トラウマ治療で有名な、
ボストン大学医学部精神科教授の
ベッセル・ヴァン・デア・コーク先生の本
ベッセル・ヴァン・デア・コーク先生の本
「身体はトラウマを記憶する」
脳に、心に、刻み付けておきたいような情報が
たくさん詰まっています。
たくさん詰まっています。
先生は、人は、これらの4つの特徴を
持っていると言います。
持っていると言います。
(1)癒しあう力
私たちは互いをはなはだしく害する
可能性があるが、それを埋め合わせるに
足るほどの、互いに癒す能力も持っている。
私たちは互いをはなはだしく害する
可能性があるが、それを埋め合わせるに
足るほどの、互いに癒す能力も持っている。
健康を回復するためには、人間関係や
コミュニティを回復することが重要。
コミュニティを回復することが重要。
(2)ことばの力
言語は、自分の体験を伝えたり、
知っていることを定義するのを助けたり、
共通の意義を見つけたりすることで、
私たちが自分自身を変える力を与えてくれる。
言語は、自分の体験を伝えたり、
知っていることを定義するのを助けたり、
共通の意義を見つけたりすることで、
私たちが自分自身を変える力を与えてくれる。
(3)からだを整える力
私たちには、呼吸したり、動いたり、
触れたりといった基本的活動を通して、体と脳の、
いわゆる不随意機能の一部を含む、自分自身の
生理的作用を調節する能力がある。
私たちには、呼吸したり、動いたり、
触れたりといった基本的活動を通して、体と脳の、
いわゆる不随意機能の一部を含む、自分自身の
生理的作用を調節する能力がある。
(4)変えていく力
私たちは社会的状況を変え、大人も
子どもも安全に感じられ、成功できる環境を
生み出すことができる。
私たちは社会的状況を変え、大人も
子どもも安全に感じられ、成功できる環境を
生み出すことができる。
そうか・・・
私たちにはこんな力があるんだと、
勇気づけられませんか?
私たちにはこんな力があるんだと、
勇気づけられませんか?
中でも、ことばの力は、とても強くうなずけます。
今年1月、アメリカで、ライティング・セラピーを
体験したことを思い出しました。
体験したことを思い出しました。
自分の心を表していると思う絵を、複数の絵から、
選んで、ことばをつけてみるというワーク。
奥の女性がセラピスト。
ほのぼのする感じのお母さんでした。
自分の気持ちを、ことばにしてみる
単純な作業なのですが、想像以上に、書くことは
たくさんの気付きを与えてくれると思いました。
単純な作業なのですが、想像以上に、書くことは
たくさんの気付きを与えてくれると思いました。
続けていくと、心を整えることにも
とても役立ちます。
他人に見せる必要もなく
人からどう思われるか気にする必要もなく
相手は自分だけなので、安心して書けます。
相手は自分だけなので、安心して書けます。
日記を習慣にしている人だったら、
実感されるかもしれませんね。
実感されるかもしれませんね。
書いている内に、自分の奥の方にあった
正直な気持ちが見えてきたり、冷静になって、
素直に反省できたり・・・
正直な気持ちが見えてきたり、冷静になって、
素直に反省できたり・・・
Aha体験と、言えるような瞬間があります。
自分の中から湧き出る言葉で、
大事なことを発見した瞬間。
「気付く」ということは、「嬉しい」こと。
嬉しさや喜びが、力を与えてくれます。
先生は続けます。
精神的な問題を、脳の疾患ととらえ、薬物等の
科学治療で治療しようという脳疾患モデルは、
人々の運命の主導権を本人の手から奪い取り、
彼らの問題の解決を、医師と保険会社に委ねる
ことになってしまう。
科学治療で治療しようという脳疾患モデルは、
人々の運命の主導権を本人の手から奪い取り、
彼らの問題の解決を、医師と保険会社に委ねる
ことになってしまう。
苦しんでいる人々は、自分の治癒の過程で、
「参加者」ではなく「患者」となると、
コミュニティから切り離され、内部の自己感覚から
疎外されてしまう。
「参加者」ではなく「患者」となると、
コミュニティから切り離され、内部の自己感覚から
疎外されてしまう。
===
苦しんでいる人にこそ、あなたには、本来こんな力が
備わっているのですよと、気付いてもらいたいもの。
備わっているのですよと、気付いてもらいたいもの。
内側から湧いてくる、自分のことばを大事にして
自分自身の主導権を握り
自分の幸せをみつけ、
つかんでいく
そんなお手伝いができるようになったらいいなと思います。
アメリカでも屈指の精神医療の現場で、何年も何千例も、
PTSDのための薬の研究を行った後、
薬の限界に気づいた先生の言葉だから、
重みがあります。
ベッセル・ヴァン・デア・コーク先生は、その気付きの後
人が心的外傷後の反応に対処するのを助ける、
より自然な方法を見つける研究に入っていかれます。
人が心的外傷後の反応に対処するのを助ける、
より自然な方法を見つける研究に入っていかれます。
「身体はトラウマを記録する」
著者 ベッセル・ヴァン・デア・コーク/訳者 柴田裕之
著者 ベッセル・ヴァン・デア・コーク/訳者 柴田裕之
以下原書より
After conducting numerous studies of medications for PTSD, I have come to realize that psychiatric medications have a serious downside, as they may deflect attention from dealing with the underlying issues. The brain disease model takes control over people’s fate out of their own hands and puts doctors and insurance companies in charge of fixing their problems.
The brain-disease model overlooks four fundamental truths: (1) our capacity to destroy one another is matched by our capacity to heal one another. Restoring relationships and community is central to restoring well-being; (2)language gives us the power to change ourselves and others by communicating our experiences, helping us to define what we know, and finding a common sense of meaning; (3) we have the ability to regulate our own physiology, including some of the so-called involuntary functions of the body and brain through such basic activities as breathing, moving, and touching; and (4) we can change social conditions to create environments in which children and adults can feel safe and where they can thrive.
When we ignore these quintessential dimensions of humanity, we deprive people of ways to heal from trauma and restore their autonomy. Being a patient, rather than a participant in one’s healing process separates suffering people from their community and alienates them from an inner sense of self. Given the limitations of drugs, I started to wonder if we could find more natural ways to help people deal with their post-traumatic responses.
When we ignore these quintessential dimensions of humanity, we deprive people of ways to heal from trauma and restore their autonomy. Being a patient, rather than a participant in one’s healing process separates suffering people from their community and alienates them from an inner sense of self. Given the limitations of drugs, I started to wonder if we could find more natural ways to help people deal with their post-traumatic responses.
Written by: Bessel van del Kolk, M.D.

