嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(46) | 詩はどこにあるか

詩はどこにあるか

詩の感想・批評や映画の感想、美術の感想、政治問題などを思いつくままに書いています。

* (雨の日も晴れた日も)

話ならばつづく言葉もあろう
あり得ないことだって
あるように話される

 「言葉」がテーマである。
 ことばは「あり得ないことだって/あるように」表現できる。しかし、ほんとうか。「あること(あったこと)」なのに「あり得ない」と批判されることもある。
 ことばは「事実」とは関係がないのだ。「認識」と関係しているだけなのだ。
 「雨の日」「晴れの日」と反対のものが、あたかも同じ条件として書かれてしまうのも、それが「認識」だからだろう。





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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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