マイクロソフト製品への苦情である。私は「win95」時代にたいへん苦労した。今回も同じ苦労をしている。IEバージョンによるパソコンの不具合である。
パソコンを立ち上げるとIE8のダウンロードを勧められる。その勧めにしたがってダウンロードしたところ、たいへんな不具合が生じた。
私はワープロは富士通のオアシスをつかっている。キーボードは親指シフトである。
既存の文書を開こうとしたらエラーメッセージが出る。
「プロシャージャエントリーポイント??V@YAXPAX@ZダイナミックライブラリーMSVCRT.dllがみつかりませんでした。」
そして、そのエラーメッセージをつげるウインドウが「OK」ボタンを押しても、右上の×印を押しても閉じない。そればかりかパソコンが終了できなくなる。「コントロール」「オルト」「ディレート」キーを押してもだめである。コンセントを抜くしかない。
ネットで不具合情報を集めようにも、キーボードが正確に反応しない。URLすら打ち込めない。
家にある別のパソコンで、家人に、ネットで詳報を集めてもらった。やはり不具合を体験した人がいるらしい。IE8を削除すると、なんとかなるらしい。
しかし、これは、ほんとうに「なんとか」である。
私の場合、なんとか過去の文書(オアシス文書)を開けるところまできた。(まだ、印刷は試していない。)しかし、文字が打ち込めない。追加の書き込みはできない。アルファベットも日本語もキーボードと違った文字が出てくる。
いまは、あれこれキーボードを動かして、なんとか書けるところまできたが、あした書けるかどうかはわからない。だから、書ける内に「警告」を書いておく。
IE8はダウンロードするな
IE8にかぎらず、マイクロソフト製品はダウンロードするな、と私はいいたい。
「win95」時代の、とんでもない体験を書いておく。
IEの新バージョンをダウンロードした。そのときも、不具合が生じた。なにをしても、このなにをしても、というのは本当になにをしてもなのだ。すぐに「IEのページ違反」というメッセージが出てく、何もできなくなる。文章を書いていても、ゲームをしても、ネットを閲覧してもである。パソコンを立ち上げ、ソフトを立ち上げた瞬間に、そのメッセージが出る。(当時、私は富士通のパソコン、ワープロはオアシス、キーボードは親指シフトをつかっていた。)
困り果てて、富士通に問い合わせた。「わからない」
マイクロソフト(東京)に問い合わせた。そのとき応対したのは「松下」と名乗る人物だった。
松下「そのIEはこうにゅうしたものですか?」
私「マイクロソフトのサイトからダウンロードしたものです」
松下「マイクロソフトから直接購入した顧客以外の質問、苦情には対応しないことになっています」
私「IEを直接購入するというのはメーカー以外にないのではないのか。私のパソコンにはIEは最初から組み込まれていた。そして、つかっているとバージョンアップしてつかうよう、メッセージがとどいたのでダウンロードしただけ。街の家電店にもネットスケープはCDで売っているが、IEは売っていない。直接購入しろというなら購入するけれど、どこで購入できるのか」
松下「しかたありません。特別に、極秘情報を教えます。ニフティーのサイトで質問してください。私はマイクロソフトの社員なので、ここではこたえられないけれど、ニフティーのサイトでこたえています」
な、なんなんだ、この答えは。
この「松下」とな名乗ったマイクロソフトの社員は、IEの新バージョンが不具合を起こすことを知っている。それだけではなく、その解決方法も知っていて、マイクロソフトの社員であることを隠してニフティーで情報を提供している。マイクロソフトの社員としては情報提供をできないが、匿名でなら、情報を提供できる、というのである。
この段階で、私は、ぶちきれてしまった。こんな詐欺をマイクロソフトはやっているのか。
しかし、私は、ワープロがつかえないと(パソコンがつかえないと)いろいろ困るので、ニフティーのサイトへ行ってみた。
そこには、いろいろな情報が書いてある。もう、忘れてしまったが、ほんとうにいくつもいくつも対処方法が書いてある。そのいくつかを試してみた。けれど、どれもうまくいかない。改善しない。
もう一度、富士通に電話してみた。
富士通「パソコンをフォーマットしなおすしかないでしょうね」
ということで、私は、パソコンをフォーマットしなおした。フロッピー(なつかしい)に保存してなかったものは、すべて消えてしまった。詩も、批評も。
今と違ってUSBもない時代。周辺機器の接続やソフトのインストールに半日かかった。
この経緯は、当時あった(いまもあるかもしれない)「パソコンおやじ倶楽部」(だったかな?)のパソコンで困ったことというテーマでの体験に応募して、「1位」に選ばれた。「1位」はひとりではなく10人ほどいたので、商品に「吟醸酒」をもらった。
マイクロソフトは、たしかに「(ダウンロードしたことによる)損害などに対していっさい責任を負いません」という文章を出している。しかし、それは新バージョンをダウンロードして、障害が起きて、どうすればいいのだろうと探し回ったときにみつかるものにすぎない。
「更新情報があります」のメッセージを送りつけておいて、ダウンロードして障害が起きると「知りません」というのはひどすぎる。「これこれの機種、これこれのソフトとの互換性を確認済みです。これこれの機種、これこれのソフトをつかっている人のみ安全につかえます」くらいのことを先に言うべきだろう。
もう一度、書いておく。
IE8はダウンロードするな
さらに、ほんとうは、こういいたい。
マイクロソフトの商品は買うな、つかうな。
私は一度もつかいたいと思ったことがない。それなのに、なぜつかっている。親指シフトのキーボードが大好きだからだ。アルファベット入力もするけれど(会社では親指シフトキーボードがないから)、文字を書くのに時間が倍かかってしまう。(私は、アルファベットも親指シフトもブラインドでつかえる。)キーボードを叩く回数が2倍違う。いまは、どうかしらないが、以前はマックは親指シフトに対応していなかった。