4月13日は、新年度最初の昇格考試と千葉武専でした
我孫子道院からは、3名の中学生拳士が、准拳士初段の昇格考試を受験
3人のうち、新中学3年生のR・S君は、7年前に入門
あとの2人=N兄妹は、6年前に入門
それぞれ中学校では、S君がバスケット部、N兄(中3)が陸上部、N妹がバレー部と、運動部に所属しながら少林寺拳法を続け、ついに昇格考試までたどり着いてくれました
本格的な受験準備は、去年の年末からスタート
まずは冬休みに学科試験の課題について、自分なりの回答案(読本の要約)を書いてきてもらって、それを添削(何度か書き直し)
そして2月に、学科のレポートに取り組んでもらって、
3月に入ってからは、学科の模擬試験を毎週のように実施
その間当然、実技の総仕上げも行っていましたが、正直どちらも思ったよりも伸び悩み……
3人とも、筋はかなりいいんです
性格もまっすぐですし、人の話もちゃんと聞けるいい子たちでしたので、ここまで苦戦するとは予想外でした!?
でも、学年末試験もあったし、普段も部活でヘロヘロになれば、少林寺拳法に割けるリソースは限られていたのかもしれません
とはいえ、考試日は決まっているわけですから、
ワタシも不本意ながら、ケツを叩いたり、ハッパをかけて、ラストスパートをかけさせたわけです……
その甲斐あって、考試は3人そろって、見事に合格
心配していた学科試験は、なぜか(?)全員90点以上の高得点でクリア!!
少年部時代からの、「本番に強い」という持ち味を、今回もいかんなく発揮してくれたようです!?
念願の黒帯を拳士会からプレゼントされたM・N拳士(中学2年生の女子拳士)
3人とも
准拳士初段合格おめでとう
中学生になって環境が大きく変わったにもかかわらず、よくぞ学業と部活動、そして少林寺拳法を鼎立して、修行を継続してくれました
少林寺拳法の八つの修行の心得の中で、一番大事で、一番難しいのは、「永続して行うこと」
それを実践してくれた3人は、新中学生や少年部拳士たちにとって、立派なお手本、ロールモデルになってくれたと思います
この記事のタイトル
「ゆっくりでも、止まらなければ、けっこう進む」
は、小惑星探査機「はやぶさ」の画期的な推進器、マイクロ波型イオンエンジンを開発した國中均氏の言葉
少林寺拳法の修行にもピッタリと当てはまると思いませんか?
修行を継続し、ひとつの壁を乗り越えた諸君の健闘に、
心から拍手を送ります(パチパチパチパチ)
所属名=「我孫子」の3文字が入った、真新しい黒帯
いつも言っていることですが、初段の「初」は、初心の「初」
黒帯はゴールではなく、ここからが本当の修行の始まりです
武道では、なぜ「一段」といわず「初段」というのか、その意味をよく噛みしめて、今後ますますの精進と研鑽を期待します
それからもうひとつ、
少林寺拳法の資格は、自分ひとりの力でいただくものではなく、修行に理解を示して、道場への送り迎えをはじめ、いつも支援してくださっているご家族を筆頭に、フレンドリーな仲間たち、カワイイ後輩拳士、特錬にも付き合ってくれる先輩拳士、etc.のおかげで修得できたもの
だから、お世話になった人に感謝して、身につけた力を後輩たちにフィードバックしていって、初めて本当の有段者になるんだよ
開祖も
「技も使えればこそ値打ちがある。後輩を指導する、他人に教えるということに使えたら、これは君ら、大した価値だぞ。教えるようになって、教えることが楽しくなって初めて少林寺をした価値があると、そう思いなさい」
とおっしゃっています
黒帯そのものは、武道具屋さんに行けば誰でも買える
また努力して取得した黒帯であっても、部屋に飾っておくだけでは意味がない
ぜひ、意味のある黒帯として活用してください
(あと2名、R・S君とR・N君の黒帯姿は、また後日アップします)
ちなみに、昇格考試は午前中に行われたので、彼ら3人は、お昼の合格発表のあと、武専の授業を(会場の隅っこで)体験させていただきました
ちょうどこの日は、千葉武専の入学式
予科から入学した人は、研究科修了まで11年間のプログラムのスタートです
焦る必要なないので、「ゆっくりでも、止まらなければ、けっこう進む」の精神で、武専ライフを楽しんでください
今年の千葉武専の入学者は、予科が7名、本科が4名
ワタシは今年も予科の講師補を仰せつかり、予科1年を担当させていただくことになりました
予科の学生の皆さん、1年間どうぞよろしくお願いします
(写真は、今月の本部からの出張教師、京都・舞鶴道院の清野姿先生と、今年の予科の面々+体験入学者です)
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』