みなさーん
今日は素敵な なめがたの
郷土工芸品をご紹介します
エリザベスは車でブーン~
ルンルン 鹿行大橋まで来ちゃった
あー
行きすぎた
鹿行大橋は行方市と鹿嶋市を結ぶ橋
北浦大橋より短いの
さてさて・・・・・今日は必見
江戸時代から北浦に伝わる伝統傘
『繁 昌 笠』です
は ん じ ょ う が さ
茨城県郷土工芸品指定(平成10年)
江戸時代から作られた日よけや悪事災難を
避け身を守る笠
『繁昌笠』をつくっているのは、ただひとり
郡司 まきさん 行方市繁昌
昔から、この繁昌地区では、副業で
家ごめに作っていたの
昭和の60年代頃まで何人かは作っていま
したが今は私ひとりです
笠の材料のイ草はどうしているんで
すか
昭和35年頃までは、田んぼで作って
加工してたんだけど、今は仕入れてんの
昔はみんな かぶっていたの
昔は、漁民も農民も女の人は、皆かぶ
っていました。特に田植え時期は、笠をか
ぶり新しいかすりに、たすき掛けの農婦が
並び、それは それは見事でした
当時、繁昌の水田の先にはアシやまこも
が茂りそのまま北浦の湖面へ続いていま
した 想像するだけで映像が・・・・・
まこもは水郷地帯なめがたの原風景
「マコモ」は、イネ科の多年草で、沼や川に群生する
ヨシやガマと同じ抽水植物です。
近年は河川改修や生活環境の変化で、身近に
あったその姿を見る機会もぐんと減ってしまいましたが
稲作が伝来する弥生時代までは、その実(ワイルド
ライス)は人々の食糧とされていました。
目を閉じると その美しい光景が浮か
びますきっと女っぷりあがったでしょう
むかしから、作るのは農家の副業で
女性の仕事
橋幸夫の『潮来笠』が流行した昭和35年
頃はたくさんの作り手がいましたよ
『繁昌笠』は丈夫で長持ちすると評判が良く
鹿島・行方地方一帯で使われていました
頭にボッチという突起物があるのが特徴
暑い時は風通しがよくて涼しいのに、
雨が降ると水を吸って、い草が膨らむから
頭がぬれないの
今でも農作業に使っている人もいます。
釣りで使うお客様もいますよ
手作りだからオーダーもききます
頭に合わせて大きく小さく、深く浅く
農作業には蒸れないし、やりやすいよ
技術の伝承,習得も
平成3年『繁昌笠』指導しました
『繁昌笠』受講生勢ぞろいです
平成19年11月には
ねんりんピック茨城2007
地域文化伝承館で実演指導
体験で大活躍の郡司さん
縁起のいい地名『繁昌』
でつくられている『繁昌笠』
『繁昌音頭』でも唄われています
夫婦契りを繁昌笠の
紐に結んでひと踊り
いい歌です
皆さんに聞かせたい
農作業の近代化とともに需要が減少し、
今や祭や飾りに使われるのが多くなりました
何とかこの伝統を守りたいの
私が丹精込めて作った『繁昌笠』を
もっと若い人に興味を持ってもらい、色々
な所で使ってもらいたいなあ
失礼ですけど、お年は?
18歳
私もいつまでも18歳