周波数を合わせろ! | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

昨日は武専の授業が終わった後、補講を失礼させていただいて、

あの人(↓)のコンサートにいってきた



身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

場所は国立代々木競技場第一体育館

あの人のコンサートには5月の横浜アリーナ にも出かけているので、

東日本大震災後、二度目のコンサートということになる


同じツアーのコンサートなので、曲目やライブの構成、演出には大きな違いはないのだが、

同じ曲を聴いても“刺さり方”や“身に染み方”、琴線への触れ方が、けっこう違う


今回とくに染みたのは


「A NEW STYLE WAR」という曲の

ひび割れたNuclear Power(原子力)

雨に溶け 風に乗って

受け止めるか

立ち止まるか

どこにも隠れる場所は無い

It's A NEW STYLE WAR


と、


「詩人の鐘」の

鐘が鳴っている 非武装の地を 争うことなく追われる者


という歌詞


5月のコンサートでも、あの人は同じ曲を歌ってくれた


でも5月の時点では、

あの人も、あの震災を深く受け止めていて、いささか重たい感があった気がする

それに対し今回は、受け止めたうえで、また新たな一歩を踏み出した心境のようにワタシには思えた


でも、もっと違うのは、あの人よりも自分自身だったのかもしれない


開祖は、メッセージを発する側に、受け取り手が「周波数を合わせろ」とおっしゃられていたが、

同じメッセージ、同じ刺激を受けても、受信機の性能いかんで、感じ方は大きく変わる


きっと自分自身の、現状を受け止める覚悟のようなものが変わったことで、あの人のメッセージにもっと周波数が合わせられ、身に染み方が変わったきたのだろう……


「面白きこともなき世を面白く 住みなすものは心なりけり」
有名な高杉晋作の辞世の句だが、

面白味のない日常でも、受け取り手が周波数を合わせる、つまり自分自身が変われば、同じ刺激がいくらでもオモシロくなる余地が残っているはず


だから少林寺拳法では易筋行=「変わること」を強調し続けているのだろう


自分の可能性を信じて精進し、自分が変われば、感動は身近にある

それを実感できる稽古を心がけていかねばならない


生きている限りは負けではない
これも開祖の名言だが、

これはある意味、「生きてさえいれば、それでいい」という解釈だってできると思う


命の尊厳、命の重さの再認識

それが震災復興の出発点で、金剛禅の核心だ


師曰く

「歴史は立ち止まらない(諸行無常

だから強い人とは『変化が楽しめる人』であり、

さらに強い人は、『変化させる人』である」


もっともっと強くなって、まだまだ変わらなければ、という思いを強くした週末でした




身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

今回は、なんと前から10列目の直近からライブを堪能できました

(入場引き換えチケットには、座席が明記されておらず、入場ゲートではじめて自分の席がわかるシステム それだけに、これはサプライズでした)


というわけで、もうワンフレーズだけ、あの人の歌詞を引用させていただくことをお許し願いたい


君がこの世界に生きていることに Thank you 本気だぜ

(「Thank you」より)



本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』