ジュニアテニス備忘録(その7)親の負担 | 柵飯事2~shigaramimamagoto ~

柵飯事2~shigaramimamagoto ~

yahoo からの引越し組です。
古生物とジュニアテニスがほぼほぼネタの中心です。
たまにユーロロックや日常についても投稿してます。

 ジュニアテニスにお金は…
 かかります。どんなスポーツでも競技者になれば相当かかるのは当たり前ですし、ゴルフやフィギュアスケートに比べれば、それでも大したことはないのかもしれませんが、比較的かかる部類の競技種目だと思います。いやいや、お年寄りが市営コートで楽しんでいるではないか、とお考えの方、そんなことはありません。
まずレッスン代。コートの立地が関係しますが、週5回、1回3時間程度で月5万円~10万円といったところでしょうか。これに用具代。特にガットがかかりますよね。ストリングマシンが自宅にあればいいですが、そうでなければガットの種類等によって1回に1500円~4000円、これを例えば週1本~4本、シューズは長くても3月~6月で履き潰し、これが1万円~2万円。ウエアだってばかになりません。
 これに試合の遠征。ジュニアであれば、一般的に最低月1回は出るよう推奨されますので、エントリー費3000円~7000円程度と移動代がかかります。さらに上を目指すのであれば、海外遠征で腕試しということとなり、お子さんによっても違うと思いますが、高校で強豪校に入学してそこが中心の練習環境でなければ、多くの場合は年間100万円あるいはそれ以上の支出はあると思います。まぁ、大学受験予備校に通えばそんなものですが。
用具メーカーの支援を受けられたり、学校やクラブからの経費免除の支援が得られたりするのはほんの一握り。そうした全国レベルの子供たちになれば、海外遠征にも行きますので、やっぱり親御さんの負担は減ることはないと思います。
 裕福な家庭であったり、熱心な親御さんであったりすれば、これに加えてプライベートレッスンを定期的に入れることも多く、際限がなさそうです。
練習の質を担保しようとすれば、少なくとも、それなりの練習相手がいなければならず、強豪校でない場合には必然的にクラブに所属しなければ強くなれませんし、サッカーや野球のような集団競技の場合と違い、移動も個人の場合がほとんどであることなどスケールメリットの問題もあり、親御さんの経費的負担は特に大きくなります。
競技寿命は短く、プロになれる確率は極端に低いことから、前にも書きましたが、教育的視点から競技をさせるには、テニスは非常にコストパフォーマンスが悪いスポーツと言えます。確かに才能も重要な要素ではありますが、能力があっても練習環境が確保できずに高校入学後に力が落ちてしまう子供たちは少なくありません。特に進学校といわれる高校に入学した子供は、例外はあるにしても、大抵は不利であると言えます。
 でも、本当に良いこともあるんですよ。それはまた今度。
 
続く