前置き投稿:【心霊現象って有るの?】夏だから、怖い体験談をいくつか
昔、体調がすぐれず、肩こり、頭痛、めまい、腹痛、倦怠感のような症状が長期間に渡って続いていた時期が有りました。
そんなある日、ある繁華街の地下道を歩いていたら、向こうから歩いてきた老人と目が合いました。
その老人は、僕を見るなり、驚いたように目を見開いて、恐怖に引きつったような険しい表情になり、両手で印を結んで拝むような仕草をしながら、意味の分からない呪文のような言葉を唱え始めました。
僕は、その時仕事で急いでいたので、足を止めずに、何が起こっているのか理解できないまま、その老人とすれ違いましたが、彼は僕を凝視しながら、ずっと拝むような手振りと奇妙な呪文を唱え続けていました。
通り過ぎて少ししてから、やっぱり気になったので、何でそのような事をするのか聞いてみようと振り返りましたが、その老人はすでに人ごみに紛れてしまい、見つけられませんでした。
関係有るかどうか分かりませんが、それより数年前、20年以上飼っていた猫が亡くなり、動物霊園に埋葬していました。
最初の3年間は、毎年更新料が掛かる個別の墓に預けていましたが、彼を亡くした寂しさも癒えて来たので、無料で預かってもらえる共同墓地に移しました。
時期が一致するかどうか、記憶は曖昧ですが、もしかしたら、亡くなった彼の寂しい想いが僕に憑いていたのかもしれません。
そして、あの老人が何者だったのかは全く分かりませんが、もしかしたら、そういうものを感じたり、見えたりする事ができるタイプの人だったのかもしれません。