夏休みに入り、恒例の夏合宿を7月27日・28日に行いました。
宿坊は、普段の修練の場である我孫子道院の専有道場。
夏合宿は、みんなで寝食を共にすることで、拳士同士のコミュニケ―ショーンを深め、密度の濃い稽古を行う有意義な機会として、10年以上継続している、我孫子道院の中心的な行事のひとつ。
今年は台風12号の接近に伴い、初日は雨、二日目は大雨・暴風の予報だったので、屋外でのプログラムに支障をきたすのでは……と心配しつつのスタートとなりました。
初日のプログラムは、
13時~16時まで鎮魂行と易筋行(技術修練)の稽古。
ゲストとしていらしていただいた取手南道院の近藤先生(浦安スポーツ少年団 支部長)にも、ご協力いただき、小中学生はは1週間後の全日本少年少女武道錬成大会に向けた練習。
一般部は、資格ごとに分かれての稽古をみっちりと!
そして16時からは夕食作り
少林寺拳法では、技法の修練以外の日常生活に必要な作業も修行の一環として重視しているので、合宿での食事はみんなで自炊。
「キッチン少林寺」で、低学年の子は野菜洗い、中学年の子は皮むき、高学年の子は大人と一緒に材料を切って、合宿名物「卍カレー」作りに挑戦。
ご飯は二升半炊きましたが、あっという間に完食!
甘口カレーの「緑卍カレー」と辛口の「赤卍カレー」に二種類が完成
食後は、近所のスーパー銭湯「手賀沼温泉 満天の湯」で汗を流してリラックス。
徒歩での移動でしたが、雨の予報が外れて、雨具なしで往復できました。
この日最後、夜のプログラムは、法灯連綿について。
開祖は、敗戦後の日本で、将来の希望を見失った人々を見て、先行きの見えない、お先真っ暗な世の中の中で、たった一人で、「人づくりによる祖国復興」という灯を点し、少林寺拳法を創始された。
その灯ははじめはひとつだったが、開祖から直弟子、孫弟子、曾孫弟子……と広がり、暗い世の中を徐々に明るくしていった。
いま、みんなは開祖が灯した聖火を、先賢先達から受け取ってここにいる。
その灯は自分で起こしたものではないので、自分で絶やさず、必ず他人に伝えて、この運動を広げ、世の中をもっと明るくしていこう!
という話を、実際にろうそくに火を点し、その火を一人ひとりが手に持ったろうそくに移すことで実感してもらうという試みでした。
子供たちの中には、電気を消して、ろうそくを点けたらワタシが怖い話でもするのではないか! と思っていた子も(笑)
あとはお楽しみのフリータイムで、夜更けまで……
翌朝は眠い目をこすって、6時に起床
洗顔、身支度を終えたら、朝食づくり
メニューは「トン汁定食」
ハート形の人参なんて、おちゃめなカットも!
朝食後のレクタイムは、少年部OBの中高生による絵本の読み聞かせ
これが思いのほか好評でビックリ!!
そして
9時半から12時までは、合宿二日目の集中稽古
この時間は、ゲストの川崎稲田道院の綾部先生に、法話と基本のご指導をお願いしました。
その間にも台風12号は関東地方に接近中で、iPhoneには、「大雨、暴風警報」の文字も!
「これは、お昼の『流水麺』(流しそうめん)は難しいかも……」と思いつつ、雨雲レーダーをじっくり見ると、ちょうどお昼時は雨の合間になる模様
「これは宇宙の意志に違いない」と確信し、幹部拳士が事前に仕込んでおいた流水麺の舞台をてきぱきとセッティング
写真の通り、今年も楽しく『流水麺』で合宿を締めくくることができました~
(合宿初日 近藤先生と一緒に)
(合宿二日目 綾部先生とご門下の馬場拳士と)
参加した皆さんが、
善男善女・晴れオトコ&晴れオンナだったからこそ、台風の合間にすべてのプログラムをこなせたのでしょう。
合宿のテーマ、「自己確立」と「自他共楽」も及第点はクリア。
今年も豪華なゲストをお迎えし、楽しい合宿ができました。
近藤先生、綾部先生、馬場拳士をはじめ、ご協力いただいた方と天の配剤に感謝いたします。
道院の仲間は家族のようなもの。
本当の家族と違って、寝食を共にするのは合宿ぐらいしか機会がないので、より有意義なものにしたいと思っております。
次回の合宿も、意義深く楽しいものにしていきましょう。
差し入れも多数いただきました。
合宿初日の夕景
スーパー銭湯に行く途中の手賀大橋からの景色
あの気圧配置、あの台風の位置にもかかわらず、雨の影響をまったく受けなかったとは、何ともアメージングな合宿でした~
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『112』