嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(28)* (昨日とは)一歩ごとに消えていった一日だ このとき嵯峨はどこへ向かって歩いていたのか。 「消える」は、歩いていく「前」が消えるのか、歩いてきた「後」が消えるのか。 それとも「前」も「後」も消えて、歩くという運動だけがあるのか。