機になるハナシ(?) 新春法会とお餅つき | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

ちょうど鏡開きの日だった1月11日、我孫子道院では新春法会を行いました


新春法会(ほうえ)とは、そこに集う皆で新しい年を祝うとともに、「教典」を一緒に唱和したり、道院長の年頭法話を聴いて、心新たにして一年の第一歩を踏み出すための行事です

あわせて、(前年の)精勤者の表彰状の授与も執り行なわれ、皆で栄誉を称えます




(門下生代表挨拶  代表は、“新成人”のI拳士=少拳士二段)




(精勤者の表彰 年間144日の修練日のうち、120日以上、もしくは一ヶ月平均10回以上の参座者を表彰 今年は9名も表彰されました パチパチパチ)




道院長年頭挨拶

今年は「啐啄之機」(そつたくのき)という禅語を取り上げて、「機」についてお話ししました

「啐(そつ)」は雛が卵の内側から殻をつつくこと

「啄(たく)」は親鳥が外側からその殻をつつくことを言います


雛がまだつついていないのに、

親鳥が先につついてしまうと、雛はかえることができないし、

雛のつつきに親鳥が気づかなくても、雛は生まれない……

早すぎても遅すぎてもダメで、あくまで「啐啄同時」

絶妙な機を逃さないという点で、武道の技にも人を育てるうえでも要諦と言えます


少林寺拳法の修行でいえば、道院長がひとりでせっついても、空回りするだけ

門下生が一方的に張り切っても、殻を割ること=ブレークスルーはできないわけです


だから指導者も門下生も一緒に燃えて、教える側と教わる側が呼吸を合わせて精進することが肝心なんだよ~、といった内容です


でも「啐啄同時」と言いつつ、肝心なのはその順番!

親が先回りしてはイカンのです

先につつくのは、“雛”


つまり、弟子がやる気になって、師匠に対し、殻を破ろうとする意志を伝えなければならんのです


ワタシは、門下生各位が殻を内側からつつくのを、手ぐすねを引いて(?)待っているので、2014年は昨年以上に積極的な気持ちを持ち、それを行動に表してください






(続いて奉納演武 今年は少年部の白帯から、一般部の有段者まで、みんなが演武を行いました)




(集合写真 精勤賞の受賞者には、賞状と記念品を贈呈 なんだかんだ言っても、稽古を休まないことは偉業です)



そして、新春法会のあとはお餅つき



今年は、もち米10kg、3臼分をつきました




大人も子供も全員で力を合わせてついたお餅

やっぱり臼と杵でついた、つきたてのお餅は格別です

(ご協力いただいた子の神大黒天と保護者の皆さん、ありがとうございました 再合掌)




片付け終えた頃、きれいな夕焼けが……

今年も一致団結して、いい修行環境を構築していきましょう


本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106』