ある日の 昼下がり
黒いフルフェイスの大男が
突然 事務所に現れた
一瞬ギョッとしたが
若い時からの連れ
D君だった
とうに隠居生活を謳歌している
D君にとって
陽気のよい五月の日は
どこかへ行きたくて
たまらなくなる
そんな時に ついつい
ここ(ショップユー)に向かってしまう
バイクで行くには
ちょうど良い距離感らしい
たいした話は何もないのだが
デスクの上の電卓に
貼り付けて 眺めていた
大きなメモ用紙を 指差して
D君は 大笑い
ハッと我にかえり
自分も大笑い
69歳にもなって
あいかわらず青春している
いかにも オレらしいって
笑い飛ばしてくれた
ちょうど良い
気分転換になって
おもしろかった
(^O^)