自分でキーボードを作る場合、
キースイッチのON/OFF操作を
希望するキーコードに変換して出力する
エンコーダー基板という部品が必要となります。
自作キーボード用に使えるエンコーダー基板は、いくつか販売されていますが、比較的にお値段が高めです。
例えば、ShopUでも販売している、これ。↓
ルートアール 多機能 自作入力装置用USBスイッチケーブル 3スイッチ用 RI-SWCB3 2,380円 Amazon |
自作用USBスイッチケーブル(3ボタン用) RI-SWCB3 2,380円(税込)
http://www.vshopu.com/item/2191-1201/index.html
USBケーブルのスタイルにまとめられており、ただスイッチを接続するだけでOKという非常に使いやすいエンコーダーで、お値段も低価格な部類かと思いますが、
実は中身が英語キーボード仕様のため、日本語キーボード特有の、例えば無変換キーや変換キーの設定ができないという欠点があります。
あるいは、ShopUでも販売している、これ↓の場合…、
REVIVE USB(組立済) 3,480円 Amazon |
REVIVE USB (組立済版)AD00007P 3,480 円(税込)
http://www.vshopu.com/item/2194-0501/index.html
無変換キーや変換キーの設定にも対応していますが、パソコンに専用ソフトをインストールし作業をしなければならず、またお値段もそこそこ良い価格になっています。
この他にも、自作キーボード用のエンコーダー基板は、ネットを探すと見つけることができますが、
例えば、これ↓。
FLINT キーボードを作ろうぜ!キット 3,900円(税込)
https://www.switch-science.com/catalog/3409/
やはり3000円~4000円以上の出費を覚悟することが必要なようです。
しかし、今や、3000円の予算があれば立派なキーボード製品を購入できたりしてしまう時代ですので、自作を楽しむためのコストはけっこうかかるなぁという気もします。
そこで、エンコーダー基板の意外な格安調達法をご紹介。
それは、数百円で売られている廉価な日本語キーボードを購入し、それをバラして中にあるエンコーダー基板を取り出し、流用するという作戦です。(^_^;
以下、実際にやってみました。
まず、1000円以下の廉価なスタンダードな日本語キーボードを購入します。
例えば、これ。↓
USB日本語キーボード TM-UKEY108BK 783円 楽天 |
USB日本語キーボード TM-UKEY108BK
http://www.vshopu.com/item/2194-0201/index.html
裏返す。
ビスを外す。
カバーを開封。
エンコーダー基板を取り外す。
エンコーダー基板を取り出した状態。↓
基板のどの端子が目的のキーにつながっていたのか、メンブレンフィルムの配線を追う。
今回は、無変換キーと変換キーがターゲット。
基板上のC1が無変換、C2が変換、R5が共通のGNDであった。
基板の端子部分を、カッターの刃先によって根気よくこすり、
黒いカーボンの層を削り落とし、下地の銅膜が見えるようにする。
C1、C2、R5 それぞれ同様に銅の下地が見えるようにして、
そこに細いリード線をハンダ付けしていく…
振動などでハンダ付け部分が取れないように、ホットボンドなどで補強しておく。
はみ出た余分な線はカット。
これで、エンコーダー基板の完成。
USBケーブルも付いた状態なので、このまま使えます。
キースイッチを接続するだけでOKです。(^_^)v
もともと日本語キーボードの中に入れられていた基板だから、サイズも非常にコンパクトで実用的。
ハンダ付けの作業を行うあたりはちょっと面倒かも知れないが、安価で使い勝手のよいエンコーダー基板となります。