暑いと固まる!! | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

今日から8月!


連日、容赦ない猛暑が続いていますが、

先ほど

「岐阜県多治見市で、39.9度 猛暑日観測地点も今年最多 十分に熱中症対策を」

というニュースが流れていました……


一体どうなってしまうんでしょう???


ところで、気温が高いと、身心が固まるというのはご存知でしょうか?


寒いと、身体だガチガチになってこわばるのは、皆さんも経験上、よくお分かりのことでしょうが、

じつは暑くても、身体は固まるのです


「えっ? 暑いとグデングデンにだらけて、力が入らなくなるんだから、固まらないんじゃないの?」と思いますよね


ワタシも、以前はそう考えておりましたが、

科学的に分析すると違うんです


気象庁では、最高気温が概ね35度以上になると予想されると高温注意情報を発表します

つまり、35度以上=体温に近い気温というのは、身体に危険が及ぶレベルだということ


身体に危険が迫っているのに、緊張しない=身体が固まらないでいられるのは、例外的な天才、名人、達人だけです


通常は当然、身体が固まります

また危険なレベルとまでは言えなくても、不快を感じる暑さというのは、立派なストレスであって、ストレスを感じれば、やはり人間は固まります


固まれば、パフォーマンスは格段に落ちるし、怪我などをする確率も高まるわけで……


暑さで、だらけるのと、ゆるむことは違います

「ゆるむ」の対語は、「固まる」

だらけるのは、「たるむ」ことであって、「たるむ」の対語は「張る」になります

「ゆるむ」-「固まる」と、「たるむ」-「張る」は、別ジャンルなので、それぞれ分けて考えなければなりません

本当に暑さに参っている状態は、たるみながら固まっている状態になるのです……


というわけで、暑い中、無理をしたって、パフォーマンスは上がらないし、スキルアップなんて期待できるはずがありません


根性?

根性なんて、別のやり方だってつくはずで、リスクを背負って、どうのこうのするのとは、話が別

“腹が減っては戦ができぬ”のことわざの通り、身体を無視しての精神論なんて、ありえんのです

(拳禅一如=身体が先)


というわけで、皆さんも暑いときには、くれぐれも無理は禁物です

どうぞご自愛ください




◆オマケ◆

高温注意情報が出ている中、炎天下で部活動を行っている学校が見受けられるが、どういう了見なのか理解に苦しむ……

ワタシが校長あるいは、部活の顧問なら、迷わず活動停止にするのに???


本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『88