ルーティンだからよくわかる、拳士の成長・上達度(夏合宿 二日目) | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

おはようございます……

夏合宿二日目、午前6時前の様子です



この後、6時ちょうどに、(鎮魂行と同じ要領で)“打棒”で、バチーンと床を鳴らして、

全員起床!!


思いっきり夜更かしした拳士も、

眠い目をこすりながら、洗顔、歯磨き、朝の身支度




そして、さっそく朝食づくり

メニューは、トン汁とご飯と、納豆と海苔!

もちろん、全拳士が何らかの形で、料理に携わります



肝心の稽古は、8時からの「拳士会タイム」でスタート


「拳士会タイム」とは、

道院長マター(仕切り)ではなく、

合宿参加者である拳士の皆さん=一般部の拳士の皆さんが、自主的にプログラムを練って、運営、実施を仕切ってもらう時間帯のことです




(拳士会タイムについて、説明している一般部拳士の面々)


拳士会からリクエストがあったのは、

少林寺拳法の三法=剛法・柔法・整法のひとつ、「整法」(身体調整法)と、

「少年部の相撲大会」、

「少林寺拳法クイズ」の三つ


せっかくの合宿なので、普段の稽古であまりできないことを、と事前に申し合わせていたので、

このような内容になりました


さらに、ゲスト参加の近藤先生もいらっしゃったので、合宿ならではのスペシャルメニューとして、

錫杖伝の修練も実施


最初にワタシの指導の下、全員で整法を実践してもらい

そのあと、一般部は境内で、錫杖伝にチャレンジ!

(六尺棒の数に限りがあったので、交代制で……)



(早朝でしたが、暑さと蚊という大敵が……。近藤先生、ご指導、本当にありがとうございました)


少年部は、3つの班に分かれて、班別対抗相撲大会!



同日開催の、大相撲名古屋場所にも劣らない(?)、熱戦が繰り広げられました



(もう一番、高学年と低学年に分かれての、勝ち抜き戦も実施)


一汗、いや大汗をかいて、給水休憩をした後は、

初開催の「単演グランプリ」も開催




これは、去年まで我孫子道院で修行していた、少年部のT・I拳士が、

家族の都合で、群馬県に転勤・転籍……

引っ越し先の近所には、少林寺拳法の道院・支部がなかったのに、

週に一回、片道1時間かけて、群馬の道院に通い続け、

今年の群馬県大会の単演=単独演武の部(少年五級)で最優秀賞を受賞!!

そのT・Iクンが、夏休みを利用して、古巣の我孫子道院の合宿にも参加してくれたのです


大きく成長したT・Iクンに、単演の模範演武を行ってもらうのに合わせ、

少年部拳士全員が、一人ずつ前に出て、それぞれ単演を披露する「単演グランプリ」もやってみました


栄えある初代チャンピオンは、当然、T・Iクン

(T・Iクンの演武は、写真ではなく動画で収めたので、上掲写真は、T・Iクンではありません)

さすが群馬県代表、キレも気迫も正確さも、じつに立派なものでした(拍手)

みんなもいい刺激を受けました


合宿の修練後半には、近藤先生による、道衣の帯を使った

錫杖伝の修練方法などのレクチャーも!!



(個人的には、一番勉強になりました)


最後に学科と、ちょっと本格的な「呼吸法」の鍛錬をやって、修練の時間は修了


締めくくりは、お楽しみの「流水麺」





流れてくるそうめんを、上手にキャッチできたかな?

八方目や、反射神経、ポジションどりなどが問われるので、

「流水麺」は、けっこう武道的!!





この清涼感が、一番のごちそうです



(大人も美味しい、流水麺)


かくして、2015年の夏合宿も無事に終えることができました


参加者、関係者、お力添えをいただいた皆さんに、この場をお借りして感謝申し上げます


近藤先生や、群馬のT・Iクン、そして仕事で東北に出向中だったM・Tサン(間もなく、関東勤務が決定。バンザーイ)など、普段、会えない拳士とも交流出来て、本当に楽しい二日間になりました




我孫子道院の一番の財産は、団結力と連帯感です

夏合宿のプログラムは、毎年大きくは変わりません

でも、ルーティン行事だからこそ、拳士各位の成長・上達度がよくわかります


今年はとくに一般部の拳士と、小学校高学年の拳士の尽力ぶりが光りました

どんどん逞しくなってきているのが、よくわかった合宿でした


合宿だけでなく、道院そのものが、みんなの力で成り立っているので、

これからもみんなで力を合わせて、我孫子道院を盛り立てていきましょう



◆オマケ◆



流水麺の麺は、「讃岐うどん」ならぬ、「讃岐そうめん」をチョイスしてみました(笑)



本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110