生産手段の社会化について(3)ブラック大企業を国営化すれば、オレの私の給料は増えるのか? | サートムの今日カツーンと来たこと

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海外に住んでます。フツーの前期高齢者ですが、何よりも陰謀論者がきらいです。今日、ピンと来たことを一言だけ書くようにします。1日に何回か書くかも。

亡くなった宮本顕治さんはこういった。社会主義国家になっても、蕎麦屋の出前は取れますよと。


つまり、社会主義になっても我々庶民の経済生活は変わらないということだ。街のお蕎麦屋さんが国営になるわけではないから、ご安心をということであろうか。




何とも昭和な言い回しであるが、それはそれとして、怖がる必要はないということを共産党は躍起になって説明しようとしていたわけで、この人図式は今も基本的に変わってない。


しかし、このような言い訳口調、説得口調の説明をいかに繰り返しても、生産手段の社会化、すなわち暴利を貪る労働者の敵ブラック大企業の国営化に国民は賛成しないだろう。


なぜなら、一般庶民にとって、日本国民にとって、ブラック大企業を国営化さえすれば「オレのワテの給料が本当に増える」ことになるという説明が日本共産党からされていないからである。


大企業の国営化の道どりが単純でないことは誰にでも分かる。いや、どのような道どりになるかを共産党は説明すらしていない。そんなリスクが大きくてリターンがあるのかないのか分からないことに、誰が賛成するというのだろうか。


日本共産党は、ろくに準備もしないでいい加減なことを言わないでほしい。国民一人一人の生活がかかった問題なんだぞ。リスクばかりあってメリットが不明な政策に誰が賛成などするものか。