「ラテンアメリカに魅せられて」第4回公演終了いたしました | 裸足のピアニスト・下山静香のブログ

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オモテの顔はクラシックピアノ弾き。

音楽・芸術を軸に、気になること好きなことを徒然なるままに。

ラテン・カリブ音楽の世界では知らない人のいない竹村淳氏のプロデュースでお贈りしている<ラテンアメリカに魅せられて>第4回公演が終了いたしました音譜 

お忙しい中ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございましたビックリマーク


昨年12月に開催した第3回公演は、前半でベネズエラとパラグアイをフィーチャー、後半は「ブラジルのときめき」と題してニャタリ、ナザレ、ヴィラ=ロボスといったブラジルを代表する作曲家を特集しました。1年後を待たず開催した今回は、音楽大国キューバとアルゼンチンにテーマをしぼって、ゲストコーナーには現在大活躍中のラテンヴァイオリニストSAYAKAさんをお迎えしてさらにボリュームアップ、ワインも昨年の倍(10本・・・笑)ご用意して、リラックスムードのコンサートとなりました。


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前半は「ハバネラ、ボレーロ そして天才たちを生んだキューバ」と題し、オープニングとして“ハバネラの父”セバスティアン・イラディエルの有名曲<エル・アレグリート>と<ラ・パロマ>。<エル・アレグリート>は、ビゼーの歌劇≪カルメン≫のなかのハバネラに転用された、いわば元曲です。そして、キューバ音楽史における重要な作曲家の一人イグナシオ・セルバンテスから、無言歌を2曲と、コントラダンサ(キューバ舞曲)5曲。キューバと言えば忘れてはいけないエルネスト・レクオーナの<ラ・コンパルサ>と<アンダルシア>。レクオーナは、来年がメモリアルイヤーのため、今回はちょっと出し惜しみしました(笑) さらにキューバのボレロ第1号と言われる「トリステサス」(Tristezas悲しみ)、その流れでSAYAKAさんをお呼びし、やはりボレロで書かれている<グリーン・アイズ>(Aquellos ojos verdes)。SAYAKAさんのオリジナルから、キューバンジャズのセッションでたっぷり1時間の前半が終了ベル


ちょっとしたサロンコンサートならば、ここで終わってしまってもおかしくない!・・・しかし、竹村氏はかつてプログラム構成の打ち合わせの折、足を運んでくださったお客様に喜んでいただけるようにと、最終的にプログラムを決める私へのアドヴァイスとして「前半はやはり、小1時間は欲しいですね」と・・・(^o^;) 「えっ前半で1時間?・・・普通のソロリサイタルだと大体前半後半40分ずつで計算するんだけど(^ ^;・

・・ラテンはやはり時間の流れが違うのですね(笑) )なので、これは確信犯なのでございました。


さて休憩後は、再びソロに戻りアルゼンチン。タイトルは<タンゴだけじゃない ・・・アルゼンチンの多彩な魅力>。

まず、ある世代の方々までなら皆さまご存知の有名曲、タンゴが1曲もないのではちょっとさびしいかなと思い、ガルデルの素敵な<想いの届く日>(El dia que me quieras)でスタート。その後グアスタヴィーノ2曲、ラミレス3曲で、タンゴだけではないアルゼンチンの魅力・・・フォルクローレ風混合リズムの不思議な曲やサンバzamba(ブラジルのサンバsambaとは別物)、ガトといった素敵な舞曲をご紹介しました。実は、グアスタヴィーノは今年が生誕100年なのです。そんなビッグなメモリアルイヤーにもかかわらず、諸事情で2曲しか演奏できず、ちょっと残念・・・・!さらにピアソラを2曲(有名曲として<オブリビオン(忘却)>、マニアックな曲としてピアノのためのワルツ前奏曲)、最後はヒナステラの≪クレオール舞曲集≫でした。


長いコンサート最後までお聴きくださり心より感謝申し上げます。来年は、早くも第5回記念公演(記念するには早すぎる?)です!会場をもう少し大きいところに移し、CDとも絡めていきたいと思っています。

知られざる音楽の宝物がまだまだたくさん隠れている中南米ドキドキもっともっと奥を探検していこうと思いますので、今後もお楽しみに!