サイボーグ009 オリジナル構成版 ヨミ編展望その2 | 80年代の洋楽とか

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80s洋楽が記事の中心です。それ以外はゲーム、日本の懐メロなど、興味があればなんでも取り上げます。

前回に引き続き、「サイボーグ009」《オリジナル構成版》の、

地下帝国ヨミ編のご紹介です。

続いては、サンデーコミックスの5,6巻です。

 

 

こちらも、いずれも雑誌連載時のカラー表紙を使っています。

特に6巻は、これまであまりなかった00ナンバー全員がそろった絵柄です。

それにしてもこのころもまだ、表紙になると機関銃を持ってますね。

003や004ですら持っているのですから、相当なこだわりです。

5巻のほうはザッタンが登場しています。

ブラックゴーストが地下に進出するまでは、ヒエラルキーのトップにいた種族です。

なお、マガジンのプロローグ部分は5巻ではなく、

この後の7巻に編集して収録されました。

また6巻の発売は1967年の5月で、連載終了から2-3か月しかたっていませんでした。

 

続いて、Shotaro Worldの6,7巻です。

 

 

今回も自分が持っているものをスキャンしてますけど、

表紙の色褪せが本当にひどくて、悲しいです。

少し加工してメリハリをつけてます。

6巻はカラー完全版の箱に載っている絵と同じで、

7巻はサンデーコミックスの5巻と同じです。

サンデーコミックスは5巻の時点でザッタンがギリギリ出てくるのですが、

ほかのコミックスではザッタンは後半に登場します。

ですので、6巻がザッタンが出てこないものになったんでしょう。

プロローグは6巻の最初に収録されています。

 

そして今回は最後に、もう1つご紹介します。

2019年に講談社から出た、連載再現版のヨミ編です。

 

 

雑誌と同じA5判、雑誌ほどではないにせよ通常の単行本の紙質で、

週刊少年マガジン連載当時のフキダシや紙面構成となっていて、

当時のページ数や上下左右にの余白に書かれた言葉も再現されています。

例えばこんな感じです。(amazonより)

 

左はプロローグで、ジョーがレース中に事故を起こすシーン。

右はバン・ボグートやスカールとの戦いの様子です。

よく見てみたところ、プロローグはどうやら本物の雑誌からスキャンしているようですが、

本編は雑誌からではなく、オリジナルの原稿をコピーしたもののようです。

(原稿がないものは雑誌から)

ただしフキダシのせりふは連載当時のもので、

ほかのコミックスとは違う部分が結構ありますし、

今では禁止された言葉(キで始まる言葉)も、変更されずにそのまま載っています。

講談社特有の、点々が3点ではなく2点になっているのもちゃんと再現されています。

またここにはヨミ編とそのプロローグだけではなく、

ほかに講談社の雑誌に載った、別冊掲載の「新型爆弾雷電」、

10年後にマガジンに登場した「幻影島編」、

さらには変わり種で、「たのしい幼稚園」に載った「きょうりゅうサイボーグ」編も併録されています。

また、カラーページもすべて再現しているのがポイント高いです。

 

ということで、《オリジナル構成版》の発売に合わせてプレビューをしてきましたが、

ヨミ編まで終わりましたので、ここで打ち止めになります。

この後は、《オリジナル構成版》が発売になったら感想を書きたいと思います。

 

...と書いたのですが(ここまで4月下旬に記述)、

実は昨日(5月17日)、《オリジナル構成版》の1巻が届きました。

明日、記事をアップする予定です(予約済みです)。