福井大学子どものこころの発達研究センター教授の小児神経科医、
友田明美先生が、朝日新聞のフロントランナーに掲載されていました。
 
大人の不適切なかかわりによって子どもの脳が傷つくことを発信し、
治療と同時に、親への支援、社会全体でのおせっかいを
推奨していらっしゃる尊敬する先生です。
 
 
先生のTEDスピーチはこちら。
医師として、お母さんとして、
あたたかいお人柄も伝わってくるようです。
ぜひどうぞ。

 

 

友田先生は、インターンシップの行先を決める時、進路を考える時

助けていただきました。

 

改めて思います。

 

変わるのは、おとなから。

子どもたちのため
支え、守られるべきは、親、おとな。
 
何度も読み返したくなる本があります。
この本もその一冊。
 
東田直樹さんの
「あるがままに自閉症です」
 
東田さんが18才の時
心の中に浮かぶ言葉を綴ったものです。
 
心が豊かになるような
切なくなるような言葉が
並んでいます。
 
教わること、気付かされることが
とても多くて、
だからきっと自閉症という枠を超え、
国を超えて
たくさんの人に読まれているのでしょうね。
 
読むたびに発見があります。
 
今日、今の私に響く1節はこれでした。
紹介します。
 
===
 
通じる
 
心が通じていると感じるのは、
相手との関係において、
とても重要ではないでしょうか。
 
話せない人にとっては、
話せないことが日常です。
 
話せない自分が、ありのままの自分なのです。
感覚的には、普通の人と違うところもあるかも
しれませんが、普通の人と別の種類の人間では
ないのです。
 
心が通じるということは、自分の思いを相手に
理解してもらうことではありません。
 
自閉症の人に対して、伝えたいことが
伝わらないのは、言葉が通じないという
理由だけではないと思います。
 
相手が心を開こうとしているのか、
相手も自分と同じように
心を通わせたいと考えているのか
 
そのことを忘れてはいないでしょうか。
 
本当に話せる人が何でもわかっている人で、
話せない人が何にもわからない人
なのでしょうか。
 
試されているのは、
自分の方かもしれないということを
忘れないでください。
 
===
 
おすすめしたい1冊です。
 
2014年まで、米国特殊作戦軍を率いていた
William H. McRaven海軍大将の
テキサス大学でのスピーチに出会いました。

 


過去の戦争や紛争で

アメリカの特殊作戦部隊が関わってきたことの中には
到底理解しがたい、恐ろしいことがあります。
 
軍服を着た、この方の言葉を絶賛することには
私にとってはとても違和感のあることなのですが
でも、それを脇に置いてでも紹介したくなるほど
語られる言葉に、胸を打つ、学ぶべきことが
ありました。
 
この話には、
「勝利」や「成功」や「栄光」
といった言葉はなく、
 
何度も出てくるのは
「Change- 変えること、変わること」です。
 
毎朝の「ベッドメイキング」は
日々のありふれた、でも、大切な、
作業の繰り返しを、
 
しのびよってくる「サメ」は
人生の中で、出会う
様々な誘惑を、
 
示唆しているようです。
 
いろんなことが起きる人生
 
それを受入れ、力強く
歩んでいくために
大切なことが、たくさん詰まっています。
 
わたしの胸にもっとも深く届いたのは、
この一言。
 
if you want to change the world,
you must be your very best in the darkest moments
 
暗闇にいるときこそ、最良の自分でいよ
成し遂げたいことがあるなら
(自分向けの適当な訳です)
 
短く編集されたものはこちらです。

 

 

小さなこと、ささやかな日常の
ルーティンワークを丁寧に積み重ね
 
誘惑にまけず
 
希望の光を消さずに
 
歩いていきたいものです。
 
Among many inspiring phrases in his speech,I was most touched by these words.- "if you want to change the world you must be your very best in the darkest moments"
University of Texas at Austin 2014 Commencement Address - Admiral William H. McRaven
 
Full speach : https://www.youtube.com/watch?v=pxBQLFLei70
Short edited version : https://www.youtube.com/watch?v=3sK3wJAxGfs
久々に金曜日の午前に時間がとれ
近所の小学校に読み聞かせのボランティアに
入りました。
 
いつも20分あって、2冊読めるので
今日もふたつ用意していきました。
 
かこさとしさんの「たべもののたび」と
日本国憲法の前文。
 
 
 
やわらかいのとかためのもの。
ユーモアのあるものとまじめなもの。
いつも組み合わせていきます。
 
でも、残念ながら、今年は、学校の方で
読み聞かせの時間を短くしていて
時間切れで、1冊だけとなりました。
 
憲法の話ができなかったので
聞きたいと手を挙げてくれた6人の
子どもたちのために、プリントした内容を
先生に渡していきました。
 
社会心理学の先生で
スクールカウンセラーをされている
碓井真史(うすいまさふみ)さんが
分かりやすいことばで表してくださっている
「日本国憲法前文」
 
「護憲にせよ、改憲にせよ、
子どもたちの未来のために、
共に考えていきたいと思います。」
 
碓井さんが、そんな思いで、を表現されたものです。
子どもたちに肉声で伝えられなかったのが
残念ですが、せめて文字で、
子どもたちが見てくれてたらいいなと思います。
 
いいなと思う内容なので、転載します。
===
 
憲法(けんぽう)のためのまえがき
 
私たちはもう戦争をしません。
日本の主人公は、私たちです。
私たちみんなで日本の舵取りをします。
 
日本の行き先を決めるのは、
私たち自身であり、
この憲法(けんぽう)を作りました。
 
ただ私たちが国のことを直接決めるのは
難しいので、まず選挙をします。
 
選挙はもちろん正しく行われます。
その選挙で選ばれた代表が、
国会で話し合って、
日本のことを決めます。
 
そうして、私たちのために、
私たちの子どもや孫のために、
しっかり考えて国の様々な
決まりの大元である「憲法」を決めました。
 
私たちは、いろいろな国と仲良くします。
協力し合います。
みんなで自由に楽しく暮らすことを
目指します。
 
戦争はしません。
戦争のためにひどいことが
起きてしまうことがないように
努力すると、固く心に誓い(ちかい)ます。
 
日本のことを決めて実行する人たちがいますが、
この仕事は、私たちみんなから信頼され
頼まれた仕事です。
 
日本のことを決めたり実行したりする人が偉い
のではなくて、私たちみんなが国のことを
決める権利を持っているのです。
 
その私たちの代表が、国の仕事を行います。
 
そして私たちみんなの生活が、
もっと良くなるようにします。
 
今まで書いたことは、憲法を決める前からある、
人間みんなにとっての自然のルール、おきてです。
このルールは、いつでもどこでも、
ゆらぎません。憲法は、この自然のルールに
もとづいて作られました。
 
私たちは、この憲法に反するようなどんな決まりも
ルールも命令も、決して作りません。
 
日本の私たちは、平和がずっと続くことを
心から願っています。みんなで理想を
しっかり持つことは、とても大切です。
どの国の人だって、平和が好きなはずです。
 
正しいことをしようと思っているはずです。
 
世界中の人が、本当は仲良くなりたいと
願っていることを、私たちは信じます。
 
私たちは、世界の人を信じることを通して、
日本のみんなの安全と生活と命を守っていこうと、
心に決めました。
 
私たちは、平和を守り続けます。
 
だれかがいばって、だれかを支配することはだめです。
だれかを抑え(おさえ)つけたり、自分だけの狭い
考え方にとらわれるのはだめです。
 
世界のみんなも、そんなだめで悪いことを
なくそうとがんばっています。
そのがんばっている世界の人々から、
日本も認めてもらえる国になりたいと思っています。
世界中の人たちが、恐怖にふるえることがないように、
食べ物や家がなくて困ることがないように、
平和で安全な生活が送れるようにしたいと思います。
 
世界のみんなは、そんな生活をする権利を
持っています。たしかに、持っています。
 
どの国も、自分の国こととだけを考えてはだめです。
他の国のことを考えないなんてだめです。
今まで書いてきたような国の基本的な決まりやルールは、
本当はどの国でも同じはずです。
 
どの国の人も、自分たちも立派(りっぱ)な
一つの国だと言うなら、みんなでこの同じ思いを
持つべきでしょう。
 
日本の私たちは、日本の名にかけて、
全力をあげ、この理想を進めていくと、誓います。
 
===
日本国憲法前文(原文)
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。
参考:
碓井真史(うすいまさふみ)さん 新潟青陵大学教授(社会心理学)/ スクールカウンセラー
https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20140503-00035018/
 
ことばすべてが、胸に響きました。
 
こんなに、心を揺さぶる、力のあることばに
触れることになるとは。
 
連休最終日、雨の福岡市、唐人町。
朝10時から、会場に200名以上の人が集まっています。
入りきれず、会場のうしろにも、よこにも、外にも、
人があふれています。
 
 
今日は、「依存症」のことを、もっと知りたくて、
ジャパンマック福岡さん主催のステップセミナーにやってきました。
 
 
入口で、度肝を抜かれました。
 
こんなにも大勢の人たちから
求められている催しだったのかと。

「生きていくのに、お酒が必要だった」

20年超、アルコール依存、ギャンブル依存の中にいて、
入退院を繰り返し、今、みのわマックの施設長を
していらっしゃる伊藤さんの、冒頭のひとことです。
 
カナダで多くの薬物依存患者を診てきた
ガボール・マテ先生の言葉と重なりました。
 
「不安を鎮めるために」
「恐怖から逃げるために」
「自分を落ち着かせるために」
 
飲んでいたと言います。
その後、体験者6名の赤裸々なお話。
 
話して下さったのは、
ギャンブル依存、アルコール依存、薬物依存に何年も苦しみ
今もそれと戦い続けている人たちです。
 
20代、30代の人たちです。
 
暮らしの中で味わう
人との関係の中で感じる
不安や恐怖
それを鎮めるため、そこから自分を救い出すために
はじまる依存。
 
周囲の人も、自分自身も苦しめ
何度も何度も過ちを繰り返してしまい
ますます、自分を許せなくなってきます。
 
苦しみを他者のせい
自分の生い立ちや不運のせいにしたり
自分を恥と思ったり
そんな黒い自分を、なかったかのように
消してしまいたくなったり。
 
本当の救い
 
それは、無力と向き合うことから
始まるのだそうです。
それがステップ1。
 
その後12のステップをゆっくりと
歩んでいきます。
 
私はNGOの活動をする中で
呪文のようにエンパワメント(力をつけること)を
唱えてきました。
 
でも、大事なことを見落としていたのかもしれません。
エンパワメントの前に、くるべきもの。
エンパワメントを、表面だけのものにしないために。
 
救いの光が差し込んでくるのは、
わたしたちの小ささ、弱さを、知ったとき。
 
それが内なる力の源に、
変えていく力に、つながっていきます。
 
ありのままの、
小さくて、過ちを犯してしまう自分を
自分自身が受入れたとき
受入れてくれる誰かの存在に気づき
感謝を感じれたとき
苦しみの中でともに戦う仲間と出会えたとき
 
再生の道を歩き始め
その時にあふれる力が、
圧倒されるような、
ことばの力になっているのかもしれません。
 
世界にも、日本にも、「依存」という病気で
苦しむ人がたくさんいます。
 
ひっそりと、自助回復のための集まりが行われています。
 
AA Alcoholics Anonymous (アルコール依存者の自助回復のための集まり) 
GA: Gamblers Anonymous(ギャンブル依存者の自助回復のための集まり)
DA:Drug Anonymous(麻薬・薬物依存者の自助回復のための集まり)
PA:Pills Anonymous (薬の量を守れない、持ち歩かないと落ち着かない等の、処方薬依存者の自助回復のための集まり)
DA:Debtors Anonymous(買い物、浪費、借金依存者の自助回復のための集まり)
KA:Kleptomania Anonymous(盗癖、窃盗依存者の自助回復のための集まり)
OLGA:On-Line Gamers Anonymous(オンラインゲーム、ネット依存者の自助回復のための集まり)
SCA:SexualCompulsives Anonymous(性的脅迫症者の自助回復のための集まり)
 
依存のはじまりは、
 
暮らしの中で味わう
人との関係の中で感じる
何気ない会話からも感じてしまう
不安や恐怖
 
職場、学校、趣味のグループ、地域・・・
日々の暮らしの中で
普段使う何気ない会話、ことばの中に
不安や恐怖の種を作らないように
 
「大丈夫なんだ」と思える
安心できる環境を
一つでも多く、増やしていきましょう。
 
あなたが、すべての人が、子どもたちが
時々、失敗したり、良い子でなかったり、落ち込んだりする
ありのままの自分を見せることを、
不安に、恐怖に、思わなくていいように。
 
 
トラウマ治療で有名な、
ボストン大学医学部精神科教授の
ベッセル・ヴァン・デア・コーク先生の本
 
「身体はトラウマを記憶する」
 
脳に、心に、刻み付けておきたいような情報が
たくさん詰まっています。
 
先生は、人は、これらの4つの特徴を
持っていると言います。
 
(1)癒しあう力
私たちは互いをはなはだしく害する
可能性があるが、それを埋め合わせるに
足るほどの、互いに癒す能力も持っている。
健康を回復するためには、人間関係や
コミュニティを回復することが重要。
 
(2)ことばの力
言語は、自分の体験を伝えたり、
知っていることを定義するのを助けたり、
共通の意義を見つけたりすることで、
私たちが自分自身を変える力を与えてくれる。
 
(3)からだを整える力
私たちには、呼吸したり、動いたり、
触れたりといった基本的活動を通して、体と脳の、
いわゆる不随意機能の一部を含む、自分自身の
生理的作用を調節する能力がある。
 
(4)変えていく力
私たちは社会的状況を変え、大人も
子どもも安全に感じられ、成功できる環境を
生み出すことができる。
 
 
そうか・・・
私たちにはこんな力があるんだと、
勇気づけられませんか?
 
中でも、ことばの力は、とても強くうなずけます。
 
今年1月、アメリカで、ライティング・セラピーを
体験したことを思い出しました。
 
自分の心を表していると思う絵を、複数の絵から、
選んで、ことばをつけてみるというワーク。
奥の女性がセラピスト。
ほのぼのする感じのお母さんでした。
 
自分の気持ちを、ことばにしてみる
単純な作業なのですが、想像以上に、書くことは
たくさんの気付きを与えてくれると思いました。
 
続けていくと、心を整えることにも
とても役立ちます。
 
他人に見せる必要もなく
人からどう思われるか気にする必要もなく
相手は自分だけなので、安心して書けます。
 
日記を習慣にしている人だったら、
実感されるかもしれませんね。
書いている内に、自分の奥の方にあった
正直な気持ちが見えてきたり、冷静になって、
素直に反省できたり・・・
 
Aha体験と、言えるような瞬間があります。
 
自分の中から湧き出る言葉で、
大事なことを発見した瞬間。
 
「気付く」ということは、「嬉しい」こと。
嬉しさや喜びが、力を与えてくれます。
 
 
先生は続けます。
 
精神的な問題を、脳の疾患ととらえ、薬物等の
科学治療で治療しようという脳疾患モデルは、
人々の運命の主導権を本人の手から奪い取り、
彼らの問題の解決を、医師と保険会社に委ねる
ことになってしまう。
 
苦しんでいる人々は、自分の治癒の過程で、
「参加者」ではなく「患者」となると、
コミュニティから切り離され、内部の自己感覚から
疎外されてしまう。
 
===
苦しんでいる人にこそ、あなたには、本来こんな力が
備わっているのですよと、気付いてもらいたいもの。
 
内側から湧いてくる、自分のことばを大事にして
自分自身の主導権を握り
自分の幸せをみつけ、
つかんでいく
そんなお手伝いができるようになったらいいなと思います。
 
アメリカでも屈指の精神医療の現場で、何年も何千例も、
PTSDのための薬の研究を行った後、
薬の限界に気づいた先生の言葉だから、
 
重みがあります。
 
ベッセル・ヴァン・デア・コーク先生は、その気付きの後
人が心的外傷後の反応に対処するのを助ける、
より自然な方法を見つける研究に入っていかれます。
 
「身体はトラウマを記録する」
著者 ベッセル・ヴァン・デア・コーク/訳者 柴田裕之
 
以下原書より
 
After conducting numerous studies of medications for PTSD, I have come to realize that psychiatric medications have a serious downside, as they may deflect attention from dealing with the underlying issues. The brain disease model takes control over people’s fate out of their own hands and puts doctors and insurance companies in charge of fixing their problems.
The brain-disease model overlooks four fundamental truths: (1) our capacity to destroy one another is matched by our capacity to heal one another. Restoring relationships and community is central to restoring well-being; (2)language gives us the power to change ourselves and others by communicating our experiences, helping us to define what we know, and finding a common sense of meaning; (3) we have the ability to regulate our own physiology, including some of the so-called involuntary functions of the body and brain through such basic activities as breathing, moving, and touching; and (4) we can change social conditions to create environments in which children and adults can feel safe and where they can thrive.
When we ignore these quintessential dimensions of humanity, we deprive people of ways to heal from trauma and restore their autonomy. Being a patient, rather than a participant in one’s healing process separates suffering people from their community and alienates them from an inner sense of self. Given the limitations of drugs, I started to wonder if we could find more natural ways to help people deal with their post-traumatic responses.
Written by: Bessel van del Kolk, M.D.
 
インターン期間中、ぜひ読むように薦められた本を、
今、ゆっくり読んでいます。
 
「身体はトラウマを記録する ‐脳・心・体のつながりと回復のための手法」
べッセル・ヴァン・デア・コーク著
 
 
今から3年前、「トラウマ」についての私たちの見方を、
がらりと変えるような本が、世に出ました。
 
退役軍人のセラピーから始まり、30年以上、
様々なトラウマと向き合ってきた、
ボストン在住の精神科医、べッセル・ヴァン・デア・
コーク先生が書いたこの本を読んでいると、
目からうろこが落ちるような気がして、
ページをめくるたびに、静かな感動が押し寄せます。
 
難しい専門用語も出てこないので、読みやすいです。
 
ご自身やご家族、知人に、原因がよく分からない
苦しさ、生きづらさ、PTSDに苦しむ方がおられる方にとって、
もしかしたら、理解に役立つ一冊になるかもしれません。
 
対人支援のお仕事をされている方にとって、読んで
損はないと思います。
 
一部紹介。
 
====
1990年代初期以降、脳画像装置によって、
トラウマを負った人の脳の中で、何が実際に
起こっているかが目に見えるようになってきた。
 
脳についての知識は、トラウマがもたらした害を
理解するうえで、不可欠であることがわかり、
その知識に導かれて、従来とはまったく異なる
治療法が考案されてきた。
 
私たちの最も奥底にある感覚や、体の現実のありようと
私たちの関係といった、自分という人間の核心を
成すものに、トラウマ体験がどのような影響を
及ぼすかについても、理解が進んできた。
 
トラウマは、単に過去のある時点で起こった出来事
ではなく、その体験によって心と脳と体に残された
痕跡でもあることを、私たちは学んだ。
 
その痕跡は、人体が現在をどのように生き抜いていくかを
引き続き左右し続ける。
 
トラウマは、心と脳が知覚を管理する方法を、
根本から改変する。
 
私たちがどう考えるかや、何について考えるかだけでなく、
考える能力そのものまでも変える。
 
トラウマの犠牲者が自分に何が起こったのかを
説明する言葉を見つけるのを助けるのは、じつに有意義
であることはわかったが、普通はそれだけでは足りない。
 
何が起こったかを語ったところで、いつ襲われたり
暴行されたりしても、不意を衝かれないようにと
過剰に警戒したままになっている体の、自動的な
身体反応やホルモンの反応は、必ずしも変わらないからだ。
 
真の変化を起こすためには、体はもう危険が
過ぎ去ったことを知り、今の現実の中で生きる
必要がある。
 
====

Recommended book:
 
THE BODY KEEPS THE SCORE- brain, mind, and body in the healing of trauma
Bessel Van Der Kolk, M.D.
 
Three years ago, this masterpiece was published by one pshychiatrist.It is bringing together seicence and humanism.
Every once in a while, a book comes along that fundamentally changes the way we look at the world.
 
Extracts:
Since the early 1990s brain-imaging tools have started to show us what actually   happen inside the brains of traumatized people. This has proven essential to understanding the damage inflicted by trauma and has guided us to formulate entirely new avenues of repair.
 
We have also begun to understand how overwhelming experiences affect our innermost sensations and our relationship to our physical reality – the core of who we are. We have learned that trauma is not just an event that took place sometime in the past; it is also the imprint left by that experience on mind, brain, and body. This imprint has ongoing consequences for how the human organism manages to survive in the present.
 
Trauma results in a fundamental reorganization of the way mind and brain manage perceptions. It changes not only how we think and what we think about, but also our very capacity to think. We have discovered that helping victims of trauma find the words to describe what has happened to the story doesn’t necessarily alter the automatic physical and hormonal responses of bodies that remain hypervigilant, prepared to be assaulted or violated at any time. For real change to take place, the body needs to learn that the danger has passed and to love in the reality of the present.
心の痛みや傷 - トラウマ
 
トラウマについての理解が浸透し、
自分も人も、安心していられる場や地域
それを「Trauma-informed community」といいます。
 
あなたのいる職場は
学校は
家族は
Trauma-informed communityでしょうか。
 
心の痛みや傷について、それがどんな時に生じるのか
 
どんな影響が出、それが何を引き起こすのか
 
説明できたら素晴らしい!
 
依存症とトラウマには
密接な関係があることが分かっています。
 
アメリカ合衆国保健福祉省の一機関、
薬物乱用・精神衛生サービス局 SAMHSA
Substance Abuse and Mental Health Services Administration
 
この機関は、依存症の問題に苦しむ人が減るように
そして問題や苦しみが、世代に受け継がれていかぬように
Trauma-informed になるための、基本原則やアプローチ法が書かれています。
 
トラウマに精通した組織って?
 
* Realizes the widespread impact of trauma and understands potential paths for recovery;
トラウマの影響を知っていて、回復の道筋についても理解している組織
 
* Recognizes the signs and symptoms of trauma in clients, families, staff, and others involved with the system;
クライアント、家族、職場の社員や関係者の、トラウマ症状やサインに気づける組織
 
* Responds by fully integrating knowledge about trauma into policies, procedures, and practices; and
Seeks to actively resist re-traumatization."
トラウマの知識が、組織の行動原則や、諸手続き、実施のいたるところに浸透していて
追体験を防ぐ取り組みが見られる組織
 
大切なこと
 
1.Safety 安心感
2.Trustworthiness and Transparency 信頼と透明性
3.Peer support 仲間による支援
4.Collaboration and mutuality 協働、助け合い
5.Empowerment, voice and choice エンパワメント 発言・選択の自由があること
6.Cultural, Historical, and Gender Issues 文化的、歴史的、性的観点
 
いろんな立場、それぞれの場所で、
一人ではなく仲間と
考えていけるといいですね。
 
ゆっくりでも
着実に
孤独死されたNさんの葬儀に
参加させてもらいました。
 
アルコール依存症の方でした。
 
子どもの頃の、母の違う兄姉たちとの生活
祖母から疎まれ、家を飛び出し
転々とし、アルコールに浸る生活へ。
 
様々な逸話を聞く中で
衝撃を受けたのは、
ある時、自分の手元に入った数十万のお金を、
生活に困っていた友人に、
部屋を持てと、全額譲ったという話でした。
自分だって、大変な時だったのに。
 
仕事が長続きせず、転々とし、
生活保護を受け、
仕事に就こうと頑張るのですが
やはり続かず
流れ流れて福岡に来たNさん。
 
穏やかな性格だったという
Nさんの、数十年の流転の日々
 
どんな気持ちで過ごされたのか
 
心に傷を抱えた人について書かれた本を
思い出しました。
・・・・・
なぜあれほど頻繁に同じ問題行動を繰り返し、
経験から学習するのに苦労するのか
 
脳が精神機能をどう支えているかを研究する神経科学、
心と脳の発達に対する有害な経験の影響を研究する発達精神病理学、
私たちの行動が周囲の人々の情動と生物学的作用と物の見方に
どう影響するかを研究する対人関係神経生理学。
 
これら新分野の研究によって、
彼らの行動は、道徳的な欠陥のせいでもなければ、
意思の弱さや性格の悪さの表れでもないことが
分かってきています。
 
彼らの抱える問題、生きづらさは
脳内で実際に起こった変化に起因しているのです。
 
ベッセル・ヴァン・デア・コーク医師著
「身体はトラウマを記録する-脳・心・体のつながりと回復のための手法」
・・・・・
 
亡くなっていく人は
時に、とてつもない課題を託していきます。
 
18年前、パヤタスのゴミ山崩落で命を落としたアニータさんは
「私たちがなぜこんなに一生懸命毎日働いても貧しいのか
学校に行っていない私にでも分かるように教えてほしい」
という言葉を、残していきました。
崩落を察知し、一旦は安全な場所に逃げたのに、
近所の人を助けに行き、命を落としたアニータさん。
 
今日、Nさんからも、
託されたような気がしました。
 
トラウマと依存症、
その連鎖から救われる人が、子どもたちが
一人でも減るように
 
今日もまた、特別な1日でした。

進学、就職、結婚、昇進、独立、成功…

 

みんなと比べて…とか、普通は…とか

気にしたり
人から言われたり

 

そのことで悲しんだり、
落ち込んだり、イライラしたりするのは
もったいない

 

みんなそれぞれのペースがある
タイミングは、ひとそれぞれ

 

 

好きなもの、大事にしたいものが
早くに分かる人もいれば
ゆっくりつかんでいく人もいる

 

共通していることは、
自分に嘘をつかなければ
その日が、必ず来るということ

焦らなくてもいい
その時は必ず来る

 

この4分のメッセージ

理想とする姿と今の自分
友達と自分
世間と自分の間で
悩み始める子どもたちに
見せたい内容です。

大人にも、いいかな。

 

Everything in life happens according to our time our clock.
Everything happens at their own pace they have their own time and clock and so do you.
I want you to be able to create meaningful purposeful fulfilling lives for yourselves and learn how to use that to make an impact and a difference in the lives of others.
That will be true.