先日、熊本で大きな地震がありました。現在でも大きな余震が続いており、油断を許さない状況です。
大地震があった際に離れた家族と安否確認をする場合や、緊急連絡手段と言えば、「電話」が代表的存在になりますが、今回は身近なガラケーとスマホで、どちらが緊急連絡手段として有効に使えるか勝負してみたいと思います。
まずはそれぞれの仕様を一般的な機能性と契約プランで考えてみます。
ガラケーの一般的仕様と契約プラン
一般的な二つ折り携帯電話
3G回線を使用
連続通話時間(静止時)3G:約 350分
連続待受時間(静止時)3G:約 570時間
通話プランとパケット定額を契約
スマホの一般的仕様と契約プラン
一応iPhone6あたり
4G/LTE回線を使用
連続通話時間 3Gで最大14時間
連続待受時間 最大10日間
インターネット利用 3Gで最大10時間 4G LTEで最大10時間 Wi-Fiで最大11時間
同じく通話プランとパケット定額を契約、場所によってはWi-Fiで運用。
1、被災時は電話が通じるか?
スマホもガラケーも電話機能があります。
皆さん安否確認や緊急連絡手段として真っ先に電話をかけます。
これについては皆さんご存じのように、電話回線がパンクし、通話はほぼ不可能となります。
震災で電話が不通になる2つの理由 - ITmedia ニュース
質問: 緊急時に強い連絡手段は? 今回の震災では電話のつながりが悪かったにもかかわらず、ネットワークは強かったといわれています。本当はどうだったのでしょうか。もしそうであれば理由は何でしょうか。(50代女性・千葉県) 回答: 3月11日の震災当日から数日間、電話がつながりづらい状態が続きました。特に携帯電話の音声通話は大変つながりづらかったのですが、インターネットは使えたのです。私も震災当日、日本科学未来館から長距離を歩いて帰宅しましたが、帰路では携帯電話で地図や電車の運行状況を逐一確認していました。これはどういうことでしょうか? まずは電話がつながるしくみを、図をみながら確認しましょう。下図は、固定電話の回線と、携帯電話の回線を簡略化したものです。
引用元:【Q&A】緊急時に強い連絡手段は? - Case#3.11 地震≫原発≫復興 科学コミュニケーターとみる東日本大震災
この事から、メインで使用できるのはインターネット機能とメールとなります。
では、ガラケーとスマホでネット機能を比べた場合、どのくらい機能的にちがうのでしょうか?
被災時におけるネット機能 ガラケーVSスマホ
ガラケーの場合
インターネットとEメールが使用可能です。
しかし、ガラケーを好んで持っている世代がインターネットとEメールを使いこなしているかと言われたら、そうでないのが現状です。
仮に使いこなせたとして、ガラケーでインターネットの情報収集は不向きです。
天気を調べるのも、地図を調べるのも、ニュースを調べるのも、一タスクごとにアクセスし直さなければなりません。
それも上下左右の矢印キーでリンクを飛ぶ操作を繰り返す為、スマホよりも非効率です。
Eメールの場合は、確実に届いたかどうかの確認が出来ません。
こちらから送った場合、相手から送ってくる場合、回線が混雑していたり、基地局が故障やパンクしていた場合に、正常に送受信できているのかの確認が取れないのです。
あとガラケーで出来ることは、伝言ダイヤルや伝言掲示板の使用ですが、操作法や使い方が分かる人に限られます。
一方スマホの場合
同じく電話回線がパンクしていた場合、スマホではインターネット回線を使用した音声通話、050PlusやLINE、Skypeなどの音声通話やメッセージの送受信が出来ます。
インターネット回線と音声通話の回線は全く別の方式によるものなので、電話回線がパンクしていてもネットは使えるという状況が、東日本大震災でも起こりました。
現在ではウェブサイトの殆どがスマホ閲覧用に最適化されており、ニュース、天気、地図などはストレス無くスムーズに閲覧することが出来ます。
そしてガラケーとスマホの決定的な違いですが、Wi-Fiが使用できるという点です。
万一携帯電波である3G,4G回線が使用できなかったとしても、固定回線が生きていれば、Wi-Fiを通してインターネット接続できます。
つまり、携帯の電波で通話とネットが出来なくなっても、避難所でWi-Fiが使用できればほぼ問題なく使用できるのです。
災害時無償(無料)Wi-Fi「00000JAPAN」。熊本地震で導入 | ちほちゅう
そしてもう一つ、スマホにはGPS機能が付いています。
家族間で位置情報を共有していれば、安否確認したい相手の位置や、遠隔でアラームを鳴らすことが出来ます。
Mac Fan.jp:「iPhoneを探す」を連絡システムとして活用しよう
この機能差を見るとスマホの方が圧勝に見えますが、スマホには1つ弱点があります。
それは、ガラケーよりも電池持ちが悪いこと。
これら機能を使用していると、スマホでは数時間で電池残量が底をつきます。
スマホを充電出来るモバイルバッテリーもありますが、無限ではありません。
ガラケーは待ち受け時間が570時間、約23日ほど待ち受け状態で待機できますが、スマホの場合、待機出来るのは最大で一週間程度でしょう。
ただし、最近ではソーラーパネルによるスマホ充電器等が出てきているので、電源問題はさほど大きくなくなってきています。
太陽光でスマホを充電可能で曇りでも安心な薄型・連結ソーラーバッテリー「Solar Paper」 - GIGAZINE
スマホがガラケーに劣る、究極の欠点とは?
スマホとガラケー、機能的にはスマホの方が圧勝に見えます。
但しこれは、スマホが正常に機能していたら、のお話しです。
つまり、スマホの画面が割れて見えなくなってしまったり、タッチパネルが反応しなくなった場合、スマホは為す術無く文鎮と化します。
今回の熊本の震災は、家屋の倒壊被害が甚大でした。
家屋の下敷きになってスマホの画面が割れてしまった場合、スマホはそこでお亡くなりとなります。
一方ガラケーの場合、二つ折りになっているので、家屋の下敷きになっても液晶が割れたり壊れたりすることはあまりありません。
ガラケーは結構頑丈です。
防水のスマホやガラケーであっても、被災した際に故障した場合の対処が出来ないのが欠点ですね。
ある事をするだけで、スマホが壊れても緊急連絡することが出来る裏技
被災時に自分のスマホが壊れてしまった・・・。もう誰とも連絡できない・・・
そうなってからでは遅いですね。
こうならないために、僕から1つ防災用品に入れておくと緊急連絡手段として使用できるある物を提案します。
それは
不要になったスマホや白ロムを人数分避難用品入れに入れておく事です。
出来ればSIMフリーの端末が良いでしょう。
もし手持ちのスマホが壊れてしまっても、緊急避難用具一式の中にスマホの白ロムがあれば、壊れたスマホからSIMカードを取り出して白ロムに挿し変えて使用できます。
また、上記のようなWi-Fi設備があれば、それだけで使用する事が出来ます。
緊急連絡手段としてのスマホに予備機がある安心感は計り知れないでしょうね。
今ガラケーをお使いの方でも、スマホの白ロムを避難用具に追加しておくといいですよ。
被災時に100%役に立ちます。
是非参考にして下さい。
