レバ刺しと護身のハナシ | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

食品衛生法の改正で、7月1日から飲食店での生食用牛レバーの販売が禁止になる

それを受けて、各地の焼肉屋さんでは、今週は駆け込み需要で大賑わいとのこと


ワタシもレバ刺しは好きな方だが、駆け込み需要の列に並ぶほどの好物でもない

(第一、そういう期間限定ブームに乗るようなことを、性格上好まない)


だが、そもそもレバ刺し禁止など、お上(厚生労働省)に言われる筋合いはないと思うのだが、いかがだろう


たしかに、レバ刺しには、食中毒などの危険がある

だから、一昔前は肉はよく焼いて食べるのが常識だった


ワタシが学生時代だった20年ぐらい前も、ナマ肉を食べるのはかなりマイナーだったはず


魚だって、刺身で食べるのは世界的に見れば、かなり少数派だし、

文化人類学的にも、歴史的にも、ナマ肉を食すのにはリスクがあるというのは、半ば常識といってもいいだろう


でも一方で、ナマ肉を食べると精がつくし、何より美味しいから好まれる


ではどうすればいいかというと、危険性があることを周知したうえで、放っておくのが一番ではなかろうか


危険を承知で食べたい人は、どうぞご勝手にでいいじゃないの

どんな食材だって、傷んでいれば食中毒になるリスクはあるんだし


リスクに近寄らないのは、たしかに護身の要諦である

でも、生きている限り、リスクはそこいら中にあるわけで、それらとどう向き合うかは、個人的判断に大きく依存するしかない


大体、フグを食べて、喫煙を許している国が、なんでレバ刺しだけはNGなのか?

(ましてや放射能汚染区域での作付も認めているのに!)


どうにも理路が通らない


リスクがあるのはたしかなので、

個人的には、「20歳未満は禁止」にして、「レバ刺しは20歳になってから」という標語を掲げるぐらいが妥当だと思う


仮に、全面禁止にするとしても、罰則を設ける必要はないだろう


7月1日以降、お客にレバ刺しを提供した場合、2年以下の懲役か200万円以下の罰金を科せられ、営業停止の行政処分もあるというが、これはいくらなんでも過剰というか、度が過ぎる


レバ刺しを提供しただけで、これだけのペナルティを受けるなら、

放射能をまき散らした東京電力の経営陣など、懲役500年、一族郎党私財没収、営業停止未来永劫というのが妥当なはずだが……

(東京電力や原子力事業関係者は、万死に値するので、これでも甘いが)


とにかく、レバ刺しの問題だけがこれだけ突出して扱われるのは、どうにも解せない

よほど関係当局にレバ刺しに恨みがある人物がいるのか、それとももっとダークなナニがあるのか、と勘繰りたくなるというのが人情だ


いずれにせよ、護身には個人による対処と、社会による対処があるが、

最後はやはり個人のレベルで対処するのが大半なはず


池がある→落ちたら危ない

ここまではOK

でも、落ちたら危ない→池の周りに柵を作る

ここまで本当に必要なのか?


薬害問題や各種公害問題、さらには放射能汚染の問題のように、個人では手の打ちようがないものは、行政で対応してもらわなければならないが、レバ刺しなんて、行政が口をはさむ問題ではない

(くどいようだが、危険性は周知する必要がある)


そして、個人は何かあっても、安易に他人や行政のせいにしないこと!


多くのお店から、その店を選んで、多くのメニューから、レバ刺しを頼んだのは、自分だということをきちんと認識したうえで、リスクを冒す自由を行使するのが、大人というものです


まともな大人が増えないと、禁止事項は増え、取扱説明書はぶ厚くなり、弁護士と精神科医が増える、住みづらい世の中になってしまいますよ


己が寄りどころになる、自己をきちんと確立し、個人レベルの護身には、個人や家族、仲間たちで対応して、やたらと行政等を頼らない代わりに、余計な口出しもお断りする

(「自らに、由る」のが「自由」なのだから)

そんなまともな大人が多い社会は、じつは周囲が頼りになるので、自然に互助機能のレベルも上がり、自他共楽も実現できるはず


個人的対応、社会的対応だけでなく、「護身」で想定しなければならないことは、じつに幅広くて、奥深い


しかるがゆえに、この問題については、レバ刺し騒動が一段落したあと、同志と焼肉屋に繰り出して、ビール片手にじっくり話し合う必要がありそうです!?


※オマケ


過日、道院長研修会で本山に帰山したとき、

高松空港内のうどん屋さん「さぬき麺業 高松空港店」http://www.shikoku-np.co.jp/udon/shop/726 で、こんなもの(↓)を食べました



身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

いま話題(?)の「レバ刺しこんにゃく」です

(写真が不鮮明でスミマセン)


なんでも香川県三木町のハイスキー食品工業が開発した「マンナンレバー」という商品で、だから高松空港のうどん屋さんのメニューに載っていたのでしょう


食べてみた感想は……

なかなかそれっぽい味でした

十分代用品になるかもしれません!?

でも、こんにゃくにしては、ちょっと値段が高かったかも


今度、自宅で普通のこんにゃくを、塩+ごま油のタレにつけて食べてみようっと

それで意外にいけるかも!

(まあ、見た目も大事なのはわかっていますけどね)

ハイスキー食品 マンナンレバー【20枚入り】
¥1,000
楽天

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『103』