散歩の途中、、、

 
 
次男が声を上げる。
 
 
「ダダ!見て、見て」
 
 
そう言われて見てみると、、
 
 
 
 
 
黒い羽。
 
 
 
条件反射のように、
 
 
 
「お!!アラシクロバネじゃない?」
 
 
 
と答える僕と長男。
 
 
 
 
 
 
その羽をとりあげ、 
 

 

 
 
まじまじと見つめる次男。 
 
 
「ダダ携帯みせて?」
 
 
と、何度も僕のスマホの画面にうつしたアラシクロバネの画像と見比べてる。 
 
 
「もってかえりたい!」
 
 
こびと好きの次男の当然のようなその言葉に、
 
 
 
「どうかな、、アラシクロバネの羽なら持って帰れるけど、、」
 
 
「カラスの羽ならもってかえれないよ?どっちかな、、」
 
 
 
うやむやな返答をする僕と長男。
 
 
 
実は、
 
これがカラスの羽なら、
 
我が家では流石に衛生上、持って帰れないと、子供達には以前伝えていた。
 
 
でも、どうにかして家に持って帰りたい次男。
 
 
事情を知ってる長男も、
 
 
できるなら、アラシクロバネの羽と言ってあげたいけど、、カラスの羽だから、、、
 
 
どうしたものか、、という困った表情を僕に向ける。
 
 
あっ!
 
 
いいことを思いついた僕。
 
 
「ねえ、ねえ、もしこれが本物のアラシクロバネの羽だとしたら、持って帰っちゃダメだよね?
 
だって、アラシクロバネって不吉なこびとなんでしょ?」
 
 
と言うと、
それに合わせてとっさに長男が、
 
 
「そうだよ、持って帰ったら嫌なことが起きるかもよ」
 
 
と言う。
 
 
 
すると、
今まで、どうしても持ち帰りたいという頑なな次男の表情が変わった。
 
 
 
「そうだよね、アラシクロバネは、悪いこびとだもんね」
 
 
 
次男はそういうと、ゆっくりその黒い羽を元あった場所に戻した。
 
 
 
はっ、、良かった。
 
 
 
無事、彼の夢を壊さず、黒い羽を諦めさすことができた。
 
 
 
そのあと、長男と渾身のハイタッチをしたところは、
 
 
もちろん、次男には見られていない^_^
 
 
 
 
 
読んでくれてありがとう。
 
 
今日も一日張り切っていきましょう!
 
 
ではまたっ。
 
 
 
★次男とこびとのエピソードはこちもどうぞ★

 

 

 

 

 

 

 
 

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