「クラフトサケブリュワリー協会」というものができて、
若き蔵人たちが、クラフト日本酒造りを競い合い、
新たな地平線を見いだそうと研鑽を重ねています。
テレ東の「日経モーニングプラスFT」によると、
現在の日本酒の出荷量は、1973年から比べると、3割以下にまで落ちているそうです。
若者のお酒離れや、ビール、ワイン、ウイスキーなど、お酒の種類や嗜好が多様化するなど、
減った原因はいろいろあるようですが、
番組によると、日本酒の出荷量は減ってるのに、出荷額は増えているといいます。
つまり、単価が上がっているということです。
大吟醸酒や純米吟醸酒など、造りこんだピュアーでおいしいお酒なども増えて、
価格もそれなりに高価なものも出回ってきていますが、
まだまだ安くておいしいお酒、大衆の味方という地位を返上してもらっては困ります。
ただ、数字的には、量より質への転換期にあるのかもしれないということでした。
そして、日本酒のトレンドの新たな変化の一翼を担うのが、クラフトサケということのようです。
クラフトビールやクラフトウイスキー、クラフトジンなど、
お酒の業界では、クラフトという言葉が最近目に付くようになりましたが、
ビールやウイスキーと違うのは、
クラフト日本酒とクラフトサケは、正確には異なるということです。
クラフト日本酒なら、職人技(クラフトマンシップ)を駆使したこだわりぬいた日本酒ということになりますが、
クラフトサケ(酒)が日本酒と呼べないことは、前回も紹介しています。
しかし、造り方は日本酒のそれを踏襲した、いわば日本酒のヴァリアントです。
別ないい方をすればどぶろくなんですが、
どぶろくの田舎のオヤジ酒というイメージとは離れた、
ソフィストケーディドされた、ライトでカジュアルで、
風味も、ビール風やスパイスを利かしたものなど、今風の好みにマッチしたものが多くなっています。
リピーターも多いらしく、量産しているわけではないの、すぐ完売してしまうそうです。
(日本)酒も、個性で楽しむ時代が到来したのかもしれません。
クラフトサケの先駆者の一つに「WAKAZE」があります。
『WAKAZEのどぶろくは、「高温白麹酛」で無添加造り。』
に紹介していますし、
より詳しくは、『WAKAZE(クラフトサケ)』を見てください。