1位通過 川崎義之
昨年もポイントを積み重ね、決勝進出は固いと思われていた。
そこからリーグ戦終盤に2回の役満親被りなどもあり、まさかの次点。
誰よりも悔しい思いをした。
そのため今期の静岡プロリーグにかける思いは誰よりも強かっただろう。
結果としては、他の追随を許さない圧倒的ポイントを持って決勝進出を決めた。
メンゼン高打点と思われがちだか、攻撃の手数が多いのが特徴。
2位通過 栗島有紀
川崎に次いで、リーグ戦の中盤当たりから決勝当確だろうと言われていた選手。
気配を殺す場面と、気配を前面に出す場面を使い分けていて、かなり麻雀の対人要素に特化しているという印象を受けた。
気づいたらポイントを持って、逃げ切られていたという感想を持った同卓者も多いだろう。
静岡プロリーグに参加しているプロの中で、昨期から今期にかけて最も力をつけた選手と言っていいだろう。
3位通過 太田昌樹
2年連続決勝進出を決めたベテランプロ。
太田に関しては独自の大局観を持っていて、我々が見えないものを感じ取り、打牌の選択をしているように感じる。
安定感と爆発力の両方を兼ね備えた選手。
4位通過 鈴木郁孝
今期のリーグ戦で、3位以下は大混戦。
誰が決勝に行くのかは全く予想できなかった。
鈴木は終盤戦に、ボーダー付近を争うライバルとの直接対決に全て勝利し、決勝進出を決めた。
今期から静岡支部の副支部長に就任しており、今まで以上に支部の運営に力を入れなければいけなかった。
その状況での決勝進出は、応援される理由の1つにもなっているだろう。
鈴木もベテランに類する選手であり、力強い麻雀も打つが、重要な場面での選択を間違えない選手でもある。
展開を予想してみたが、本当に誰が優勝してもおかしくない。
あえて誰が鍵を握るか言うのであれば栗島がキーになると思われる。
正直、他3者に比べると、地力の差があるのは否めない。
だが、栗島は仕掛けを多用するタイプで、その質も毎回異なる。
見た目では捌きと本手の区別が分かりづらい仕掛けをしてくるので、この術中に3者がドツボにはまって1人走るケースもなくはないと思われる。
しかし、当然他3者はだまって見ているはずがない。
川崎は仕掛けも多いが、丁寧な受けも持ち味としてある。
栗島との距離感を正確に測り、そして栗島の仕掛けの正体を見破ることができれば、まずは第一関門突破と言ったところだろう。
そして川崎は手数が多いのでアガリを積み重ねて、逃げ切るのというのが勝ちパターンだろう。
太田は自分の大局観と心中して戦い抜くことが予想される。
相手の気配と距離感を探りつつ、プレッシャーをかけて、最善の選択をしてくるだろう。
あくまでも予想の範疇を出ないが、最終半荘まで安定してトータル2位につけている太田の姿があるのではないかと思う。最後の勝負所での鋭い判断と太田にしかできない打牌選択を期待している。
鈴木の勝ちパターンは、いつも通り大きな放銃を避けつつ、我慢した先にある僥倖のアガリを掴み取ることだろう。
直接的な表現をするならば、とにかく勝負所で負けない。
鈴木と同卓して負けたことがある選手なら、そう感じたことがある人も多いだろう。
大人しくしていたと思ったら、親番での連続リーチ攻撃。
やられた方としてはほんとうに精神的にもグラっとくるものがある。
もちろん基礎的な雀力は申し分ないのは明らかだが、それだけではない理屈では説明できない力強さが鈴木の持ち味だろう。
4人の自分自身の持ち味をそれぞれ出し合って、放送対局という場で見ごたえのある麻雀が見られることを期待している。
それぞれの思惑が交錯する中、栄光を掴み取るのは誰なのか、乞うご期待!
第18期静岡プロリーグ決勝戦
1/31 13時〜
川崎義之×栗島有紀×太田昌樹×鈴木郁孝
日本プロ麻雀連盟チャンネルで放送します!
openrec
ニコ生