オンラインでの再鑑賞映画二作の記録です。
長くてすみません。
「ゴーストバスターズ」(1984)
ピーター(ビル・マーレイ)、レイモンド(ダン・エイクロイド)、イゴン(ハロルド・ライミス)は、ゴーストバスターズを名乗って幽霊退治業をスタートさせる。次々と幽霊を退治して注目を浴び有名になっていくゴーストバスターズ。一方、門の神ズールと鍵の神ビンツが人間の体を利用して融合を果たそうとしており、これが実現すると悪魔が世界を支配する危機的状況に陥ってしまうのだが……。
「オッペンハイマー」(2023)
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。 しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。(Filmarksより引用)
感想
2023年8月にアデレードの一番大きいスクリーンのある劇場で鑑賞をしています。
これは絶対大画面と良い音響で見たかったから。
すごく圧倒されたし、アカデミー賞を席巻するのも納得したし、その映像や演技は胸に迫ってくるものがあったけれど、とにかく難しかった!
その時のレビューはこちら。
英語音声のみでみているので理解不十分なのかもと、ネットフリックスで英語字幕付きで再鑑賞できるのを待っていました(こちらでは日本語吹き替えや日本語字幕の選択はありません)。
3時間と長尺なので、なかなか時間がとれませんでしたが、先日ようやく鑑賞。
なんと、字幕つけても難しかった!
三つの時間が交差して流れているのはわかるけれど、登場人物が多く、会話劇が中心となるので、背景がわからないと難しい。
これは自分で知る努力をする必要のある映画ですね。
そしてその価値は大いにある!
日本のYouTuberさんの解説サイトをいくつかみて、それぞれどういう人たちだったのか(ノーベル賞受賞者の多いこと!)、この聴聞会や公聴会で何が起こっていたのかとか、やっと理解しました。
この頃、ナチス・ドイツの核開発が時間の問題だと思われ、米政府の極秘の核開発が急を要していたこと。
原爆を爆発させれば連鎖反応で、大気が発火し、地球全体が破壊されるという可能性がゼロではないという状態で、「トリニティ実験」のボタンを押したこと。
そしてオッペンハイマーは水爆をはじめ核開発に反対し、核兵器の国際的な管理を呼びかけた。
「プロメテウスは神から火を盗んで人間に与え、そのために岩で鎖に繋がれ永遠の責苦を受けた」という引用の意味がわかりました。
核兵器を保有している国の数をあらためて確認して驚き、ロシアによるウクライナ侵攻で核兵器使用の脅威が現実としてあることを再認識すると、この映画の重みが理解できます。
なんという世界に私たちは生きているのか。
クリストファー・ノーラン監督、キリアン・マーフィーさん、素晴らしかった。
それからあの爆発や原子のイメージなどにCGが使われていないことも今回はじめて知って驚きました。
Making of 映像。すごいなぁ。
アカデミー賞を七冠した「オッペンハイマー」だけど、助演女優賞ノミネートのエミリー・ブラントさんは成らず。でも私はエミリーさんより、フローレンス・ピューさんがインパクトあったなぁ。彼女はいつみてもすごい。
それから私の個人的なツボ:
理論物理学とか実験物理学の学者さんって、シェルドン・クーパー(「ヤング・シェルドン」「ビッグバングセオリー」)の世界だぁ。
PEACE FOR ALL