冷房要らず。
二十四節気の「処暑」は来週だけれども、七月に感じて
いた「あの厳しい暑さ」は、処暑を前に止んだ感じが
いたしますね。夜には、虫の音も聞こえるようになり
ました
でも夏が終わるのは、少し寂しいものがありますので、
先月末に神楽坂で撮影した、夏らしい画像をちょっと。
江戸風鈴らしいカラカラとなるかすれ音、特徴ある音
「ゆらぎ」は風情がありました
近所の大きな公園を歩いていると、可愛い可愛い小さな
運動靴がコロンと一足だけ落ちていました
どうして片方だけ・・・・・・と、
色々なケースが想像できるものがあるけれども、
「困ったわ・・・・・・」、 「どこかしら・・・・・・」という
親御さんのお顔と、その様子に事態を把握しきれず
戸惑っているか、きょとんとして佇んでいる小さな
持ち主の様子も想像できてしまうものがあり、少しでも早く見つけられるよう、道端ではなく、わかりやすそうな
ところに置いておきました。
みつかりますように
ではなく、みつかりましたように
靴の小ささも、小さいのによくできている様子も可愛い。
そしてとっても軽くって、履きやすそうにも作られていて、
メーカーさんの愛情も感じる一足でした。
大人の夏休み(自分のなんとなくの夏休みっぽい週)も今日で終わり。
その最後の日は、母とホテルオークラへ。
いつか語れるのは、その様子に触れた人達だけだと
思います。そのようなことも大切だなとも思い、
生徒さんにも敢えてその様子、ご熱心なサービスに
触れてもらいたいと思い、積極的にクラスでも利用
させていただいております。
様々な工夫が垣間見えるものがあって、「大変ですね」と
こちらがエールを込めてお伝えする思いに対して、
「ご不便をおかけしております」と、かえってこちらを
丁寧に労わってくださる言葉がどなたからも返ってくる
ことに、毎度恐縮。
「いえいえ、毎度毎度、変わらず気持ちの良いあたたかなサービス」
「きっと日々ご不便されているのは、皆さんでしょう・・・・・」と
実は心の中で思っています。
チャリティーイベント、
秘蔵の名品、アートコレクション『佳人礼讃』
いやぁ~、良かった。素晴らしかった。
洋画、日本画、どちらも観られて、
松園、清方、深水、多くの作品が出展されていて、
見ごたえがありました。
実はオークラへ向かう電車の中で、偶然お隣の席に
座られた70代ぐらいの紳士がとても洗練されていて
素敵で素敵で・・・・・・
白のコットンパンツに、薄いピンクのシャツをサラリと
着こなされていて、木製の柄が洒落た水色の質感の良い
傘をステッキ風に持っていらして・・・・・・
電車の中では、小声で謡曲を唄い、降りた駅は偶然一緒の「六本木一丁目」。
歩くペースも、歩き方もなんだかどの様子もちょっと素敵で、
あの洒落た周辺にピタッと合う雰囲気が滲んでいらして・・・・・・。
思わず私もピタッといい距離感を保って後ろから歩いていました。
道中、「あ~もしかしたらこの素敵な紳士はオークラへ行かれるのかも」
なんて思っていたら、案の定とても自然なご様子で入って行かれました。
従業員の方とも随分とお顔馴染なご様子で、「アッ」「こんにちは」と
従業員の方が声をかけていらしていました。
この「こんにちは」の前に入る、
「アッ」で関係性がわかるものがありますね(笑)。
そしてやはり、その素敵な紳士も、『佳人礼讃』展へ
お入りになっていかれました。
電車の中から気になっていた方と行先が同じ。
ちょっと嬉しいものがありました。
ラブストーリーには発展いたしません。それが現実。
偶然からの面白みです。
いるTさんが現在いらっしゃる「山里」でランチを。
お食事をいただいていると、ラ・ベル・エポックから
クラスの時に担当してくださっているこれまた別の
Tさんがご挨拶にいらしてくださって・・・・・・。
このさり気ない裏でのご連絡に本当に恐縮するものが
あります。お忙しい時間帯に、わざわざ恐れ入ります
「ありがたいわね・・・・・・」と母と話をしていると、
「これが自然とできるのが、オークラよね」と言って
おりました。
オークラを象徴するモチーフの一つですね。
このようなこだわり、好きです。
食後にいただいた「葛きり」が美味しくって、
美味しくって・・・・・・。
濃厚な黒蜜、葛きりは食べる人の様子、タイミングを
見て作るもの。実はとってもとっても気を使う一品。
ご馳走様でした。
夏休み最終日、素晴らしい絵画を観て眼福、
そして美味しいお料理をいただいて満腹でした