五月五日、立夏。暦の上では夏をむかえました。そして今日は端午の節供(節句)。本来の時期としては、約一月先のこと。旧暦上では、今年の6月18日にあたります。
先日少し早くにいただいた柏餅、箱の注意書きには「柏葉は食べられません」と・・・・・・。
毎年頂戴しているけれども、このような注意書き、以前は書いてあったかしら……、なんてちょっと現代事情を推し量ってみたりも一瞬いたしました。
柏餅、つぶあんも、こしあんも、そしてみそあんも大好き。そして欠かさず粽も一緒にいただきます。
お天気にも恵まれたゴールデンウィーク、動きやすい季節です。素敵な美術展があちらこちらで開催されています。
上野の芸大で開催されている『東西美人画の名作』、こちらはゴールデンウィーク前に出かけてまいりました。
幼い頃から絵画教室に通い、海外に在住していたことから、子供の頃は洋画に親しんできましたが、日本に帰国してからは日本画好きへ。
学生時代、周囲の洗練された大人の方々から、「上村松篁展いいわよー、出かけてらっしゃい」と勧められたことがきっかけでした。
展覧会の帰りには、学生にとっては大きな出費ではありましたが、額に入った複製画まで買って帰るほど、出かけた初の日本画の展覧会で、その魅力に心が持っていかれました。
そこからはまず上村松園、松篁、敦之の親子三代をずいぶんと鑑賞した覚えがあります。
松園といったらやはり『序の舞』(重要文化財)。制作から80年経過したため、保存状態に問題が生じ、2015年から本格的な修理作業に入っていました。今回は、修理後の初展示。
素晴らしかった!
軸装から、額装へとかわり、一層大きく見えました。
若い頃に見た印象と、年齢を重ねてから改めて見た印象。
そこの変化も、美術鑑賞をする際の、一つの楽しみでもあります。
今回の展覧会、案内には、
春こそ美人の出番です。
と記されていました。
沢山の美人さんに出会えた素敵な展覧会でした。
美術館を出ると、ワゴンのコーヒーショップが。芸大キャンパス内、新緑の元で、この様子自体が絵になるようでした。
またまた見つけてしまった、子供の可愛い落し物。JR上野駅から、芸大へ向かう途中。
→ 公園で
→ 神社で
→ 道で
可愛いけれども、きっと親御さんにとっては大変お困りだと思うの・・・・・・。しかも、ここは上野公園、どちらへむかわれたのか。どの時点で気づかれたのか・・・・・・。
今回は既にこの位置に、どなたかが、置いてくださっていました。見つかりますように、ではなく、見つかりましたように
置かれた方のセンス、けっこう私好き。背景は国立西洋美術館(世界遺産)、コルビュジエによる建築。なんとなーく、その様子が個人のツボに入った人達が、この様子を撮影されていました。
後あと、こんなにも広い上野公園だから、これまたこんなにも小さな小さな落し物は見つけにくいだろうと、「総合受付などに持ち込んで差し上げた方が親切だったかな・・・・・」なんて、ちょっと反省。ごめんね。
毎年、ゴールデンウィークの恒例。生徒さん達との美術鑑賞会@根津美術館。
国宝『燕子花図屏風』、今年は尾形兄弟の響きあう美意識をテーマに。ちょうど三年に一度の特別展にあたり、大変見ごたえがありました。
乾山を様々な角度から鑑賞でき、堪能いたしました。企画コンセプトが素晴らしかったです。
こちらの後の様子は、長くなりましたので、「その二」として更新いたしますね。