7月に入り、雨でも蒸し暑く、晴れても暑い日が続いておりますが、
その暑さとともに、拳士の熱気も増してきたように感じます
まず少年部は、今月からの新入門者増のおかげでにぎやかになり、
先輩拳士は、錬成大会が近づいてきて、活気が出てきたように思えます
(おしりに火がついてきただけかも……)
一方、一般部は参座者の多い・少ないにかかわらず、
一人ひとりが非常にしっかり鎮魂行に取り組んでいて、教典を唱和する声が大きく、気持ちがいい
肚からきちんと声を出し、みんなで声を合わせる=呼吸を合わせていくと、一人で調息するより、ずっと気持ちよくなり、身体が喜ぶ
鎮魂行を重視する理由はいくつもあるが、本格的に技法の修練をやる前に、鎮魂行をやることで、身心の状態をよくすることも、大きなメリットで、初学の拳士は、「(集中力が高まり)気持ちがよくなるからやる」という、単純な理由だっていいとワタシは考えている
というよりも、むしろ「鎮魂行って気持ちがいいんだ」と実感できたら、大したものだといっていい
親バカ(?)といわれるかもしれないが、最近の一般部の鎮魂行の取り組み方をみていると、そのことが少しずつわかってきた門下生が増えてきているような気がする……
そして、もう一つワタシが「非常に好ましい傾向だな~」と評価していることがある
それは修練終了時刻になっても、なかなか稽古が終わらない日が増えてきたこと!
「それって、時間オーバーってことでしょ? 時間厳守ならともかく、なぜ時間オーバーが好ましいの?」と思われるかもしれないが、1日の稽古の終了時間が近づいてきたときに、
「まだ終わらないのか?」と思うのと、「もう終わっちゃうの?」と思えるのでは、天と地の差があるのはいうまでもない
だから指導者(つまりワタシ)が、「そろそろ終わりにしようか」と声をかけたとき、「もう一回やってもいいですか」という声を聞くと、本当にうれしくなる
終了時間が近づいているのに、「もう一回」というのは、あともう少しで何か掴めそうだから、そう言うのであって、その段階まで来た時の「もう一回」は、それ以前の段階での「一回分」の何倍も価値がある
それがわかっているがゆえに、「もう一回」と言われれば、Noとはいえなくなり、「もう一回」が「もう二回」、「もう二回」が、「もう三回」になり、すぐに10分、20分と経過して……
おかげで帰りが遅くなったりと、支障はあるかもしれないが、せっかくみんながやる気になっている以上、その「もう一回」を大事にしたい
拳士が熱心な分、本当はもっと一人ひとり、手取り足取り教えてあげたいのだが、人数が増えた関係で、マンツーマンで教えられるチャンスが減ってしまい、それが目下の悩みだったりするわけで……
その分、稽古時間の延長で埋め合わせている面も正直ある
拳士各位には、ひょっとすると負担となっているかもしれないが、用事や都合がある人は、遠慮なく一言いって、終了予定時間で帰宅してもいいですよ!
付き合わされる門下生は大変かもしれませんが、ワタシ自身はいまのある種の勢いを誇らしく思っています
本格的な夏を迎えても、いまの熱気をキープしたまま乗り越えましょう
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』