東京の整体学校 本音の辛口評価:整体学校の身売りした、買収された整体学校の口コミ情報 | 現役整体師セラピストが本音で語る「整体・リラクゼーション業界」について

現役整体師セラピストが本音で語る「整体・リラクゼーション業界」について

これから整体師、セラピストを目指す人の参考になりそうな情報を載せていきます

主に、
「就職先として見たサロン」の情報や
「技術と知識を学ぶ場としての整体学校」の情報を
載せていきます

(一年前に書いた記事を誤って削除してしまったようなので、再掲載します)

 

数年前まで整体学校の職員だったという方に会い、
興味深いお話を聞けましたので、一部紹介させてください。

 

それは、

東京の整体学校・整体スクールの
ここ数年での身売り、買収の情報

です。
 

そのお話を聞いて、

今回挙げるそれぞれの整体学校にたいして、

なんとなく感じていた違和感
というか、

なんか、この整体学校の印象が前までとだいぶ変わったなぁ
と感じていたことの理由が分かった気がします。

今回は、ネットで検索して上位に挙がってくる整体学校で
規模も大きいと思えるところだけです。

 

というか、

「数年前まで整体学校の職員だった人」(Kさんとします)は、
整体学校在職中に、
競合であるほかの整体学校のお話や評判を収集されていらしたそうですが、

個人でやっているような小さい整体学校や、整体教室とかのことは気にしていなかったそうなので、
Kさんから聞けるお話は、ある程度規模の大きい整体学校だけになるのは当然なんでしょう。

 

また、
Kさんは、

一か月や1DAYとかで修了できるような
「短期間で資格を取れることを謳う整体学校」
のことも、あまりご存じないそうなので、
通学期間の短いところも除外しました。

私も正直、「短期間で資格が取れるよ」って喧伝する整体学校にたいしては、
「資格があるだけでは、実際の施術の現場では、使えない、評価されない」と思っているので、
そういうところ情報はとくにいらないと思っています。

なので、今回のお話は、
・「東京の整体学校さん」で、
・「10年近く続いていて」、
・「複数の施術が学べて」、
・「半年以上、しっかり通う系の学校」で、
・「ここ数年で身売りされたり、買収されたりしたところ」

の情報です。

私も名前を聞いたこともある、
いわゆる業界大手の整体学校ばかりでした。

Kさんの解説も加えてご紹介します。

さて、その整体学校とは、

YMCメディカルトレーナーズスクール
東京リエイチ整体アカデミー
(旧ウィルワン整体アカデミー)
東京療術学院
の三つです。

さっそく、それぞれの身売り情報にいきましょう。

 

YMCメディカルトレーナーズスクール

2015年の6月に、国内ファンドのポラリス・キャピタル・グループに買収されたそうです。
[ ▼参考URL▼ ]

https://www.polaris-cg.com/funds/fund3.html
https://bit.ly/39ZqvAT

 

(以下、2024/10/1追記)
YMCメディカルトレーナーズスクールさんにおいては、
上記2015年の売却以降、2022年に再度別のファンド会社への売却と、
新しい方が外部より代表に就任、2024年に再度の代表変更を経て、
2024年の9月に、全校閉鎖との動きがありました。
そちらについても、以下の別記事にまとめました。
良ければこちらもご参照ください。

Kさんのお話

YMCメディカルトレーナーズスクールは、
株式会社ビジョナリー・ライズという会社が運営していました。

この会社は、整体サロンのカラダファクトリーを運営する
株式会社ファクトリージャパングループの子会社にあたります。

株式会社ビジョナリー・ライズごと、
親会社にあたる株式会社ファクトリージャパングループが買収されました。

要は、整体サロン事業と、整体スクール事業の両方が買収されました。

ポラリス・キャピタル・グループは、
投資家から集めた資金をもとに企業を買収し、
経営を掌握、改善し、企業価値を高めて企業を売却して、利益をあげる
いわゆる投資ファンド会社です。

現在のYMCメディカルトレーナーズスクールは、
創業時のメンバー3人のうちの一人の女性だけが残り、
代表取締役社長を務めています。

親会社の株式会社ファクトリージャパングループの代表も同じ人が務め、
そのうえに代表取締役会長が就いているのですが、
その会長は、同じファンド会社に買収されたエステ会社にいた方です。

おそらく、ファンド会社からすると、
カラダファクトリーのサロン事業に価値を置いて買収したのだと思います。
YMCメディカルトレーナーズスクールのスクール事業はあくまで、
取得したかったサロン事業に付随して買ったのだと思います。

ファンド会社のホームページに掲載されている投資実績のページを見ても、
YMCメディカルトレーナーズスクールにはまったく触れられず、
サロン事業のことだけに言及しているので、
買い手側の意向ではなく、売り手側の条件としてスクール事業も一緒に
買い取ることになったかもしれないです。

売る側も不採算事業だけ手元にあっても困りますもんね。

 

売却先がファンド会社であるため、
この先、予想される展望として、
これから成長させたいサロン事業を残し、
足かせになり得るスクール事業については、
再度の売却や事業閉鎖などの判断も
シビアにされることも考えられます。

(2024/10/1追記:実際に2024年11月末にてスクールは全校閉鎖となりました)

後述するウィルワン整体アカデミーさんでも言えることですが、
スクール事業と、ほかの事業の両立は、創業者だからできたことであって、
売却後は、それらの相乗効果を継続的に上げていくことは難しいケースが多いと思います。

また、整体学校に関わっていた人の感じるところとしては、
スクールの経営者が変わるというのは、
そこで学ぶ生徒さんにとって、とても大きな変化だと思っています。

スクール運営においては、
「こういう人に育てたい」という運営者の想いも強く反映されるのですが、
会社が企業価値を高める(利益をあげる)ことを優先し過ぎると、
「生徒さんの学ぶ環境をよりどう整えるか」
「生徒さんにどんなサポートをしていくか」
と生徒さんのメリットについて考えるより、
「どうしたら利益があがるか」
と会社のメリットが多くなる方に力を入れていくようになるでしょう。

整体師、セラピストになりたい人の選択肢としては、残念になっていくでしょうね。

実際、もともとは整体を学べる学校であったのが、
今は、ヨガやベビーマッサージなど、女性のウケが良い、
要は売り出しやすいものを中心に講座を組んでいる印象です。

 

 

お話を聞いた感想-

そうなんですね。
私の中では、以前のYMCメディカルトレーナーズスクールさんは、
カラダファクトリーの養成機関然としている印象でした。

昔は、
「YMCさんを卒業したら、カラダファクトリーに勤めることを誘われる」
と聞いていました。

ただ、いつからかYMCさんとカラダファクトリーさんの
相互協力関係も崩れて、
「カラダファクトリーさんに魅力を感じない」(スクール生徒さん側)、
「YMCの生徒さんより、他の学校やスポーツトレーナーの学校の生徒さんに来て欲しい」(サロン採用担当側)
って、サロンとスクールの関係性がお互いに相思相愛じゃなくなっているって聞いてました。

買収されたのは、さらにその後なんですね。
会社が変わった話しは聞いてましたが、買収された時期(2015/6)は、
カラダファクトリーさんのCMに佐々木希さんが起用された頃でしょうか。

それに、施術の現場の整体師、セラピストからすると、
今はもう整体スクールではなく、完全にヨガスクールという印象が強いですね。
ホームページを見ても、なにに力を入れているのかが、すごく伝わってきます。
Kさんのお話を聞いて、なんとく「YMCさん、前と変わったなぁ」と感じていたことに、
時系列の解説がついて、理由もわかって、スッキリしました。

 

 

 

東京リエイチ整体アカデミー(旧ウィルワン整体アカデミー)

2017年の11月に、株式会社エス・エム・エスに買収されて、
その後、2020年の2月に、東邦マッサージグループにさらに売却されました。
[ ▼参考URL▼ ]

https://www.bm-sms.co.jp/company/history/
https://www.toho-massage.com/company/

Kさんのお話

ウィルワン整体アカデミーは、
柔整師や鍼灸按摩マッサージ師の職業紹介事業をおこなう

株式会社ウィルワンを母体とし、
それに付随してスクール事業を運営していました。

始まりは、スクール事業が先だったかもしれません。
すみません、職業紹介事業とスクール事業のどちらが先か、
私も不明です。

株式会社エス・エム・エスに買収される前後で、
ウィルワンの講師を辞められた方に会ったのですが、
そのころのスクール事業は赤字近くてご苦労されていたと聞きました。

買った側の株式会社エス・エム・エスは、
以前より介護業界や医療業界の求人サイトも運営しているので、
恐らくエス・エム・エスさん側は、
ウィルワンの接骨院や鍼灸院業界の求人サイト事業が欲しくて買収に踏み切ったのでしょう。

「買い手側が欲しがったのは、スクール事業じゃない方」

という点は、
買い手がファンド会社とIT系事業会社と違いがあっても、

YMCメディカルトレーナーズスクールさんのケースと似てますね。

実際に、買収のその後の2年とちょっとで、職業紹介事業は残して、
ウィルワン整体アカデミー(スクール事業)だけを

売却しているので、買い手側としては、
そういう(欲しいのはスクール事業じゃない方という)思惑だった可能性は高いと思います。

買い手側の株式会社エス・エム・エスにとっては、
スクール事業に企業価値を高く感じていなかったこと以外に、
もともと会社の事業内容にスクール事業が無く、
スクール運営のノウハウがないことも、
スクール事業だけ売却することにつながった理由のでしょう。

講師陣の移り変わりが激しいように見受けられるウィルワン整体アカデミーですが、
一時、講師の中に柔整師の方が多く見られたのも、関連があるのかと思います。

いちマッサージ院運営会社に経営が移ったことで、
今後どう変わっていくかが気になるところです。

あらたにウィルワン整体アカデミーを取得した東邦マッサージグループは、
8店舗ほどのサロンを運営している会社さんになります。

代表の方は、サロンの受付、総務、経理を担当されてのち、
代表に就任された方で、施術の経験はないそうです。

職業紹介事業との連携は、ある程度残るでしょうし、
株式会社エス・エム・エスは介護系のスクール検索サイトも持っているので、
生徒さんを集めることには有利な手段は若干残るのでしょう。

ただ、
・スクール事業が赤字に近い運営だったとしたら、
 経営母体規模が縮小した状態でスクール事業の運営費が賄えるのか
・「特定のサロングループの育成機関」となってしまわないか
・按摩マッサージ指圧師中心のスクールに偏らないか
などが懸念されます。

 

東邦マッサージグループにも内部スタッフ用の育成機関はあって、
一部講師の方がウィルワン整体アカデミーの講師にもお名前を連ねられたようで、
このようなもともともの育成機関との連携が、
通われる生徒さんにとって、どういう影響になっていくのかが今後の見どころのひとつでしょうか。

ただ、東邦マッサージグループに一般向けのスクール運営のノウハウがなければ、
徐々にスクール事業の赤字が、マッサージ院運営事業の収益を食いつぶしていくのではないかと予想されます。

また、東邦マッサージグループが基本、あん摩マッサージ指圧師のみ採用しているようなので、
ウィルワン整体アカデミーを取得したことに、採用ルート確保という目的を課しているなら、
多少なりともスクールの方向性や卒業生への就職あっせん先にも影響が出ていくでしょう。

その点が、整体師、セラピストを目指す方にとって、
通う整体学校の候補から、選択肢として外れていくことも予想されます。

[ ▼参考URL▼ ]

https://search.knowledgecommunication.jp/
kuchikomi/s4043/


(2021/4/8追記)
直近では、ついに、創業母体だった株式会社ウィルワンの名前も、
職業紹介事業の親会社株式会社エス・エム・エスに吸収されて無くなるようです。
[ ▼参考URL▼ ]

https://www.bm-sms.co.jp/info_20201001/

そのためか、スクール名も、ウィルワン整体アカデミーから、

リエイチ整体アカデミーへと、
さらにその後、東京リエイチ整体アカデミーと変わられたようです。
「ウィルワン」という名前が、紹介事業からも、スクール事業からもなくなり、

これからあらたにリエイチとしてブランディングを進めていくのでしょうね。
 

 

-お話を聞いた感想-

 

あまりセラピストの間、少なくとも私の知る範囲では、
「ウィルワン整体アカデミーが売却された」という話は広まってなかったですね。

ただ、昔に通っていた人の話を聞くと、
”名物講師(いい意味で)”と生徒さんの間で言われていたような先生は、
軒並み辞められたとはよく聞きました。

もともと、先生の入れ替わりの激しい学校という印象はあって、
エス・エム・エスさんへの売却前からそういう話は聞いていましたが、
売却されてさらに加速したのでしょうか。

一時、柔整の先生が増えたとは聞いたことがあります。

マッサージグループに買収された今後は、
卒業後に国家資格の学校への進学を勧められるようになったりするんでしょうか。

あと、ウィルワンさんには、就職先を紹介してくれる担当者がいたって聞いたんですが、
そういう人たちがスクール事業(リエイチ整体アカデミー)じゃなくて、
職業紹介事業に所属され、エス・エム・エスさんに残ったそうなので、
今後のリエイチ整体アカデミーでの就職支援がどうなるのか、
以前は、生徒さんを店舗に紹介して、紹介料をもらう収益事業だったのが、
今後は、人員も少なくなった中で、専門の担当者もいない中、
生徒さんの就職支援を行っていくのかが懸念されます。

そうすると、就職先の紹介はしてもらえなくなっていくのかどうかが気になりますね。
ただ、もともと、「就職率100%」とうたっていたのに、
実際の卒業生からは、「就職できなかった」というお話は何回か聞いていたので、
あまり影響ないのかもしれませんが。

 

 

東京療術学院

1988年に一個人の方が創業し、
2012年には、たかの友梨ビューティクリニックの傘下になっていて、
さらに、2015年の4月から現在、飛鳥交通グループの運営になっています。
[ ▼参考URL▼ ]

https://www.tsuushinsei.net/school_50.html
https://www.aska-web.co.jp/company/group_index
https://www.aska-web.co.jp/group#b-213193
https://www.aska-web.co.jp/history

Kさんのお話

こちらは、YMCやウィルワンほど、私の方にもお話は入ってきませんでした。
「エステのたかの友梨さんのグループに入っているようですよ」
「たかの友梨さんの会社のビルに入っているようですよ」
というのは以前にも聞いたことあったんですが、
その後のことは、
求人採用のために、各学校へあいさつに回っていらした
あるサロングループの人事担当者から、
「東京療術学院さんは、今はタクシー会社さんが運営しているみたいですよ」
って言われて知って驚いたくらいでした。

たかの友梨さんの関連グループになった時は、
エステティックサロンは、新卒採用にも力を入れているところが多く、
東京療術学院は、通信制高校のサポート校という一面もあるので、
「若い方の採用につながりそう」と、そこに魅力を感じられて買われたのかなと想像していましたが、
その後、取得したのが、飛鳥交通グループさんというタクシー会社さんだったのは、
「なんで???」な印象です。

本業と整体学校事業との相乗効果がわからないのですが、
外からではわからない理由が、内部的にはなにかあるのでしょう。
強いて理由を探すなら、飛鳥交通株式会社の本社所在地と学院が近いことくらいでしょうか。
これから通われる生徒さんにとって、どんな影響があるのかもまったくわからないです。

もともと、外から見た感じでは、
東京療術学院は、生徒は、例えば、整体の授業にしても、
何人かの講師の講座の中から受講する講座を選択し、
学び終えたら次の先生をまた選ぶという流れと聞いていて、
統一された方向性のある整体学校というよりは、
各個々の先生の講座が置いてある授業のデパートのような印象を受けています。

私が整体学校に在籍していたころは、サロンのオーナーや採用担当の方にお会いすると、
各整体学校の卒業生さんの出来について、よく質問していました。
その中で、東京療術学院の卒業生は、「施術の基礎もできていない」とよく聞きました。
面接の技術チェックで、骨を押してしまっているというお話もあり、驚きました。

これは勝手な想像ですが、次の二つのことが考えられます。

 

1.各先生が技術的成長してきた中で独自の技術に寄っていった

2.各先生が生徒に選ばれるために、基本よりより目を引く独自の技術を教えていく


現場でお客様に選ばれるために、
「ほかとは違う施術ですよ」との技術的な面で差別化も図っていくのは当然です。
そのレベルまで身につけた先生が、今度は、生徒に選ばれるために、独自の技術を教えていく。

与えられた限られた指導期間の中で、基礎よりも応用となる独自の技術に指導時間を割かざるを得なくなっていく。

結果、基礎の抜けたまま卒業していく。

その点は、生徒さんにとって残念ですが、
授業のデパート化していることから、各授業の指導ノウハウは、学校ではなく、各先生方に保存されている点が、
買収後、スムーズに新しい経営者のもとでの運営に移行しやすかったことに功を奏した面もあるのかと想像しています。

 

 

-お話を聞いた感想-

 

私の中では、東京療術学院さんは、
「初心者が通う学校」というより、
「現役の施術者で、スキルアップしたい人が、その方向性が合う先生がいれば選ぶ候補の学校」
という印象でした。

実際、初心者から通った人で、「通って良かった」と言う人に会ったことは少なくて、
「残念だった」と言う人や、
学費が高いので、通ったことを後悔しないように、自分の選択が誤っていたと感じたくなくて、

「自分にとっては良かったんだ」と思い込もうとしている人が多い印象です。
もちろん、「通って良かった」という人も中にはいるのでしょうけど、自分が通う候補には上がりにくいです。

「老舗の学校ということを理由に安心があったから」と選んだという人はいましたが、
実際には何回も経営者が変わっていて、看板以外の中身は老舗ではないんですね。

タクシー会社さんに買われたんですね。
なんででしょう。


さてさて、
全体的に、整体学校の関係者からの視点でほかの学校をとらえた意見は、
なかなか聞ける機会もなくて、とても面白かったです。

ほかにもたくさん聞けましたが、こちらは、機会があれば、別の記事にしてまとめてみます。


最後に、
整体学校の買収全般について、Kさんからお話をうかがいました。

 

 

Kさんによる総括

買収されること自体は、スクールにとって、
必ずしも悪いことではないと思います。

買収によって、一時的にでも、スクール運営資金が潤い安定する傾向にある点のメリットは大きいです。

 

ただ、買収されて経営者が変わるということが、
生徒さんにメリットとして働くことは少ないのが現実でしょう。

創業者が整体スクール事業をはじめた当初には、
「こんな生徒を育てたい」という理念のようなものが少なからずあると思います。

それが、まったく他業種の方が整体スクール経営のトップに就くことともあるわけで、
そうすると、整体スクール運営には理念の芯となるものもなく、
どうしても利益を求めることに偏ると思います。


事業として利益を求めることに傾倒すると、
できるだけ早く卒業してもらうかたちをつくり、

「空いた籍に新しい生徒さんを招く」という

在籍生徒さんの回転率を高めることが、
スクール事業の売上をあげる施策の一つなので、
「現場で通用しないレベルでも、
 できたつもりになって、卒業に至ってしまう」

という傾向が増えていくでしょう。


「生徒さんによってより良い環境を整えること」と、
「生徒さんを集めること(利益を出すこと)」は、
スクール運営の両輪ですが、実際に整体学校にいた者としては、
この二つを両立させるのは結構難しいことだと実感しています。

具体的に、
・より良い備品を準備する
・より学びやすい教材をつくる

・より現場のニーズにそった授業を追加していく
・就職率を上げる
・開業の支援をする
などの生徒さんにとって良いことをするというのは、
直接、事業の利益に結びつくことはほとんどなくて、
むしろ、学校側にとっては、手間や費用だけがかかるものです。

買収した側からすると、限りある資産であるお金も人材も時間も、
収益を上げることに投資したいのが当然なので、
相当の思い入れのある人が次の運営に関わっていかない限り、
事業としては儲かったとしても、
生徒さんにとっては残念な整体学校になっていくのかなと予想します。

また、買収される時点で、経営難に陥ってた可能性が高くて、
経営陣が変わったからといって、持ち直すとは限らず、
通われる生徒さん、これから通う生徒さんにとっては、
「そのうち、無くなってしまうんではないか」
という不安は付きまとってしまうと思います。

ちなみに、
「東京でここ10年以上にわたって運営されている整体学校で、
 複数の技法が学べて、買収されていない(創業者が変わらず運営している)ところ」は、
ほとんどなくなってしまいました。
現状で残っているところは以下の二つくらいでしょうか。

・東京整体学院いろは学舎
・ソフィア整体アカデミー

それぞれの学校について、触れておきます。

東京整体学院いろは学舎
(
http://iroha-seitai.com/)

『サロンの開業』や『就職』のイベントなどで、整体学校が関わっているのを見かけて、

「どこがやっているんだろう」と思うと、たいていここの学校が関わっています。

昔から、就職、開業に力を入れている印象です。

悪い話は聞いたことがないですが、
あまりお金をかけた宣伝はしていないようで、
業界関係者の認知度にくらべて、
一般の方からすると知名度はそれほど高くはないと思います。

残念な点としては、都内でも山手線内から外れた赤羽という立地でしょうか。
通える人にとっては、安心の出来るいい学校だと思います。

 

ソフィア整体アカデミー
(
https://seitai-gakko/)

長く、オステオパシーも含めて教えている学校ですね。
良い卒業生さんに会ったこともあります。

 

ただ、以前はお金をかけた広告を多く展開されていらしたのが、
ここ最近は、授業内容数、授業開催日数が減っている印象があります。
前は、こちらの学校が業者に依頼して作成してもらったような

「整体学校ランキングサイト」をたくさん見かけたのですが、
ステマが規制されるように法整備されてから、最近あまり見なくなりました。


また、単発のセミナーなどの開催をよく見かけるのが、

以前のメディックスボディバランスアカデミーさんのスタイル変遷の流れを彷彿させます。
メディックスさんは、もともと、長期スパンでしっかり通えるスタイルの整体学校だったのが、

徐々に「単発・短期の受講で資格発行をするスタイルの整体スクール」に変わっていきました。

同じようにならなければいいのですが。


 

その他、卒業した人に直に聞けた各整体学校の評価を書いたページです

 

ウイルワン整体アカデミー(現、東京リエイチ整体アカデミー)

ウィルワン整体アカデミーさんの評価① 2.2点 / 5点満点

ウィルワン整体アカデミーさんの評価② 2.5点 / 5点満点

ウイルワン整体アカデミーさんに見学に行った人の話

 

YMCメディカルトレーナーズスクール

YMCさんの評価① 2.1点 / 5点満点

 

東京療術学院

東京療術学院さんの評価①  2.1点 / 5点満点

日本医療整体学院さん と 東京療術学院さんに見学に行った人のお話

 

東京整体学院いろは学舎

東京整体学院いろは学舎さんの評価①  4.5点 / 5点満点

東京整体学院いろは学舎さんの評価②  4.5点 / 5点満点


 

 

▼ ▽ ▼ 追記 ▼ ▽ ▼


今回は、『買収された整体学校』でまとめましたが、

『通う方にとって、いい整体学校はどこか』という視点で、
2024年度版、整体の学校・スクールの比較・おすすめのまとめ
を掲載しました。

今まで集めた整体学校情報の集大成です!!
「どこの整体学校に通おうか」と検討される方のご参考になればと、
がんばって記事にまとめました。


これから整体学校に通う方にとってわかりやすい記事を」と、
「ランキング形式」での掲載を望まれる声をいただき、
Kさんにご協力いただきまとめました。

▼2023年度版はこちら▼
まだ「ランキング形式」にせず、「各学校ごとの詳細をまとめ」た形式です。

 

今回は、元整体学校の職員だったKさんにうかがったお話をまとめました。
まだまだ、情報収集中なので、
整体学校を卒業した人、通われていた方、学校の関係者の方、整体学校卒業生さんを採用された方、
各整体学校の情報をお知らせください。