先日、7月24日(金)に
旧田麦俣分校周辺におきまして、
第7回
『奥の細道・六十里越街道』俳句大会
が行われました。
山伏の法螺貝の合図で大会がスタート
ふぉおお~
みなさん山伏に注目です
吟行では、
注連寺・大日坊コース
七ツ滝・分校周辺コース
湯殿山本宮コース
の3コースに分かれ俳句の題材を探すため巡りました。
当日は雨でしたが
みなさんが出発する頃には止んできました
では、上位入賞作品を御紹介します
吟行
◎選者吟◎
「法螺貝の音の強弱や風涼し」 猪俣千代子先生
「鬼羊歯に涼風の立つ夕ごころ」 下鉢清子先生
「重疊と山重疊と夏の雨」 増成栗人先生
「百合の香や栗鼠の巣籠る田麦俣」 阿部月山子先生
「青胡桃踏みつけ登る坊跡地」 神林久子先生
◎猪俣千代子先生選◎
特選 「神域に立つや湯殿の夏の風」
さいたま市 田中陽子さん
秀逸 「メロンどかと即身仏に供えられ」
鶴岡市 長南美恵さん
「分校の清水引きたる水飲み場」
志木市 小園久子さん
「蜩の頭上で鳴けばあちらでも」
蓮田市 武田靖子さん
◎下鉢清子先生選◎
特選 「形代を流さず難波次郎逝く」
鶴岡市 三浦勇二さん
秀逸 「一丈の幣梅雨雲を祓ひけり」
酒田市 根上郁さん
「緑蔭や村に一つの時計台」
東根市 大江洋子さん
「花サビタ古道は雨となりにけり」
鶴岡市 奥山幸朗さん
◎増成栗人先生選◎
特選 「周平の里の地すべり合歓の花」
東根市 門脇好子さん
秀逸 「青梅雨の青のとけゆく月山湖」
大江町 伊藤啓泉さん
「緑雨して次郎の涙かも知れず」
鶴岡市 奥山幸朗さん
「花サビタ古道は雨となりにけり」
鶴岡市 奥山幸朗さん
◎阿部月山子先生選◎
特選 「分校の清水引きたる水飲み場」
志木市 小園久子さん
秀逸 「夏霧の上がる結界地滑り田」
鶴岡市 木村慶子さん
「仁王門くぐりて高む梅雨の蝶」
鶴岡市 本間滿里さん
「雪渓の風招きたる丹の鳥居」
鶴岡市 小野寺一郎さん
◎神林久子先生選◎
特選 「緑雨して次郎の涙かも知れず」
鶴岡市 奥山幸朗さん
秀逸 「大がめの句座に活けらるうどの花」
鶴岡市 奥山美枝さん
「青胡桃踏み結界の古碑拝す」
東根市 斎藤耕次郎さん
「今の鳥何だかんだと七つ滝」
庄内町 佐藤弘太さん
兼題
◎猪俣千代子先生選◎
特選 「幣の立つ湯殿の神を蛇よぎる」
東根市 大江洋子さん
秀逸 「ひっそりといのちをつなぐ蝌蚪の紐」
さいたま市 岡田本重さん
「万緑の坩堝に赤き湯殿岩」
鶴岡市 阿部カチ子さん
「落葉松の青葉となりし夫の里」
さいたま市 鈴木浮美江さん
◎下鉢清子先生選◎
特選 「まひる間の藤千條の暗さかな」
我孫子市 大海薫さん
秀逸 「ふたりとはやさしき単位団扇風」
山形市 石澤安代さん
「青時雨森わくわくと背伸びする」
鶴岡市 阿部初女さん
「春昼の亀平べったくなってゐる」
我孫子市 島崎妙子さん
◎増成栗人先生選◎
特選 「月山は雲の奥なり橡の花」
鶴岡市 東海林芳雄さん
秀逸 「草笛を吹くには足りぬ息なりし」
さいたま市 梅野みちさん
「老鶯の山深ければ深く啼く」
船橋市 湯浅康右さん
「目をつむりゐる菩提樹の花の下」
松戸市 岩佐梢さん
◎阿部月山子先生選◎
特選 「根分け独活土間に商ふまたぎ宿」
鶴岡市 木村慶子さん
秀逸 「足利の八百畳の藤揺るる」
鶴岡市 渡部道子さん
「白南風や塩錆浮きぬ宮の鈴」
東根市 結城トミ子さん
「虎舞の足で顔掻く日永かな」
鶴岡市 栗原愛子さん
◎神林久子先生選◎
特選 「風鈴の吊しどころを風に聞く」
戸田市 牧野知子さん
秀逸 「ふたりとはやさしき単位団扇風」
山形市 石澤安代さん
「初郭公身ぬちに水輪生まれけり」
米沢市 小島緑さん
「てふてふものぞく双子の乳母車」
鶴岡市 伊藤恵子さん