1981年のUKヒットから厳選し、CD1枚分に収めました。
今回はその7曲目です。
この人ほど、当時のイギリスと日本で人気の違いがある人はいないかもしれません。
This Ole House / Shakin' Stevens
「恋のロッカ・ビリー・ハウス」シェイキン・スティーヴンス
全英1位(年間5位)
シェイキン・スティーヴンスの「恋のロッカ・ビリー・ハウス」です。
1960年代から音楽活動はしていましたが全く売れず、
初のヒットが1980年、翌年ナンバー1を獲得するに至ります。
1981年当時の年齢が33歳。
日本よりは遅咲きが多い印象のイギリスでも、30代でのブレイクはあまりいません。
きっかけとなったのはエルヴィス・プレスリーをモチーフにした舞台だったようです。
そしてこの人、この曲をはじめ4曲の全英ナンバー1ヒットを持ち、
1980年代で最も売れたアーティストになっています。
でも日本ではさっぱりで、アメリカでもシングルが1曲、100位以内があるのみ。
この曲もシングルは出たもののノンヒット。
しかし日本のシングルジャケットは凝っていて、1950年代風のデザインになっており、
オリジナルよりもいいデザインだと思います。
オリジナルはこちら。
この曲自体はカヴァーで、
ロースマリー・クルーニーのヴァージョンは1955年に全英1位となっています。
(アメリカではシングルB面)
さらにその前年には別の人でTOP10入り。
1950年代は同じ曲が別の人で繰り返しヒットするのは普通でした。
「アンチェインド・メロディ」とかもそうですね。
こっちのほうがシェイキンのヴァージョンのイメージには近いですね。
いかにもC&Wといった風情ですが、
冒頭のイントロは吉本新喜劇かと思いました(笑)。