早いもので六月先日五月三十一日は、「麦秋至麦でした。


この麦秋の時期になると、「そろそろお中元を考える時期だわ~」なんて思いはじめ、百貨店から(律儀に)簡易カタログと注文票が届く。混まない内に、出かけなくっちゃね。


さてさてある日の夕食。彩に「赤」が足りなくって、ちょっと惜しい。


その前日、従妹とのやりとり。


私: 「明日はハンバーグにするわ」

従妹: 「わかるー! 私も先日、手羽先を買っちゃった」

私: 「ふふふ、スーパーでもサッポロ一番が大売出しされていたわ」


このやり取りに共感できちゃう人は、きっと同じドラマを今期見ていることでしょう。ふふふのふ。


私も、炒めない玉ねぎを入れたハンバーグが好き。

しかも、今はまだ美味しい新玉が使えるから特にね玉葱(たまねぎ)のかわいい手書き風イラストアイコン



色々美術展へ出かけていますが、先月初めて訪れた美術館がありましたので、ちょっとご案内を。



四谷にあります、美術愛住館。


作家で、経済評論家としてご活躍になっていた堺屋太一先生と、洋画家でいらっしゃる奥様の邸宅兼お仕事場でもあった建物。


たまたま馴染みのある洋画家の展示会が開催されていることを知って、こちらの美術館の存在を知ることになりました。


なんて素敵な建物、洒落た造りなんだろう・・・・・・。ありがたいご提供だなと。


建物入口手前には、小さな小さな洒落たフレンチレストランもあって、次回はこちらも利用させていただこうと思いました。生徒さん方とご一緒できる機会も検討しますね。



久々のアンドリュー・ワイエス、素晴らしかった・・・・・。


高校生の頃、「『好きな画家は?』、『好きな絵は?』これらの質問には、(たしなみとして)答えられるようにしていなさいね」と母に言われ、


好きな画家に関しては「アンドリュー・ワイエス」と、当時答えるようにしていたけれども、実はそれは親の期待に応えるための、用意した答えだったように、改めて考えると思うものがあります。


なんだか「アンドリュー・ワイエス」という名前の響きがいい感じもして・・・・・・。どちらかというと、子供の頃に読んだ本の絵から馴染みのある、挿絵画家であったアンドリューの父親、N.C.ワイエスの方が好きだったし、「好きな絵」として挙げていた作品は、アンドリュー・ワイエスではなかったしね・・・・・・。当時、かなり矛盾していた気がいたします。




でもでも、驚いちゃったのは、今回新たに買い求めた葉書と、20年以上も前に買い求めた葉書が、取り出してみたら、まったく同じ風景(背景・テーマ)をベースとしたものだったということ。


「いいなー」「惹かれるなー」と思う感性は、どこか変わらないのかもしれませんね。




 



アンドリュー・ワイエスが手掛けた作品で特に有名なのが、「オルソン・ハウス・シリーズ」。


幼少期の疾患で、這って進むことしかできないクリスティーナと、その姉の世話をしながら暮らす弟アルヴァロの様子。


これらの絵のシリーズを、十代の頃に見た私は、その背景に無関心だったため、テーマを十分に認識しておらず、クリスティーナの背中からただよう雰囲気や、滲むものを、若さゆえ受け止めきれていなかったのだと、今回改めて痛感。


歳を重ねた今、十分背景を認識した上で鑑賞すると、描かれている対象や、細部からやはり様々なリアリティが伝わるものがあって、このシリーズの素晴らしさ、アンドリュー・ワイエスの天才的な描写と感性の豊かさに感動するものがありました。


深みを理解するのには、やはり鑑賞側にも年月を重ねたなりの深みが出ないと推し量れないものがあるなと・・・・・・。


今回、最も感動したことは、この「オルソン・ハウス・シリーズ」の多く(238点)が、埼玉県の丸沼芸術の森 によって保蔵・管理されていること。私が当初鑑賞したのは、アメリカにいた十代の頃でしたから、その後、様々な交流があったのですね。


丸沼芸術の森は、倉庫業を営む須崎勝茂氏によって設けられた、若い画学生の制作活動を支援する場所。敷地内には、アトリエや陶芸教室、穴窯、展示室があるとのこと。


文化、芸術活動には、支援が本当に大切!

昔からスポンサーや、芸術に対する高い関心を持った資産家がいなければ、成り立たない側面ってあるもの。昔は当然、そのような支援者がいたものだし、投資してくださる方々が存在したけれども・・・・・・。


丸沼芸術の森、ワイエスコレクションは、須崎氏が「若い画学生を鼓舞し、育てるために作品を預かります」という約束をワイエスご夫妻と取り交わし、信頼を得て日本での公開活動が実現しています。


ありがたいものですね。

本当に素晴らしいエフォート、お志、そして熱意。

 




以前、玄関にワイエスの絵葉書を額に入れて飾っていたけれども、壁紙を貼り替える時に外したままになっていました。


久々に絵を入れ替えて、飾ろうかな。


美術愛住館もこじんまりとして、とても居心地の良い美術館で、堺屋太一先生のご自宅、兼お仕事場でもあったということも大変興味深く、様々なことを考え想像しながら拝見いたしました。いい美術館です。


 


美術館近くには、私の好きな茶巾寿司のお店、「八竹」もあります。


ちょっとした差し入れにも都合がよく、若かった頃、勤め先の決算時期、休日出勤、残業続きの経理部へ夕方届けに行き、喜ばれたものです。お勧めです。


今度愛住館へ出かけた時、フレンチをいただくか、八竹で茶巾寿司をいただくか、悩むものがあります・・・・・・。八竹の並びに、バーガーキングもあって、非常に悩ましい。


美術館を訪れるまでに、道中、様々な「食」の誘惑にかられます。

 




美術館の帰り、近くの四谷消防署のところで、またまた子供の靴の落し物を発見消防車のかわいい手描きアイコン


→ 公園で

→ 神社で  

→ 美術館の前で  

→ 植え込み近くで

→ 道端で

→ マンションの玄関先で


今回は、なんだか背景の赤い車や救急車がこれまたよくって・・・・・。


こちらの消防署は、博物館でもありますしね。こちらを訪れた子の落し物でしょうか。

早く主の元に戻りますように。ではなく、戻りましたように。