少林寺拳法に限らず、武道の道場では、礼と姿勢が重視される
それは文化的な意味もあるが、礼と姿勢の良さが、護身的にも有効だからと考えられる
そもそも礼が正しければ、避けられる争いは多いだろうし、礼=節度でもある
節度を失えば、油断や隙につながり、思わぬ不覚をとることもある
一方、姿勢も重要だ
「心は身体に逆らえない」という言葉があるとおり、
人でも犬でも、不思議なこと、何か納得できないことがあると、思わず首をかしげるもの
そのため、納得ができないことや、不満が積もってくると、徐々に姿勢が悪くなってくる傾向がある……
首が傾き、身体が傾き、全身の姿勢が悪くなってくると、心もぶれて、感情的にも不安定になる
また、人は納得できると「うん、うん」と、うなずくが、
身体が傾いていたり、姿勢が崩れているとうなずけない!
一方で、うなずける姿勢=まっすぐな姿勢であれば、感情は安定し続け、
少々理不尽なこと、納得できない場面に接しても、
「まあ、いいか」と受け流せたり、
ちょっとやそっとではぶれない強い心を維持できる
とくに少林寺拳法は「拳禅一如」
身体(姿勢)を整え、呼吸を整え、心を整える禅門の行
大人から子供まで、多くのストレスを抱えている昨今、
もっと強い心の持ち主になりたいと願う人に、少林寺拳法よりおすすめの修行法は、なかなか見当たらないと思いますよ!
本当の意味でいい姿勢とは、腰背部の筋肉を緊張させて、背筋を伸ばすのではなく、
体幹全体を弛緩させ、
お腹に大きく息を吸い込んで、そのお腹の“充気”で、体幹(前面)を支えるのが基本
きれいな立ち方は、必然的に目線も高くなり、視野も広がる
そして、道場には、自然に人々が姿勢を正そうとする、
独特の『場の力』が備わっている
躾(しつけ)とは、文字通り、「美しい身体」「美しい立ち居振る舞い」のこと
少林寺拳法の道場で、正しい姿勢と、ぶれない強い心を身につけてみませんか?
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』