神の国日本のヤマトタケル
風土記(ふどき)とは、奈良時代初期の官撰の地誌全国で5つの国しか残っていない
出雲国
がほぼ完本で残り、播磨
(兵庫)、肥前(佐賀、長崎)常陸国風土記
、豊後
(大分)が一部欠損して残っています
常世の国の茨城
行方郡は省略なしで欠如しないで完全に残っているのです貴重なものです
彫刻家 宮路久子さんと行く
常陸国風土記の行方郡の旅
(なめがたのこおり)
鹿児島県出身の宮路さんは、行方市沖洲玉造に住んで約30年。二科会会員常陸国風土記に記された行方郡玉造地方の
ヤマトタケルノミコト伝承を彫刻作品で表現しています
網状の銅メッシュで銅の原型を作り、その上から直に銅線を細かい点の集合体として溶接していく技法で、行方の風土記シリーズを作りました
行方市のバスで、GO
行方市内にはたくさんのヤマトタケルノミコトの遺称地があります
そこには力強い若々しい彫刻が建っています。
二科会員彫刻家宮路さんと、作品の元となった常陸国風土記にくわしい海老沢幸雄さんがいっしょに歩いて、詳細に解説をしてくださいました
教員退職後、玉造町教育長を経て、玉造郷土文化研究会長、現在は行方市文化財保護審議委員です
行方郡巡行の足跡ココ
ヤマトタケル伝承の彫刻 その1
鴨ノ宮 鴨の飛び渡る(鴨野)
羽ばたく鴨を弓で射るヤマトタケルをモチーフ
船で登ってきたら たくさんの鴨がいた弓で射ったら、バタバタと鴨が落ちてきたと書かれています
ヤマトタケル伝承の彫刻 その2
ヤマトタケルのお后さま弟橘姫命
行方市羽生の橘郷造神社は、弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)と木花開夜姫命
(このはなさくやひめのみこと)を祀っており、平安時代の歴史書三大実録にも登場するなど古い歴史を持っています
なんと神々しく 優しいお后さま
地域の皆さんが、大切に綺麗にしてくれていますと宮路久子さん
ヤマトタケル伝承の彫刻 その3
霞ヶ浦ふれあいランド虹の搭ココ
大勢の人が見ている場所に建っています
現原丘(あらはらのおか)を向いている若々しい倭武命の彫刻です
現在の行方市芹澤地区のことです現原丘で、行細国(なめくはしのくに)行方と命名されました
現原丘から下るとき、さお、梶が折れたので梶無川と命名しました
草薙の剣を持っている
天皇の三種の神器(天孫降臨 の時に、天照大神 から授けられたとする鏡・剣・玉を指し、日本 の歴代天皇 が継承してきた三種の宝物)
記紀神話では須佐之男命
が出雲で倒したヤマタノオロチ
の尾から出てきたと言われる
ヤマトタケル伝承の彫刻 その4
あのこんもりした一角が玉清井
玉清井(たまきよい)は,風土記によれば「日本武尊が当方征伐の途中ここにおいでになり,清泉の湧き出るのを見てこれをすくおうとし誤って曲玉を水中に落としてしまったので,この泉を玉の清井と言う」とのことです
で・・・・でたあ
昼・・・団体で来てもこわいよ~
こんこんと清い水が
その名の通り井上地方は水が豊富で,この玉清井をはじめ最近まで水が滾々(こんこん) と湧いていた所がありました
東国を巡視の倭武命が、途中に槻野にお出でになり勾玉を清めたと伝えられています
行幸に勾玉を清めているスマートな倭武命
堤賀里の家族の彫刻 その5
堤賀里の家族群像
旧石器時代から暮らしが営まれていた古代手賀地方(堤賀里)の人々を表現した家族群像乳飲み子を抱いている母親が好き
手鹿という佐伯がいた50戸以上の家があり、里の名がつく
土地が肥えていた
府中へも板久も四里 曾尼の駅家
堤賀の里の北に、曾尼の村あり、古く疎禰古という佐伯(土着民)がいたのでその名をつけた今、駅家を置く曾尼の駅家(うまや)という
玉造泉に碑が建っている
駅家は、大化二年、国府(府中)今の石岡市から鹿島に通じる官道に置かれた馬の乗り継ぎ場でした板久とは現在の潮来市
宮路久子さんココ
この地に住んで、空気をすって
この仕事を引き受け、風土記の伝承や古代風俗の時代考証を学びながら、作品を手がけていくなかで、自分の住む行方市の古代史ロマンに満ちた歴史を再発見しました
壬生連麿 伝承の彫刻 その6
行方市泉の椎井池です神秘的な場所
清い聖水がぼこぼこと湧いています
行方郡を建てた地方官壬生連麿時代の新田開発にちなむ伝承の地です
夜刀神と椎の池
むかし~むかし・・・・谷を支配し身体が蛇で頭に角のある夜刀神を壬生連麿呂は台地へ追い払い芦原を美田に造り変えた。人々は社を建て夜刀神を祀り,稲作の始まりを宣言した
地を分けて人と和解の夜刀神
一人では絶対に行けないのです
山の高いところに神社があるこわいよ~
ひ・・・びえぇぇ~
夜刀神が~ここに祀ってあります
人との結界の地なんですねううう~
彫刻と景観で故郷を再発見
玉造の由来は、曲玉を作る一族、玉造部が住んでいた所からと言われる
古墳時代 霞ケ浦古墳文化圏の中心的存在だった玉造の豊かな歴史性とロマンを発見してほしい
一度 旅してほしいな
彫刻に表現された古代の玉造