裸足のピアニスト・下山静香のブログ

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オモテの顔はクラシックピアノ弾き。

音楽・芸術を軸に、気になること好きなことを徒然なるままに。

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最新アルバム!!(ソロでは第13弾)
PIAZZOLLA PIANO (ピアソラ×ピアノ) 中南米ピアノ名曲シリーズⅣ・特別編
『レコード芸術』特選盤に選出!
好評発売中です!amazon, タワレコなど各ネットショップでも取り扱っています♪





Duo ANIMIS(デュオ・アニミス)CD

ご注文は、下山静香オフィシャルHP https://www.shizukagracia.com/
のコンタクトページより、または当ブログへのコメント(非公開なのでご安心ください)で承ります。

Duo ANIMIS 第2弾♪は 北欧ロマンティックCD! 2020年7月リリース!

《Scenes ~ロマンティックな情景~》エス・ツウ
シェーグレン、シベリウス、シンディング、ステンハンマルのレア曲を収録


Duo ANIMIS 第1弾は、皆に愛される「うた」が美しい名曲集!
《Melodies tendres ~やさしい歌~》
「からたちの花」から「ヴォカリーズ」「オブリビオン」まで・・・


NEW!】ソロ第12弾《アルマ・ブラジレイラ》シルフィードレコーズ/エス・ツウ 2021
『レコード芸術』準特選盤
中南米ピアノ名曲シリーズ vol.3は、ブラジルのショーロとタンゴ!
 *CDのお申込は当ブログ、facebookページへのメッセージにて、またはオフィシャルホームページのcontactよりご連絡ください。


ソロ第11弾《アルマ・エランテ》シルフィードレコーズ/エス・ツウ 2018
アスキー「ハイレゾ真剣勝負」にて特薦! 『レコード芸術』準特選盤
配信も開始! 


第10弾《下山静香 ライブ in アルバラシン》 molto fine 2017
『レコード芸術』 特選盤!


第9弾《ゴィエスカス Goyescas》fontec 2017
『レコード芸術』 特選盤!  タワーレコード注目盤! 『音楽現代』注目盤!!


第8弾《ロマンサ・デ・アモール Romanza de amor》シルフィードレコーズ/エス・ツウ 2016
『レコード芸術』 準特選盤!『音楽現代』推薦! 『現代ギター』『ラティーナ』レビュー掲載!
ネットに流通していません!ご注文は当ブログまで


第7弾《 サウダージ・エン・ピアノ Saudade en Piano 》フォンテック 2016
『レコード芸術』  特選盤! 『読売新聞』サウンドBOX 推薦盤!


第6弾《ショパニアーナ ~ショパンへのオマージュ~》フォンテック 2015
『レコード芸術』  特選盤!


第5弾《モンポウ 前奏曲集 & プーランク 夜想曲集》 フォンテック 2013
『レコード芸術』  準特選盤!
その他CD情報はオフィシャルHPをご参照ください♪


2022 主なスケジュール(5.13 現在。随時更新)

【2022年】~終了しました~
11月28日(月)インクルーシブ!歌の力、音楽の力、生きる力、愛の力、Arts for All at山は銀座コンサートサロン
11月19日(土)秋の紅葉狩りウィーク基調講演 at 彦部家住宅(群馬県桐生市)
11月18日(金)新感覚芸術サロン「おんがく×ブンガク」vol.6 プルースト編 at霞町音楽堂予定
10月29日(土)日本モーツァルト愛好会(第516回例会)リサイタル at 東京オペラシティリサイタルホール
10月1日(土)日本スペインピアノ音楽学会「スペインピアノ作品を弾く会」 at 五反田文化センター
8月27日(土)古橋綾子(vl)・下山静香デュオリサイタル at前橋市文化会館小ホール
7月16日(土)デュオ・アニミス リサイタル atハウスゾンネンシャイン音楽堂(富士市)
6月30日(木)新感覚芸術サロン「おんがく×ブンガク」vol.5 ガルシア・ロルカ編 at座・高円寺2
6月23日(木)連弾演奏会(詳細近日アップ)
5月17日(火)Tango Might in Tokyo at 赤坂区民センター(東京都港区)N
5月4日(水・祝)マスタークラス atエルスタジオ(京都市中京区)
5月3日(火・祝)スペイン音楽アンサンブルコンサート&ソロリサイタル at NAM HALL(京都市左京区)
5月2日(月)スペイン音楽ワークショップ&レクチャーコンサート atエルスタジオ(京都市中京区)
5月2~4日 スペイン音楽フェスティバル出演(アクティクラブ京都コンセルヴァトワール主催)
4月17日(日)JML音楽研究所・下山静香スペイン音楽ピアノ演奏講座 2021年度修了コンサート at武蔵ホール
3月10日(木)「ラテンアメリカに魅せられて」第10回公演 ピアソラ没後30年&ブラジルショーロ・タンゴコレクション at東京オペラシティリサイタルホール
【中止】2月17日(木)安吾忌 in 桐生市市民文化会館 国際会議室
1月23日(土)ハウスゾンネンシャイン音楽堂35周年記念演奏会 ピアノ四重奏


【2021年アーカイブ】
11月7日(日)野口英世記念ふくしま国際音楽祭 at郡山中央公民館
10月25日(月)「ドビュッシーとラヴェルにみる〈スペイン〉の魔力」レクチャーコンサート at 朝日カルチャーセンター新宿 
10月9日(土)野口英世記念ふくしま国際音楽祭 at山てらすガーデン
【延期】10月1日(金) 「おんがく×ブンガク」vol.5 ガルシア・ロルカ編 at座・高円寺2
【延期】8月29日(日) 「ラテンアメリカに魅せられて」第10回公演 ピアソラ生誕100年 他 at東京ウィメンズプラザ
7月17日(日) デュオ・アニミスリサイタル atハウスゾンネンシャイン音楽堂(富士市)
【中止】5月3日(祝)スペインピアノ作品を弾く会(日本スペインピアノ音楽学会主催) 
4月18日(日) JML音楽研究所・スペイン音楽演奏講座 年度終了コンサート at hall60
3月21日(日) リサイタル at ハウスゾンネンシャイン音楽堂
3月20日(土) 「バルセロナ・エクスペリエンス」インスティトゥト・セルバンテス東京
2月27日(土) カルラホール「音楽の楽しみ」リサイタル
1月9日(土) 「音楽と美術の散歩道」レクチャーコンサート at 朝日カルチャーセンター湘南

【2020年】
12月12日(土) ベートーヴェン生誕250年記念・ジョイントリサイタル at三鷹芸術劇場 風のホール
11月21日(土) マンドリン資料館開館記念コンサート(クローズド)
10月31日(土)16時~ 水谷川優子&下山静香 「阪神間モダニズムの会」コンサート(神戸・ポートピアホテル)
9月26日(土)14時~ 音楽の花束 ピアノで巡る世界の旅(和光市民文化センター サンアゼリア
9月12日(土)レクチャーコンサート「音楽と美術の散歩道」朝日カルチャーセンター湘南
【中止】8月25日(火)世田谷シニアスクール レクチャーコンサート「メキシコの魅力」
7月24日(金・祝)11時半~ ワンコインコンサート特別編 桐生市シルクホール
7月18日(土)18時半~ Duo ANIMISリサイタル atハウスゾンネンシャイン音楽堂
【延期】7月4日(土)おんがく×ブンガク vol.5 ロルカ編 at アート・カフェ・フレンズ
【中止】6月5~9日 イタリア・イストラーナでピアノマスタークラス(揺禅・太極拳講習付き)
      6日:下山静香・林道子(sop.)演奏会/9日:受講生演奏会
【中止】5月28日(木)with David Coudenhove(vl.) 
【中止】5月26日(火)with David Coudenhove(vl.) atエル・チョクロ
【延期】5月10日(日)15時~ <スペインカルチャーのつどい
         at エストゥディオ・マドリッド「世界を駆けるスペイン音楽と踊り」
【延期】5月2日(土)・3日(日)薬師寺東塔落慶奉納 舞台出演参加
【中止】4月19日(日)JML音楽研究所・スペイン音楽ピアノ演奏講座
      <2019年度受講生による修了コンサート> at hall60
【中止】4月12日(日)Duo ANIMIS(寺島貴恵&下山静香)ライブ at アート・カフェ・フレンズ
【延期】4月11日(土)レクチャーコンサート「音楽と美術の散歩道」 朝日カルチャーセンター湘南 
【延期】2月29日(土)安吾忌のつどい&安吾引っ越し記念日 イベント出演
【延期】2月22日(土)水谷川優子&下山静香 「阪神間モダニズムの会」コンサート
2月16日(日)11時半~ 日本スペインピアノ音楽学会例会 at カワイ表参道
2月2日(日)14時~「Tango at KHITWAA」 at キットワー
       グスタボ・エイリス(Gt.) / 下山静香(Pf.)/ 熱田昭夫(Cl.)





ゴールデンウィークに突入ですね♪

緑濃くなる季節、皆さまどうぞよき連休となりますように(*^^*)

 

私は特にどこにも出かけず、5月の関西公演やニューアルバムレコーディングのための準備、今後出版を控えている書籍3冊や『東京新聞』連載のための原稿書きなどを、落ち着いてやろうと思っております!(まとまった時間ほんとうにありがたいm(_ _)m)

 

明日28日(日)は、雑司が谷音楽堂にてコンサートです。

JML音楽研究所(旧:JMLセミナー入野義朗音楽研究所)で開講させていただいている「スペイン音楽ピアノ音楽講座」、2023年度クラスの修了記念の演奏会となります。

 

今年5月からの2024年度で13年目を迎えるこの講座ですが、最初はスペイン音楽演奏経験ゼロの受講生の皆さまとともに始まりました。

アルベニス、グラナドスの名曲小品から、ファリャ、トゥリーナへ、そしてモンポウ、ロドリーゴなど近現代の作曲家もとりあげつつ、ピアノ音楽の金字塔であるグラナドス《ゴィエスカス》とアルベニス《イベリア》もテーマにしてきました。

 

そして2023年度は、フェデリコ・モンポウ(フラダリク・ムンポウ)がメインテーマでしたので、明日のコンサートもモンポウ作品を中心にお届けいたします。

受講してくださった方々のなかから5名のピアニストさんが出演され、モンポウのソロ曲と、歌曲からモンポウ自身が編曲した連弾作品に加え、トゥリーナの小品1曲、ファリャの有名曲〈スペイン舞曲第1番〉の連弾版もお贈りいたします。

(私はレクチャートークと、短い曲を1曲だけ弾かせていただきます♪)

 

前売は2000円ですが、当日は2500円となってしまいますので、ご来場をご希望くださるかたは、チラシ記載のメールアドレス musegracia.ss*gmail.com (*をアットマークにしてください)まで「28日の昼12時までに」ご連絡いただけましたら、前売にてご用意させていただきます。

 

明日は天気がよくなりそう。響きの美しい雑司が谷音楽堂にて、お待ちしております!

 

そして・・・

5月からの新年度は、「イベロアメリカ」(中南米)がテーマ❤

昨年刊行された『ラテンアメリカピアノ小品集』(音楽之友社 標準版ピアノ楽譜 New Edition/選曲・解説・運指:下山静香)の掲載曲を、一冊丸ごと網羅してしまおう!という企画です。
まだあまり知られていないけれど素敵な曲を探したいかた、レパートリーを増やしたいかた、ラテンアメリカの音楽がお好きなかた、逆にまったく未知の世界というかた、どなたも歓迎です!
「中南米作品を弾いてみたいけど、リズムや解釈が独特そう・・・」

「生徒さんの発表会用の曲として提案してみたいけど、レッスンするにあたりアプローチの裏付けが欲しい・・・」

など、ご興味あるかた・お悩みのかたもぜひ。

ピアノを弾かれる方なら経歴問わずご参加いただけますので、こちらもどうぞお気軽にお問い合わせください。

皆さま!!!
大変お久しぶりでございます。
やっとやっと、復活(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

前回投稿から、もはや1年の月日が流れてしまいました(´⊙ω⊙`)💦
その沈黙のあいだ、何かあったのかなとご心配くださった皆さま、時々ブログを訪ねてくださっていた皆さま、ほんとうに申し訳ありませんでした!

そしてありがとうございます!
おかげさまで、身体健康💪、気持ち元気👍で過ごせております❣️

ご無沙汰してしまったこの1年のあいだには、たくさんのことがありました。

クラウドファンディング実施、ノルウェー演奏旅行、選曲解説担当楽譜の刊行、書籍の上梓、刊行記念のコンサートツアー、その他演奏、執筆。。。

そのあいだインスタやFacebook、たまにXに投稿しながら、折を見てはアメーバ登録メールアドレスを変えたりパスワードを再設定したりして、こちらへのログインを試みていました。

でもなぜか、何度やってもエラーになってしまっていたのです💦


日々のご報告などもさることながら、自分の意に反して「桐生だより」の発信ができなくなってしまっていたことが大変申し訳なく、とても気になっておりました。

桐生ふるさと大使としてほぼ毎週更新するというお約束を、長きにわたり果たせなくなってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。


そして、まためぐってきた新年度🌸を機に再度奮起し、amebloカスタマーサービスさんのお力をお借りし(それでも何度かエラーを経験しつつ)、ついに再開通!
今こうして書けているわけであります。

感無量でございます。

そのようなわけで、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます🙇‍♀️❣️



皆さまもどうぞ佳き春をお過ごしください🌼🌷

郡山をあとにする前に。。

柏屋さんに寄らねば〜♪

と思っておりましたら、前日のコンサートにいらしてくださったテデスコ企画のOさんが車で連れていってくださいました!


こちらの薄皮まんじゅうは、「日本三大まんじゅう」のひとつだそうでございます。

(甘いお菓子に目がない我が父も知っていて、以前「柏屋さんの薄皮まんじゅう。。」と言いかけたらキラリ☆と目を輝かせておりました 笑)


まんじゅうのご神体も祀られているのだ。


前回郡山にお邪魔した折に、開成山大神宮の宮司でいらっしゃる宮本さまに教えていただきました。

「檸檬(れも)」という名の、レモン風味のチーズタルトも美味しいですよね照れ


郡山はスイーツ天国!というお話のとおり、ほかにも美味しいお菓子がたくさんあって嬉しい♪


開成山の公園も散策。

まだ風が冷たくて、意外に肌寒かったのですが、人が近づいても動じない鴨さんたちや、のどかな水辺の風景に癒されました。



そして、お昼の前に。。

駅前で降ろしていただき、ビルの上階にあるふれあい科学館スペースパークへ!


スペースパーク🚀🌠宇宙付きとしては大いに気になります。

先日惜しくも亡くなられた巨匠・松本零士先生が、この科学館のキャラクターを制作、開館以来20年間にわたり名誉館長を務めていらしたそうです(2021年6月まで)。


まずはプラネタリウム「宇宙劇場」。

こちらは、「世界一高いところにあるプラネタリウム」としてギネスブックに認定登録されているのだとか。地上23階です。


春休みに入った頃?とはいえ金曜日の午前ということもあってか、お客さまは親子やカップルがチラホラという感じで思ったより少なめ。

お隣や前後を気にしなくて良いので、ゆったりと贅沢な気分!


解説員のお兄さんの優しいお声のナビゲーションで、しばし空の旅。

まず、ちょうど展望階からみた景色そのままがスクリーンに映し出され、どんどん時が進み夕暮れ空に一番星、やがて夜。。


でも、街の上の空は灯りが邪魔をして、星はあまり多く見ることができないので、、と、「もし街の灯りがなかったとしたら!」の夜空が出現。


満天、降るような星々!

プラネタリウム自体あまりにも久しぶりだった私、わあ〜ラブと目がハートに。


その後、アテネやシドニー、アラスカなど、いろいろな地にワープして、それぞれの星空を観察。

子供の頃は、空や天体、宇宙のことに関しては大人顔負けに詳しかったのですが。。

お話を聞いてそんな遠い記憶がほのかに呼び覚まされつつ、ひたすら星たちを愛でるこれまた癒やしのひとときでございました。


プラネタリウムを出て、下階の展示ゾーンへ。

こぢんまりしてはいますが、宇宙ネタに囲まれているだけで幸せ飛び出すハート


国際宇宙ステーションの日本の実験モジュール(きぼう)内で、若田さんとも写真に収まってみたり。


ほんとはムーンジャンプを体験してみたかったのですよ。スカートで大丈夫かな、、とか変に気にしてしまったけれどなぜ勇気を出さなかったか。


そんなこんなでゆっくりしていたら、あら帰る時間が近づいてきた。


この日は、桑原真夫さんが新しく出された、ガリシアの詩人ロサリア・デ・カストロの翻訳詩集『新葉』刊行記念パーティーにて、司会のお役目が控えておりました。


駅内でお蕎麦(と天丼のセット)をいただき、新幹線にて東京→神保町に向かったのでした。


郡山、近いうちに再訪できますこと楽しみにいたします音譜ラブラブ

お世話になりました皆さま、お会いできました皆さま、ありがとうございましたビックリマーク

少し前の予想では、また雨続きで桜も早めに見納めか?

と思いきや、関東はしばらく晴れ続きになるような晴れ星

なーんだ、まだいけるじゃない!ブーケ2と、心弾む新年度1日目でございます。



さて、3月のコンサート、23日は郡山でした♪

美術を愛するわたくしといたしましては、郡山市立美術館開館30周年を記念したコンサートで弾かせていただけるなんて光栄でした✨ラブ



(前日は夜遅くまで勤務あり、当日は追浜で最後の太極拳クラスをしてから向かったので、ちょうど開催されていた「ヨハネ・パウロ2世美術館展」鑑賞できなかったのはとても残念でした!)


以前も書かせていただきましたとおり、コンサートのテーマは女性作曲家たち。


開演時間になり暗転、バードコールとチャイムを鳴らし...


オープニングは、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)。

中世最大の賢女ともいわれるドイツの神秘家で、博物学者、作家、作曲家など多彩な才能にあふれた方。

80年代から90年代にかけてすごく流行った記憶があり、私も何枚組かのCDを買ったものですが、久しく聴いていなかったのでまた新鮮でした。


この美術館のコンサートスペースの構造を生かして、お客様から見えない階段の上から、竹内永和さんが奏でるギターに秋本悠希さんの美しい声が揺蕩います。

素敵な導入に、場内は一気に音楽の世界に誘われました。


続いては、歴史の闇に消えた才媛(リーフレットより)アンナ・ボン(1740頃〜不明)のフルートソナタ。

オペラに関わる両親のもとヴェネツィアに育ったアンナ・ボンは、ハイドンと同世代の作曲家。

ボン一家はエステルハージ侯に仕え、アンナはその時期オペラも作曲したそうですが、今は紛失。。

結婚後の足跡はまったくわからなくなっているそうで、何か裏があるのではないか、とMCをされた紺野等さん。


フルートと通奏低音のためのソナタは典雅で快活、素敵なフルーティストyumiさんと竹内さんのギターにより、心地よく空間に広がっていきました。


その間は美術館の広いロビーで待機していた私、お2人の演奏が終わりステージへ。

最初期の女性職業作曲家として知られるフランスのセシル・シャミナード(1857-1944)が書いたピアノ曲《森の精》、そして前半の最後はフルートのための作品としてポピュラーな《コンチェルティーノ》を演奏いたしました。


シャミナード作品は、昨年11月「おんがく✖️ブンガク」vol.6 プルースト編で、ヴァイオリニスト加藤えりなさんと演奏したばかりでしたが、ピアノ曲も結構あります。

サロン風の曲調をもつものが多いからか、没後は生前のような注目は浴びなくなりましたが、最近はまた話題になることも。

人気作曲家になるきっかけになったヒット曲ということで〈スカーフ・ダンス〉なども候補にしていたのですが、割と知られる爽やかな《森の精》が、この季節にも、緑のなかの美術館の環境にも合っているかなと思い、今回はこちらを選びました。


《コンチェルティーノ》は、もちろんyumiさんのフルートで♪

経験豊富な演奏家でいらっしゃるyumiさんピンク薔薇

お互いのスケジュールの関係で、当日初めてお会いして初合わせだったのですが、安心してご一緒することができました音譜


後半は、紺野さんのお話に続き、竹内さんがご自身のオリジナルギター曲《舞姫のワルツ》を演奏されました。

森鴎外の没後100年を記念して昨年作曲されたそうで、ラテンアメリカ的なムード(ノリノリなほうではなく、情感系の)も感じられる素敵な曲でした。


続いて、紺野さんに呼ばれ、このあと登場するクララ・シューマン(1819-1896)、ファニー・メンデルスゾーン(1805-47)、アルマ・マーラー(1879-1964)について少しトークに参加。

「3組の宿命」(シューマン夫妻、メンデルスゾーン姉弟、マーラー夫妻)がテーマ軸です。

(やはりインタビューや対談は、お互いの言葉にその場で反応してまわしていくぶっつけ本番のほうがお話ししやすい私☺️)


そしてピアノソロで、フェリックス・メンデルスゾーンの無言歌より〈春の歌〉、姉であるファニー・メンデルスゾーン《ピアノのための歌》より〈さすらいの歌〉、クララ・シューマンの《ロマンス イ短調》の3曲を。

降り出した雨をかすかに聴きながら、天井の高い会場に放たれていく音たちに集中することができました。


そして最後は秋本さんの歌で、シューマン夫妻、マーラー夫妻。

歌詞の内容をお客様がイメージしやすいように、yumiさんに1曲ずつ詩の何節かを読んでいただいてから、演奏歌唱に入っていく形にしました。


クララ・シューマンの〈僕は暗い夢のなかにいた〉〈あなたの瞳に〉、そして夫ロベルトが彼女に捧げた〈献呈〉。リスト編曲のピアノソロ版もしられていますね✨

それにしても、クララもファニーもほんとうに天才的!

もしかしたら、ロベルトやフェリックスよりも骨太ではないかしら。機微が丁寧で繊細、しかも男前(←ジェンダーの観点からはちょっと扱いの難しくなった言葉なのかもしれませんが💦)。

今回このような機会をいただいて、この2人にハマってしまいました。


アルマ・マーラーはファム・ファタル系、魔性の女!

〈あなたの傍では心おきなく〉と〈私は花の下をさすらう〉の2曲をお贈りしましたが、ミステリアスな音づくりで、油断なりません。

さすがアルマ。。


そして最後は、グスタフ・マーラーの〈原光〉。

歌曲集《子供の不思議な角笛》のなかの曲ですが、マーラーが交響曲に初めて声楽をとり入れた第2番「復活」にも登場。

秋本悠希さんは、今年の「東京の春音楽祭」でマーラーを歌われ、「素晴らしいマーラー歌い」と高く評価されたそうです。

稀有なワーグナー歌い手でもある秋本さん、ますますの活躍が楽しみですビックリマーク


そんな秋本さんとは、2月の安吾忌イベント、3月のこの郡山市立美術館と共演させていただきましたが、なんと4月も、今度は山口にてご一緒できることになりましたベル

今度は日本の歌プログラムなので、私のピアノソロも日本の作品をと考えています♪


そして2時間にわたったコンサートの幕を閉じるのは、オープニングと同じビンゲン。

今度はお2人はステージから降り、歌唱演奏しながら客席のあいだを縫い向こうのほうに退場、姿が消え歌声だけが遠ざかっていくという、粋な演出でした。

ドアのないオープンな会場だからこそのアイディア、音の残像、心にも余韻が残り、とてもよかったです。


素晴らしい共演者の方々と控室にて☆


終演後は、郡山の素敵な方々との出会いもあり、嬉しい再会もあり照れ

郡山、福島、優しくおおらかな皆さま大好きです飛び出すハート


お客様でいらしてくださっていた、歌手、語り部、司会などで活躍されているしゅうこさんによるショットスター


打ち上げは、22時でもあいていたフレンチイタリアンのプチグリーンさんにて。

美味しかった!



3月、つまり日本でいうところの年度も、あと1日で終わりですね照れ

終わる、ということは、始まりも意味する虹

新年度、また爽やかな気持ちで頑張っていきたいと思いますクローバー

さて、今月18,19日には、世田谷区経堂の「キットワー」さんでコンサート。

クラリネットの熱田昭夫さん、チェロの川上徹さんと共演させていただきました。

 

前半はまず、ツェムリンスキー《ピアノ三重奏曲》といきなり大曲から。

ロマン全開で気持ちが入りますが、ピアノはちょっと音が詰め混まれている感もあるかなと。手法がまだ若いといえるかもしれませんが、いい曲です!

そして、ピアソラのアディオス・ノニーノ(クラリネット&ピアノ)、アベ・マリア ~タント・アンニ・プリマ~(チェロ&ピアノ)をお贈りしました。

 

後半ではまず、英国の作曲家サー・グランヴィル・バントック Sir Granville Bantock(1868-1946)をフィーチャー。
川上さんは、バントックの無伴奏チェロソナタ ト短調から、波が寄せるような曲想が印象的な第1楽章、続けてバッハの無伴奏組曲から演奏されました。

 

そして、熱田さんのクラリネットと私のピアノで、《ピーチ・フラワー》(桃の花)。

原曲は、素敵な歌曲です。
バントックは今回はじめて知ったのですが、旋律や和声の運びがとても魅力的。
オーケストラ作品やオペラ系が多いようで、ピアノ曲はなかなか見つからないのかな・・?

 

エルガーの先生であり、ハヴァーガル・ブライアンの親友だったバントック。

実は、この作曲家のお孫さんにあたるギャビン・バントック氏は、日本在住なのです。
シェイクスピア劇の演出家として高名で、今回のコンサートを企画してくださった熱田さんと長いご縁のあるかたなのだそうです。
そして今回、夜公演にもかかわらず、千葉県から奥様とご一緒に聴きにいらしてくださいました!

続いて、私のピアノソロ、ウクライナの作曲家2人の作品を。

「ウクライナのために奏でる」プロジェクトのYouTubeにも動画をあげていただいた、ヤキフ・ステポヴィの《夢》。
そしてヴィクトル・コセンコの組曲から、〈コンソレーション(慰め)〉。

最後は、グリンカのクラリネット三重奏曲「悲愴」を演奏いたしました。

4楽章あり、イタリア的な歌謡性とロシア的感性があいまった、演奏効果もある佳曲でした。

 

アンコールには、バントックの歌曲〈ベビー・ランド〉をトリオで。

あたたかく包むような愛に満ちた、優しい曲でした。

 

ギャビン・バントックご夫妻と

 

1日目は寒い日で、ピアノは入り口近くにあるため冷え冷えな私でしたが、2日目は縦型の電気ストーブを置いてくださったので震えることなく過ごせました♪

おまけ: 打ち上げは台湾料理!

 

今回の会場キットワーさんでは、10月29日にも熱田さん、設楽昌樹さんなどとコンサートをさせていただくことになっているのですが...

なんと5月13日(土)にも、この3人出演のランチタイムコンサートが決まりました!
キットワーのマダムお手製の美味しい欧風料理と、クラシック、久石譲、映画音楽など多彩な響きを楽しんていただけますのは15名様限定!
小田急線、世田谷線沿線の皆さま、いや沿線にお住まいでないかたも、よろしかったらぜひいらしてくださいませ♪