昨日の記事とは日にちが前後しますが、11月3日に、うちの近所の「カプリシアター」で、とても素敵な映画鑑賞をしました。
1924年のサイレント映画、ピーターパンです!
まずはトレイラーをご覧ください。
『ピーター・パン』は、1924年のアメリカ映画。ジェームス・マシュー・バリーの戯曲を原作としたサイレント映画である。2000年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。 日本では1925年に公開され、キネマ旬報の娯楽映画ベストテンの第3位に選ばれている。 ウィキペディア
これを劇場でみられるって素敵でしょう?
それもあの美しいアールデコ様式のカプリシアターでの上映なので、この映画にぴったり!
⭐️カプリシアターについてはこちらに書きました。
↓
カプリシアターはオーストラリアのシアターオルガンソサエティが所有し、ボランティアが運営しています。
シアターオルガンの奏者、David Baileyさんが映画にあわせて生演奏!
ステージ前までいって、オルガンの写真をとってきました。
奏者が演奏しながら床からせりあがってくるのが楽しい。
全体はこんなかんじで、両側の打楽器などが動くのがみえます。
上映時間は1時間45分で、いくら素敵でも、無声映画では途中で飽きないかしら、と少し心配だったけれど、前半と後半に分かれていて、休憩がはいるので、まったく問題なしでした。
休憩中のロビーもクラシックなインテリアだから、雰囲気満点だし
オルガン奏者さんも、これだけ長い間、集中して、画面の動きと合わせながら弾き続けるのは大変だったと思います。
ピーター役は女優のベティ・ブロンソンさん。
表情が豊かで、男の子の役だけどなんの違和感もなく、とても魅力的でした。
ウェンディ役のメアリー・ブライアンさんはいかにも昔のイラストからでてきたような雰囲気です。
ちょっと顔が大きいような気がしたけれど、それを言っては失礼ね(笑)
16歳の時に水着美人コンテストに応募して、優勝しなかったけれど、その時の審査員がこの映画でお母さん役と決まっていて、彼女の推薦でウェンディ役を仕留めたとか。
これは自分の影を無くしたピーターがウェンディに縫い付けてもらうシーン。
(ちょっと痛そう?!)
みんなで空を飛んだり、小さなティンカーベルとのシーンなどの特撮もすごい。
観客にピーターがスクリーンから直接声をかけるシーンもあって、当時の子供たちは喜んだでしょうね〜。
いかにも人間がはいっている感の犬さんも面白かった。
犬さん、大活躍をします。
人魚さんも壮観だよね〜。
海賊船で戦いのあと、星条旗があがったのだけはびっくりしました
ピーターパンはイギリス児童文学だから、、、でもアメリカ製作映画だから、旗、あげちゃったのね。
まぁ、のちにディズニー映画にもなっちゃいましたしね〜。
とにかく20年代の無声映画でこのクオリティ!ってすごいと思いました。
ですが、先日みた「バビロン」でも当時の映画界ってすごい大規模なことしていたし、昔は現代のようなテクノロジーがなかっただけで、映画作りに関しては決して原始的でも劣っているわけでもなく、素晴らしい作品が作られていたのだなぁ〜と認識をあらたにしました。
全編もYouTubeでみられます。