「不忘念の功徳」 9月度昇格考試で初段4名、二段2名が合格しました | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

9月2日は、千葉県の昇格考試の日。

我孫子道院からは、この日、二段2名、初段4名の計6人が受験に臨み、

見事、全員合格しました~。

 

新たに

少拳士二段を允可されたのは、A・S拳士とS・S拳士の社会人コンビ。

 

准拳士初段が允可されたのは、

女子高校生のS・F拳士と、女子中学生のA・M拳士、同じく中学生のT・F拳士

そして少年部からは、小学6年のS・F拳士という顔ぶれ。

 

お盆前まで、技術も学科も少々不安なレベルで心配しておりましたが、

その後、夏休みを生かして特別修練+猛勉強(?)したおかげで、

合格発表の際、5名が成績優秀者として名前が呼ばれました!

(ビックリ!!)

 

そして、昨日が昇格考試後、最初の稽古日だったので、

准拳士初段に合格した4名には、拳士会から黒帯と有段者科目表をプレゼント。

 

 

 

4人の喜び溢れる表情が、何ともまぶしいではありませんか。

 

彼らには、有段者の仲間入りをした記念に、

準備運動&ストレッチのリード、
鎮魂行の主座、

(みんなの前に出て)基本突き・蹴りの号令

をそれぞれ手分けして担当してもらいました。

 

 

そんな彼らの黒帯初日にワタシが選んだ法話のテーマは、

釈尊の教えのひとつである

「不忘念の功徳」

(ふもうねんのくどく)

 

「不忘念」の「念」=「念ずる」とは、いつも心に思うこと。

少林寺拳法をはじめる人は、「少林寺拳法をやろう」と思ったからこそ入門するわけだが、

暑い、寒い、痛い、自分には向いていない、難しい、家族が、仕事が、勉強が、etc.と理由をつけて、

道場を去ってしまう人が少なからずいる。

いろいろ事情はあるだろうが、これらの人は、「やろう」と思った最初の心が、「念」に成長せずに消えてしまったということ……。

 

「念」という字は、「今+心」

初心が、今もずっとキープされてこそ「念」になるわけで、

釈尊も、修行者は、不忘念=念を失わないことが一番肝心で、もし「念」を失うと、もろもろの功徳を失い、道を成就できなくなると教えられている。

 

新有段者、そして新たに少拳士二段に昇段した拳士に一番伝えたいのも、この「不忘念の功徳」。

武道の最初の段位が、「一段」ではなく「初段」というのは、

もう一度初心に戻って、ここからが本当の修行のはじまりだということを自覚させるため。

「不忘念の功徳」の教えを、肝に銘じて、一層の研鑽を期するところです。

 

昇段しても気を抜かず、お互い怠らず励んでいきましょう。

 

6名ともまずは合格おめでとう!!

 

これからも、少林寺拳法の、そして我孫子道院の有段者として、誇りをもって、後進のお手本になる拳士を目指してください。

 

◆オマケ◆

 

懐かしい、黒卍の胸章

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109