平成27年度全日本少年少女武道錬成大会 | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

昨日、8月8日は、今年の全日本少年少女武道錬成大会でした





北は青森県から、南は長崎県まで、全国205の道場から、1586人の拳士が、東京・九段の日本武道館に集まりました


我孫子からは、組演武が9組(18名)、単独演武が1名の合計19名がエントリー


6月の千葉県大会以降、修練を重ねてきた演武を、全国の仲間の前で、堂々と披露することができました


この全国少年少女武道錬成大会ならではの特徴は、

演武を順位付けするのではなく、

「技術度」=剛法の攻技、防技、反撃、当身等、柔法の守法、抜技、逆技、投げ技、固め技等の有効性、正確性)が、

6構成×10点=60点

表現度が40点

(内訳:「構成、リズム・節度」=10点、「体構え・立ち方・美しさ」=10点、「気迫、気合、冴え」=10点、「目配り、調息、残心」=10点)

の合計100点満点で審査して、

3名の審判員の合計点数が、255点以上(一人平均85点以上)に達した場合、数の上限を決めずに優秀賞のメダルが授与される


これは、本当に秀逸な仕組みで、参加拳士の、やる気をものすごく高めてくれる!


(ちなみに、採点の各項目が、標準的に「よくできている」場合は8点。つまり合計80点が基準点で、それより出来がよければ加点、それよりも出来が悪ければ減点となるので、平均85点以上=合計255点以上は、けっこう高いハードルです!)


そんな中、今年の門下生たちの結果はというと……




3組6名が優秀賞を受賞し、見事メダルを頂戴することができました

(この錬成大会で、3組6名の入賞は、過去10年で最多!!!)


おめでとう! パチパチパチパチ


上記の受賞者のうち、二組は、大会前日の修練の時点で、すでに入賞する手応えがあり、正直自信がありました


一方、惜しくも入賞を逃した拳士の中には、

253点=あと2点で入賞、というペアが二組もありまして……


入賞した三組の拳士は、おそらく平均的な指導力がある指導者なら、ワタシ以外が指導しても、入賞にこぎつけられたと思います!?


問題は、あとほんの一歩及ばなかった拳士たち


きっと、演武指導に実績のある指導者であれば、彼らも入賞に導くことができたはず……


悔しい思いをさせてスマン!!!


かといって、基本や法形、武的要素、精神修養のウエイトを削ってまで、演武に特化するつもりは毛頭ないのだが……

演武の修練は、少林寺拳法のごく一部。大会は、修行の主たる目的ではないというのが、ワタシの一貫した指導方針)


過去には、入賞者ゼロという年もあったことを考えると、少しはワタシの演武の指導力も身についてきたはずなので、

来年の錬成大会では、もっと笑顔を増やせるように、指導法を研究し、さらに磨きをかけていくつもりです

拳士のみんなも、ワタシと一緒に研鑽をつんで、また来年、この日本武道館に戻ってきましょう


皆さん、お疲れ様でした




総裁と新井会長とも、記念撮影




武道館の看板のところで、集合写真

この写真では表情までは見えませんが、みんな誇らしい顔をしています


本番に強いのが、我が道場の良き伝統!

どの拳士も、練習のときよりも、いい演武が本番でできたと思います






こちらは、その大会前日の稽古の様子

この日は、古嶋先生率いる、野田川間道院の拳士と合同稽古を行いました

古嶋先生、野田川間道院の拳士の皆さん、ご来院、ありがとうございました


いい演武を作り上げていくためには、

けっきょく、地道な基本の積み重ねが第一なはず


これで大会へ向けての練習は、ひと区切りついたので、

次回から、地に足の着いたしっかりした稽古を積んでいきましょう



本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108