コアラコロナに感染したら、免疫ができるのでしばらく再感染しないときいていました。それにオーストラリアでは感染から6ヶ月たたないと次のワクチン接種ができない決まりなので、勝手に半年は病気にならない気分でいました。

 

ところが水曜日に帰宅してからひどい倦怠感と喉の痛み。

木曜日には加えて鼻水と頭痛と涙目。夜には熱もでて絶不調で寝込むことに。

症状がコロナの時とはあきらかに違うので風邪だろうと思いましたが、念の為金曜の朝、抗原検査をしたら陰性でほっとしました。

 

考えてみたら職場に風邪で休んでいた人が何人かいたので、うつったんでしょう。

コロナの頃の衛生管理が今では緩んでしまって、換気、手洗いもおろそかになっているから、風邪ももどってきたんでしょうねぇ。

7月まで後遺症で苦しんでたのに、それからたったひと月で今度は風邪ひいちゃうなんてがっくりです。

 

私は昨夜はミュージカルに観に行く予定で、ちょっとお高い良い席をとって楽しみにしていたから心配したけど、熱がさがったのでなんとか観にいくことができました。

まだ本調子じゃないけれど、月曜には出勤したいです。油断は禁物ですね。

 

そのミュージカルのことも書きたいけれど、まずは先週の金曜日に映画館で見た、「バービー」の感想を忘れないうちに。

 

「バービー」2023

 

 

 

すべてが完璧で今日も明日も明後日も《夢》のような毎日が続くバービーランド!バービーとボーイフレンド?のケンが連日繰り広げるのはパーティー、ドライブ、サーフィン。しかし、ある日突然バービーの身体に異変が!原因を探るために人間世界へ行く2人。しかし、そこはバービーランドとはすべてが違う現実の世界、行く先々で大騒動を巻き起こすことにー?!彼女たちにとって完璧とは程遠い人間の世界で知った驚くべき〈世界の秘密〉とは?そして彼女が選んだ道とはー?予想を裏切る驚きの展開と、明日を明るく変える魔法のようなメッセージが待っている。(Filmarks映画より引用)

 

 

 

感想

 

とにかく想像したのと違った!

そしてと〜っても面白かった!

なんだかずっとくすくす笑ってた感じ。

 

一緒に行った小学五年生女子は退屈しちゃって、映画が終わったらすぐ席を立ちたがった。これ、子供向けじゃないものね。小学生にはわからないです。

そこは注意点。

 

その子の母は混乱した、といってた。つまり大人にとっても子供にとっても予想を裏切る映画だと思います。

 

その良し悪しは鑑賞者が何を期待していたかによるけれど、私はさすがグレタ・ガーウィグ作品!と思って、彼女の構築した、楽しくも、決して一筋縄ではいかないメッセージ性のある物語を、100%、楽しみました。

 

もともとは、予告映像で「2001年宇宙の旅」のパロディっぽく、子供たちがお人形を叩き壊しているのをみて、あぁ、これはフェミニスト映画なんだろうと思ったけど、そういうことよりも、バービーのピンクの世界とバービーの生まれ変わりのようなマーゴット・ロビーの魅力に魅かれて見に行ったクチ。

 

バービーは持ったことなかったけど、りかちゃんが好きだったし、りかちゃん電話にかけたこともあるし、たしかりかちゃん友の会にも入っていたと思う。

でも最後まで実家に残っていたのはりかちゃんではなくて、金髪のバービーっぽいお人形でした。とにかくテディベアよりも、ファッション人形が好きでした。

好きな色を聞かれると今でもピンクと答えるし。

いつも着る服はモード系のモノトーンなんですけど(パーソナルカラー冬だし)、ピンクのガーリーな世界には今でもワクワクします♪

(なので、当日は淡いピンクのトレンチコートを来て映画を見に行った!)

 

ところがこれはそんな単純なガールパワーの話ではなかったのですよね〜。

女の子を応援するための完璧なバービーの世界におけるケンたちの立場。

そしてそこからおきる展開は、現代の偏ったフェミニズムやポリコレをも痛烈に全方向から風刺する作品で、それを金髪白人女性であるグレタとマーゴットが作ったというところにも大きな意味があると思いました。

 

例えばハリウッドから遠く離れた日本人がみても、アカデミー賞の異常さが痛々しいのに、渦中にいても何も言えない人たちはどんな気持ちでいることか。

それをはっきり描かずに、わかる人にはわかるようなメッセージをいれているところがこの映画の面白いところであり、人を混乱させるところだと思います。

 

でもわからなくても、ただ楽しんじゃってもいいのですよ。

あぁ〜好きだなぁ、この映画。もう一度みたい!

 

というわけで四つ星進呈です。

 

ちなみにネタバレありの解説はこのお二人の動画が気に入って、チャンネル登録しました!さすがの洞察力!いろいろ同感しました。

 

あっきーの映画レビュー

 

最新映画鑑賞レビュー 茶一郎

 

こちらのアメブロのレビューにも共感します!

 

MOJIの映画レビュー

 

PS

「2001年宇宙の旅」ばかりではなく、「マトリックス」とか、いろんな映画のオマージュがあり、映画好きには楽しいです。

マテル社のオフィスはなんとあのジャック・タチの「プレイタイム」を意識していたとは!

懐かしくなって自分のレビューをヤフー映画にさがしたら、なんともうヤフー映画ってないのですね!

レビューを検索することで、やっと昔の自分の投稿を発見したので、過去のブログ記事に貼り付けておきました。あ〜びっくりした。

アメブロさんも、どうか急になくならないでくださいね。

 

過去記事

こわれた大観覧車とジャック・タチ「プレイタイム」(1967)