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実名小説『DAZZLING』 第62話『PRISON』

『…ケビンさん…今…オリビアは今…どこにいるんですか?』
マコトは溢れ出る涙を右手の甲で拭うとケビンに問いかけた。
『…わからない…俺にもわからないんだ…』
ケビンの言葉にマコトは落胆の表情を見せた。
『…3年前奴らは突然ここに現れた…
そして店をメチャクチャにしていったんだ…
奴らはある物を探していたようだ…』
『…ある物って…』
マコトの問いかけにケビンは小さく頷くと話を続けた。
『…マイクロフィルムだ…』
『…マイクロフィルム?』
『…そうだ…ラック…オリビアの実の兄の事は知っているか?』
ケビンの突然の問いかけにマコトは首を横に振った。
『…いいえ…オリビアに…
オリビアにはお兄さんがいたんですか…
はじめて知りました…』
『…そうなんだ…彼女には兄がいたんだ…
ただ…もうオリビアとも何十年も会ってなかった…』
『…何故…何故なんですか…
お兄さんがいたんなら、グループホームにいなくても一緒に暮らせたんじゃないんですか?』
マコトの言葉にケビンはため息をついた。
『…暮らせる状態ならな…』
『…暮らせない状態って…どういう事なんですか…』
『…檻の中…じゃ無理だろう…』
ケビンの言葉にマコトは唖然とした。

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『…ふ…服役中って事ですか…』
『…そうだ…今でもな…』
ケビンは目の前のグラスに注がれたバーボンを一気に飲み干すと話を続けた。
『…オリビアの兄貴はスペインでは有名なマフィア組織にいた…
だが…いくらマフィアだからって自分の妹は可愛かったんだろう…
妹に危険が及ぶことを恐れ、表向きは妹の存在は伏せていたようだ…
だがある事件が起こった時、幹部だったオリビアの兄貴は警察につかまった。
その後全ての秘密を持ったまま兄貴は塀の中だ…
やつらがどうオリビアの存在を嗅ぎ付けてきたのかは分からない…
ただ言えることはその事件の時、オリビアの兄貴は敵対するチャイニーズ・マフィアの弱みを何か握ったってことだ…
奴らが捜しているマイクロフィルムにそのカギが隠されているんだろう…』
『…そのせいで…そのせいでオリビアは…』
マコトの目の前に置かれたバーボングラスの中の氷が、やりきれない全ての思いを映し出しているかのように濡れていた…。

12月のSHOCK-ONライヴスケジュール(´ー`)y

今年も残るところ1ヶ月となりました!
いや~ホントに一年が過ぎるのは早いですね(´-ω-`)
12月のSHOCK-ONではまだまだ忘年会やパーティーを受け付中ですよ!
残りわずかなのでご予約はお早めに!
SHOCK-ONでのパーティ貸切ではステージや機材が無料で使えますので
バンド演奏したりダンスを踊ったりDJパーティーもできちゃいます♪
コース料理やビュッフェ、の飲み放題コースも充実しております!
会社やお友達との忘年会に是非ご利用ください!


12月のSHOCK-ONライヴスケジュール

12月01日(jazz&R&B)
「MICHIKA bar vol.13」
Start 19:00 & 20:30
Charge ¥2,500


12月02日(アコースティックJ-POP)
「ローフレ フェスティバル "ヴォーカル・メッセージ vol.4"」
Start 19:00
Charge ¥2,500


12月03日(コーラスユニット)
Psalm LIVE ~泣きたい時、聴きたい歌~
Start 19:30 & 21:00
Charge ¥3,000


12月04日(jazz&R&B)
The Mika Band~音楽浪漫飛行~Vol.4
Start 19:00 & 20:30
Charge ¥2,500


12月07日(元ツイストふとがね金太 バンド)
ふとがね金太 KING CHANG ASIAN LIVE 2012 With Rosemary in KAWAGUTI
Start 19:30 & 21:00
Charge ¥3,500


12月09日(アコースティック)
久楽 陸の都市伝説&アコースティックライブ」
Start 19:00
Charge ¥2,500


12月10日(アコースティック)
コタニキンヤ&平井武士[じぇっとバー ワンマン in 埼玉 其の弐]
Start 19:30 & 21:00
Charge ¥5,000 予約¥4500


12月12日(80s~90sオールディーズ)
ヴィンテージ・ビートバンド「ニキータ」
Start 19:30 & 20:40 & 21:50
Charge ¥2,500


12月14日(ラグタイム・jazz)
織田陽子 Marimba Live[木琴日和 Vol.4]
公演日 2012年12月14日
Start 19:30 & 21:00
Charge ¥2,500


12月18日(アコースティック)
コウダリョウイチ&黒岩典英 DUO Xmas Special LIVE
Start 19:45 & 21:00
Charge ¥2,800 予約2500


12月19日(アコースティック)
世良太一(from.JAY’SGARDEN)×佐藤めぐみ(from.JULEPS)「Christmasスペシャルライブ」
Start 19:30
Charge ¥3,000 予約¥2500


12月20日(ビートルズトリビュートBAND)
RICKY&THE MICHELLE ~Beatles-Night~
Start 20:00 & 21:30
Charge ¥3,000


12月23日(R&B)
Mr.kazzSOUL&Mr.タックンジョー X'masDinnerShow
Start 19:00
Charge ¥12,000
(フレンチフルコース付き)  □ペア予約2名様で 17000円(お一人様3500円割引)


12月24日(70s~80sオールディーズ)
「グレイハウンズのXmas Special LIVE 2012」~とっても楽しい50~60s’オールディース~
Start 19:30 & 20:30 & 21:30 & 22:30
Charge ¥3,000


12月25日(JPOP)
2公演『 双子伝説外伝~川口編Vol.3 』&『 ON/OFFサンタを追いかけろ2 』
Start 14:00 & 18:00
Charge 昼の部¥4000(+1フード・1ドリンクオーダー) 夜の部¥9.800 (LIVE・ブッフェ料理 アルコール含むフリードリンク付き/消費税込)


12月27日(QueenトリビュートBAND)
QUEENESS(クイーンネス)究極のQueenトリビュートバンド
Start 19:30
Charge ¥4,000 予約3500


12月28日(フュージョン)
米川英之LIVE「HYbrid」
Start 19:30
Charge ¥4,300 予約3800


12月30日(SOUL&jazz)
年忘れJAM SESSION
Start 19:00
Charge セッションチャージ¥1000+オーダー リスナー(見学)¥500+オーダー

実名小説『DAZZLING』 第61話『後悔』

『…ケビンさん…詳しく…詳しく聞かせてください…』
マコトの問いかけにケビンは頷くと、ロックグラスにバーボンを注ぎながら話始めた。
『…ラック…
俺があのグループホームを離れたのはお前と同じ18歳の時だった。
お前はまだ養子にもらわれていく前だったから、あまり詳しくは覚えてはいないだろう…
俺はその後一人で生きていくために軍隊への入隊を志願した…

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そして入隊…その5年後…
ここ横須賀への配属を命じられたんだ…
しかしその後訓練中に事故にあってしまい…
除隊せざるをえなくなってしまった…
今からもう15年も前の話だ…
一時期俺はそのことでかなり荒んだ状況だった…
そんな時オリビアと再会したんだ…
あの頃オリビアはもう30歳を超えた頃だったと思う…
輸入雑貨の会社でバイヤーをやっていた…
その関係でここ横須賀に買い付けの仕事で来ていたんだ…
あるレストランで彼女を見た時…
俺はすぐそれがオリビアだとわかった…
嬉しかった…
故郷を遠く離れたここ日本で…
こんな偶然ってあるか?…
俺には彼女が天使に見えた…
ずっと一人だった彼女にとってもそれは同じだったのかもしれない…
俺達は程なく一緒に暮らし始めた…
そして少しばかり残っていた退職金と、その後に必死に二人で貯めた貯金を元手に店を始めたんだ…』
『…それが…
それが…10年前…
オリビアの手紙に書いてあった雑貨屋なんですね…』
マコトの言葉にケビンは頷くと笑顔を見せた。
『…オリビアは…
オリビアはずっとお前の事を気にかけていたんだぞ…
お前が日本で上手くやっていけてるのか…
いじめられてはいないかと…
俺はいつも奴はもう立派な大人だ…
心配はいらないって言ってたけど…
彼女にとってお前はいつまでたっても幼い弟のままだったんだと思う…
だから…
だからお前からの連絡をずっと待っていたよ…
風の便りでお前が日本国籍を取った事…
飲食業で少しは成功していること…
彼女は全て知っていた…
お前…雑誌に載った事があったろう…
彼女はあれ10冊も買って近所に配ってたよ…
自慢の弟だって言って…』
マコトはケビンの話を聞きながら涙が止まらなかった…
自分をこれほどまでに想ってくれる人がいたこと…
そしてその人に対してずっと不義理をしていた自分…
色々な気持ちが交錯するようかのようにマコトの心を締め付けていた…。

実名小説『DAZZLING』 第60話『疑問』

『…ラック…本当に…元気そうで…よかった…』
ケビンは久しぶりに会う逞しくなったラックを涙を流しながら抱きしめ続けた。
『…ケビンさん…本当に…お会いできて…う…嬉しいです…』
マコトの脳裏に小さい頃の記憶が少しずつ鮮明に蘇ってきていた。
『…そうだ…ラック…お茶も出さないで…すまん…座ってくれ…』
ケビンはそう告げるとカウンターの中へと移動した。
『…そうか…もう子供じゃなかったな…こっち…どうだ…祝杯といかないか?』
ケビンはバーボンのボトルを掲げるとマコトに微笑んだ。

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『…ありがとうございます…ただ…その前に…いくつか聞きたい事が…』
マコトの真剣な眼差しにケビンはそっと頷いた。
『…オリビア…の…事…だな…』
『…はい…』
『…オリビアはもうここにはいない…』
ふと呟いたケビンの言葉にマコトは言い知れぬ不安を感じた。
『…確か…確かオリビアはここで雑貨屋をやっていると…
10年前にもらった手紙にはそう書いてありました…』
『…確かに…3年前までは…
ここはオリビアの雑貨屋だった…奴らが現れるまでは…』
『…奴ら?…』
ケビンの口から出たその言葉にマコトは過敏に反応した。
『…そうだ奴らがすべて壊していってしまった…』
『…奴ら…奴らって誰なんですか?』
マコトの問いかけにケビンは怒りを込めた口調で吐き捨てるように答えた。
『…チャイニーズ・マフィアだ…』
マコトはあまりの驚きに言葉を失った。
『…奴らが何もかも俺達から奪ってったんだ…
全く覚えのない事を理由に…オリビアは…
オリビアは自分の兄貴の犠牲になったんだ…』
ケビンの目は真っ赤に染まり、窓から差し込む夕焼けの赤と同化していた…。

実名小説『DAZZLING』 第59話『ケビン』

『…ゴールデン・ゲート…』
かつてレイが作った曲のタイトル…
そしてその印象的な歌詞は、今でもマコトの心から離れない程に鮮明にマコトの脳裏に焼き付いていた。
『…なぜ…なぜ…オリビアの店が…ゴールデン・ゲート…』
マコトはそう呟くとその店の扉をゆっくりと開けた。
中には8席程度のカウンターがあり、その周りには4人掛けのテーブルが3卓程の小さなバーがそこにはあった。

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マコトは誰もいないそのバーに入ると声をかけた。
『…ごめんください…誰か…誰かいませんか…』
程なく店の奥から年の頃60代半ばと思われる初老の男が現れた。
『…はい…何か用ですか…
申し訳ないが…店は5時からなんだが…』
『…すいません…ちょっと人を探してまして…
オリビア…オリビア・ウエルズ…
という人を探しています…
こちらにいるとお聞きしまして…』
マコトの言葉に男は何かを思い出したように答えた。
『…君は…君は…
もしかして…ラックか…ラックじゃないか?』
『…は…はい…そうです…
僕の事をご存じなんですか…』
マコトは男の突然の問いかけに動揺した。
『そうか…やはりあのラックか…
私を…私の事を覚えていないか…』
マコトはじっとその男を見つめたが、どうしても心当たりがなかった。
『そうか…無理もない…
あの頃君はまだ…小さかった…』
マコトはその言葉にふとある人物を思い出した…
しかし名前が出てこない。
だがその人物はマコトにとってとても懐かしく、優しさに満ちた思い出の人に思えた。
『…僕の小さい頃…
あなたはもしかしてオクラホマのグループホームを知ってるんですか?』
マコトの言葉に男は笑顔になった。
『…ああ…知ってるに決まってるだろう…
私はあそこの出身だ…』
その瞬間、マコトの中で何かが弾けたように男の顔が40年近くの歳月を超えて蘇ってきた。
『…ケ…ケビンさん…』
マコトの言葉に男は小躍りするとカウンターをくぐりマコトを抱きしめた。
『…そうだ…ラック…ケビン…ケビンだよ…
本当に元気そうで…元気そうで…』
ケビンは突然の再会に我を忘れ何度も何度もマコトを抱きしめた。
マコトは懐かしさと嬉しさで胸がはち切れそうになっていた…。