だまされるな――権力者は女性の魔力を封印しようとしている! | 魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

おめでとうございます!

『魔法の言霊(東方出版刊)』の著者・橘月尚龍です。
ボクが、この本を上梓したのが2002年――
それから世には同様の表現があふれて玉石混合で、
わけ分からん状態になってます。

そこで本家としてのメッセージを発信することにしました。

 じつは――女性が本源的に持つ「霊力」を発現し聖魔女となり、その魔力を発揮して、この世をバリバリと変革していこうとすると……困る連中がいる。そう、利権(既得権)の保持者たち……すなわち権力者(野郎と、それに加担する女狐)どもだ。ヤツらは、とにかく「女性の目覚め(気づき)」を阻害することに懸命だ。

 このことは人類の歴史で――ずっと、連綿とおこなわれてきた。しかし連中の巧妙な洗脳によって、だれもが疑問を呈さないように仕組まれている。典型的なのが為政者とキリスト協会が利権で結託した中世暗黒時代の「魔女狩り」などである。

 そして、いまだに「洗脳」は生きつづけているのだよ、困ったことに……。
 あなたは「魔性の女」って聞いて、どんな風に感じる? そう、たいていのひとは「悪いことをする女」と思ってしまう。つまり「性悪女」とイコールで結んでしまうのだ。これが権力者の罠であることに気づこう。

 まずは物語風の――商業出版(アマゾンや一般書店で入手可)されているボクの著書『聖なる魔女の微笑み―恋の魔法で人生も仕事も成功させる23のステップ―(東方出版刊、ISBN4-88591-985-1)』から当該部分を引用しよう。

―――――――――――――――――――――――――――――

 ……前略

「いいかい。ここから先は、あなたが信じようが信じまいが勝手だ。でも、あなたは魔法の国に暮らしていることを識った。それは、あなたが存在するという奇跡への『気づき』が第一歩だった。いいよね、ここまでは……。
「ということは、あなた自身が魔法を内在しているということになる。ところが、これまでの暮らしの中で、そんなものはないと思い込んできた。つまり封印は、あなた自身のこころがおこなっていたということ。
「だったら、封印を解けばいい。それは、あなた自身が魔法使いであることを思い出せばいいんだよ。ただそれだけなんだ」

 そういって、ヨシローはまた、烏龍茶を飲み、にっこりとした。
「ちょっと待って。あたしが魔法使いだっていうの?」
「そうだよ。ジュンちゃんは女性だから『魔女』になるのかなっ」
「魔女――あたし、そんなに悪女に見える?」
「それが、いけないんだ」
 ヨシローはちょっと怒ったような表情をした。
「魔女が悪いヤツなんて、だれが決めたの? ジュンちゃんが勝手に思い込んでいるだけのこと。魔法は科学だよ。科学にいいも悪いもない。利用も悪用も科学者のこころ次第だろう。世の中、悪い科学者ばかりだったら、とうのむかしに世界は滅んでいる」
「じゃあ、魔女もそうってこと?」
「うん。魔女というと箒に乗って悪さをする婆さんのイメージじゃないかなあ。ほら、白雪姫に毒リンゴを食べさせた……。でも、シンデレラにしあわせの魔法をかけた美しき魔女は忘れられている」
「そういえば、そうね。魔法っていったら、とても素敵なのに……魔女というと悪いイメージも出てくる……変よね」
「だから『素敵な魔女』とか『聖なる魔女』っていえばいいのかな。だけど本当のことをいうと、魔女そのものは魔法といっしょで、いいも悪いもない。それに呪いなんていったおどろしさがくっつくと悪いイメージの魔女となる。ちょうど悪しきこころで科学を使う悪玉科学者のようにね」
 ヨシローは少し、切ない笑みを浮かべた。
「なるほどお。だったら、いい魔女ばかりになれば、素敵な魔法がいっぱいになって、素晴らしい世の中になるのにねえ……」
 ジュンコが感じたことを述べる。

 ……中略……

 ヨシローは静かに首を横に振ると、
「ちがうんだ。世のすべての女性は魔女才能を持っている。なのに男性社会の中で封じ込めてきていたんだ」
「封じ込めて?」
「そう。はっきりいって、歴史の表舞台で社会や歴史をつくってきたのは男性。そして、いくら女性の社会進出が叫ばれている現在もまだ、男性社会といっていいだろ?」
 たしかに……というように、ジュンコが頷く。
「そんな男性側からしたら、女性が魔女才能を開花させたら、なにかと都合の悪いことも多い。だから、魔女は悪いヤツということにした」
「どうして?」
「そらあ、正直いって立場がない。それに女性のほうが本源的なエネルギーが大きいから、いい魔女であろうが、悪い魔女であろうが、女性が魔力を発揮したら、男性社会が危うくなるからね。それで悪いことにして、封じ込める必要があった」
 ヨシローは烏龍茶をゴクリと飲むとつづけた。
「ところが賢明な為政者は、この女性の魔力をしっかりちゃっかり活用していた。うまく両立させたわけ。日本もそのひとつ。その原型が、この南の島にある」
「それで、民俗学の先生としては調査してるわけだあ」
「民俗学の先生じゃないって!」
 ちょっとふざけたジュンコの肩をヨシローがつつく。あまりに自然なヨシローの動作にジュンコはよける暇を奪われて、モロに手が肩に触れた。ジュンコは突然、ふたりきりで島の聖地にいることを思い出し、顔が赤くなるのを感じた。
「たしかに……ノロって、ふだんは、ふつうの女性よね」
 ジュンコは照れを隠すように、話題を戻した。
「そうなんだ。職業的霊媒のユタとちがい、ふつうの女性が、祭祀の時にだけ、ノロと呼ばれる神女となる。つまり、聖なる魔女であることと……日常は主婦であったり、はたらく女性であることが乖離(かいり)していない。言い換えるなら、素敵な魔女が、ふつうの暮らしを営み、その魔力を日々の暮らしに生かしているといっていい。そのプロトタイプをさがして、ボクはこの島になんども足を運んでる」
 ヨシローは力強くいい放つと、烏龍茶をゴクゴクと飲んだ。

「ということは――だよ。女性が自分に眠っている魔女才能に『気づき』を持つなら、素敵な聖魔女となって素晴らしい社会をつくることができるわけ。これは、ほとんどの男性にはない能力だ。だから賢者は上手に活用した。
「それに祭祀といっても、別段、宗教的な意味じゃない。もっと素直な感謝の表現のことだ。また、あらかじめ祝ってしまう『予祝』がそれだ。そんな感謝や祝うこころが集まると、当然、お祭りになるからね。お祭りは、お祝いというポジティブなエネルギーフィールド――つまり、ハレの場のことなんだ。
「この島では、日常がハレの場だから、女性たちも日常的に巫女……素敵な聖魔女でいられるし、その魔力を発揮して、素晴らしいシマ社会を『はぐくむ』ことができる」

 ここでいう「シマ」とは「島」のことではなく、ヤクザのいうそれのように一定の地域や社会であることをヨシローはつけ加えた。
 民俗学的な背景を持たないジュンコには、少しむつかしかったが、ヨシローのいわんとすることは理解できた。

 すべての女性は魔女の才能を持っている。そのことに「気づく」には、自分が奇跡の存在で、魔法の国に生きていることを思い出せばいい。そして、魔女の能力――魔力を発揮すれば、なんでもできそうだ。ただ、魔法は科学で中立だから、素敵な魔女になるのも、悪い魔女になるのも本人次第……。すべては「気づき」からはじまる。

―――――――――――――――――――――――――――――

 これをちょいと論文的に解説したのが『聖魔女待望論』のこの部分だ――

―――――――――――――――――――――――――――――

魔性の女

 さて、あなたは「魔性の女」という言葉から、どんな印象を持つ? きっと、ひとの亭主を誘惑して、平和な家庭をムチャクチャにしてしまうとか。お色気「うっふんあっはん」で、身体を武器に銭を稼ぎ、のし上がる女……てな感じじゃないかしら。
 たしかに、それも正しい部分はある。でも、それは「魔性」であると同時に「性悪女」ということだ。こんな風に「魔性=性悪」とすることで、「魔性」のホントの意味が隠されてきたわけよ。まさしく陰謀だ。じゃあ「性良女(ボクの造語だけど)」であるなら「魔性」は素晴らしいパワーを発揮する。

 じつをいうと「魔性」そのものには善悪は存在しない。だって、それは「魔法を使える本性」ともいえるってことだからね。つまり、女性が本源的に持っている性質のこと。そのことに、いいも悪いもない。
 ところが、女性が「魔性」を発揮すると、そこにエネルギーフィールドが出現する。磁場といったら分かりやすいだろうか。磁場はいろいろなものを引きつける。同じように「魔性」も、ひとを惹きつけるわけ。
 すると、惹きつけられる側には怖れが生まれる。畏怖といってもいい。どういうことかというと、惹きつけられるんだけど、惹きつけられているものの正体が分からない。分からないから、とにかく「危険」と判断するわけ。危険と判断して、近づかなければ問題ないと思ってしまう。それで魔性=危険とラベルを貼って封印しようとする。
 でも「魔性」に正体もなにもない。ただ存在するだけ。このことに封印なんかできっこない。だって女性の本性なんだもん。それに、いちど惹きつけられてしまったら、もう忘れることなんかできない。だから余計に悪いこととして、女性のほうに、それ以上の魔性の発揮を中止するように強要する。責任転嫁だ。それでも発揮しつづける女性を「魔性の女」といって悪者扱いする。

 魔性を悪者扱いしたから、女性の惹きつける力を別の表現で「魅力」と呼ぶ。よ~く字を見てごらん。「魔」も「魅」も同じルーツだってことは、すぐに分かるだろう。それに「魅」だって「魑魅(ちみ)」にしたら急に悪いことになる。そう「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」っていったら、妖怪変化や亡者のイメージだ。オドロオドロの世界だ。
 どの文字にも「鬼」という字が含まれる。オニっていうと、なんか、それだけで悪いイメージになってしまっているところに罠がある。だってね。「魂魄(たましい)」だって「鬼」の字が入っているじゃないよ。「たましい」を悪いとは思わないでしょ。
 この「鬼」というのは、民話なんかで悪役を与えられてしまってから凋落してしまった。悪さをするので、剛力の武士や霊力の高い高僧などが成敗するわけ。それで、桃太郎が鬼ヶ島に出向いて征伐したりしても、あたりまえのことと受け取られる。
 でも、よ~く考えてもみてよ。鬼ヶ島でのんびり暮らしていた鬼たちのところに、サル・キジ・イヌという手下を率いて乱入したのは桃太郎のほうだ。そして宝物を略奪していった。鬼たちからしたら、たまったもんじゃない。ところが、鬼=悪者という固定概念というか、前提条件が設定されているから、桃太郎はヒーローということになってしまってる。
 このことこそが、男性社会の暴力礼賛であることになかなか気がつかない。鬼は悪者であるというラベルを貼ってしまっているから、斬り殺されてもかまわないわけよ。だれも痛みを感じない。

 そこで、どうして悪者ラベルを貼らないといけなかったのか? ということを考えてみると――そう、男性社会の権力支配構造に弊害があるからだ。つまり「鬼は迫害されてしかるべきである」と大衆を洗脳する必要性からラベルを貼ったわけなのさ。
 ほら、見えてきたでしょう? 鬼という存在が。そうなんだ。鬼というのは、魔法の国の住人ともいえる。なにも身体がでかくて、暴力的な連中というのじゃない。妖術を使うともされるのは、おとぎ話でも書かれてる。ところが、男性社会の権力者から見ると妖術であっても、その実体は魔法だ。

 ……中略……

 このことは古代において、魔法のことを「鬼道」とか「鬼居」と呼んだことからも窺える。邪馬台国の卑弥呼は、鬼道を以て国を統治したとされる。まさしく魔女である。つまり、鬼というのは三次元界を超えた能力、もしくは能力を発揮する者のことを指しているともいえるだろう。
 だから「魔性の女」というのは、三次元界を超えた能力――霊力を発揮する女性のことである。そして、その魔力で、ひとびとを魅惑し、虜にしてしまう。どうだい、痛快だと思わないか? あなたが魔女に変身して「魔性の女」になり、魔法の呪文を唱えると、世界が変わってしまうんだよ。魔女そのものは鬼といっしょで、いい悪いはない。あなたが悪さをする魔法使いのババアにさえならなかったら、あなたを変え、社会を変え、世界を変えることができるんだよ。

―――――――――――――――――――――――――――――

 分かったかい?
 この世が聖魔女によって刷新されると、これまでの利権保有者は利権を手放さないといけない。本当は、そのほうが「より豊かに」なれるのに……そのことに気づくほどの知能がないから、盲目的に邪魔だてをするわけ。
 どうか、目覚める予定の聖魔女予備軍よ、既成概念という罠にだまされないでくれ!