛び出して、足元をダーッ!と駆け抜けて行く小さい影!
部屋の中からは、モワッとした熱気が流れ出て来て、かなり暑かった事が分かりました。
彼は、一番涼しい玄関の土間で、この熱気に耐えていたのでしょう。ドアが開いた瞬間、たまらず飛び出していったようです。ごめんよぉ。
すぐに探しに行きましたが、夜も遅く、暗くて見つける事はできませんでした。
翌日も仕事。仕方なく普通に仕事に行って、帰ってから探そうと思っていたら、かすかにドアをカリカリする音。もしかして、と思ってドアに近づくと、聞きなれた「みゃ~」という鳴き声!
僕が帰って来るのを待っててくれたのか、帰宅して少ししたら、自分で帰って来てくれました!おかえりー!!
エアコン
脱走を期に、暑い日はエアコンをつけっ放しで出掛けるようになりました。電気代がぁ!!
一番快適な場所を見つける能力
猫は、一番快適な場所を見つける天才です。
同じ家の中でも、日当たり、風通し、床の材質、高さで、温度が変わります。暑い日はより涼しい所、寒い日はより暖かい所を見つけて、落ち着いてます。
おそらく、猫の目には、サーモグラフィのように、温度が見えているとしか思えません!
寒い日は日向ぼっこが気持ち良いにゃぁ。
引っ越し
保護した時はペット禁止のアパートでしたが、その後、僕の生活も変化し、一戸建てに引っ越しました。
猫は家に付くと言います。縄張り意識が強いので、自分の縄張りと認識している場所では寛ぎますが、縄張りの外では緊張して落ち着かないそうです。
引っ越した時、初めての場所に慣れるまでは、やはり落ち着かなくて、コソコソ隠れていましたが、いつもエサをくれる人が居て、他に敵は居なさそうだと認識できたのか、そのうち家の中を探検し始めました。
とりあえず、トイレの場所とエサの場所を教えて、寛げるペット用ベッドを用意して、新しい縄張りでの生活がスタートしました。
ベッドでぬくぬく。暑い日は寝相が!
威嚇
根は人見知りで臆病なので、誰かが家に来るとすぐに逃げて隠れます。
しかし、窓から外を眺めている時に、鳥や猫が見えると、身構えて威嚇します。
これも、猫の縄張り意識によるもので、他の見知らぬ猫が近付いてくると、縄張りを守ろうとして、警戒して威嚇するそうです。
しかし、鳥はどうなんでしょうね?獲物と思っているなら、威嚇せずに静かに狙おうとする気もするんですけど、やっぱり威嚇してましたね。もしかしてビビってる?
お友達になりたかったのかな?威嚇しちゃダメよ。
次の投稿に続きます。